「シュワッチ!」大怪獣のあとしまつ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
シュワッチ!
松竹と東映がコラボした大作として、題名やCMからも『シン・ゴジラ』のような緊迫感や迫力のある特撮怪獣映画を想像していました。しかし、これは、コメディー、いやそれ以下のB級的なくだらなさで、期待を裏切られたのが本音。
これまで、日本はゴジラ、ガメラをはじめとして、ウルトラマン・シリーズの怪獣達が、ことごとくビルを壊し、街を壊してきた。しかし、最後は必ず怪獣を仕留め、「メデタシ、メデタシ」で幕は閉じたのだが、その後の怪獣の後始末は、どうなったのかは描かれてこなかった。そんな、新しい視点で描こうとしたテーマは面白いと思った。それを国家レベルでのミッションとして、取り上げたのも頷ける。
主役に、山田涼介を怪獣の後始末として配役し、彼を中心とする元彼女の土屋太鳳や濱田岳あたりが登場するシーンは、怪獣の後始末を巡ってのシリアスなシーンとして、それなりの内容でもあった。濱田岳にしたら、こんなにおいしい♡シーンの役は、初めてではないだろうか。
しかし、西田敏行を中心にした頼りない政府や大臣達の責任の押し付け合戦は、まるで吉本新喜劇のようで、おふざけもいいところ。あまりのくだらなさに、監督と脚本を担った三木聡さんのこの映画に込めたモノが見えてこなかった。
また、ミサイルでも傷つかなかった怪獣の皮膚を、手筒ランチャーで穴をあけたり、単身、ダム爆破に向かった兄はどうやって爆破したのか、ミサイルをジープからのミサイルで迎撃したり等…、ストーリーの中で、辻褄の合わない?のシーンが多すぎた。客席からも、失笑の笑いが起こっていた。
登場人物については、さすがに東映と松竹がコラボしただけあり、この人がこんな役をと思うようなチョイ役で、染谷将太、菊地凛子、二階堂ふみ、松重豊などの豪華俳優陣を配していた。
ラストシーンの「謎の光」の正体については、確かにサプライズ感はあった。ただ、最初から何か所か「謎の光」を言及するシーンもあり、予想のつく方には、「やっぱり」と思うかもしれない。
kazzさん(^^)コメントありがとうございます😊
映画に求めるのは、人それぞれで、kazzさんの仰る通りだと思います。本作について、自分が期待していたものとは、やはり大きく違ったのは、確かでした。おふざけするのは、いいし、最後のサプライズもまぁ、面白いと思いますが、辻褄の合わない設定やシーンは、いただけないと思います。
数ある「期待を裏切られた」評の中で、bunmei21さんは「くだらなさ」をその原因にされているので、感心しました。
何を期待して劇場に行こうが、思ったのと違って面白かった…となれば文句はないはず。
くだらなかったんですね、それは一理ありますね。
私は、くだらないことを真剣にやってたなぁと、感じて、及第点にしました。
酷評の理由を単純明解に記されたレビューだと思います❗