劇場公開日 2020年7月10日

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「今年公開予定の作品のなかでも 特に楽しみにしていた 「マルモ...」マルモイ ことばあつめ ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今年公開予定の作品のなかでも 特に楽しみにしていた 「マルモ...

2020年7月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

今年公開予定の作品のなかでも
特に楽しみにしていた
「マルモイ ことばあつめ」を
先週の土曜に鑑賞

当日のスケジュールの関係で朝一の回の鑑賞だったので、きちんと見届けられるかちょっと心配もあったけど、135分間、笑いあり、涙ありで朝からとっても良い時間を過ごせました。

1940年代の日本統治時代の朝鮮、京城が舞台。
日本統治下なので当然なんでしょうけど描かれる街並みはなんだか懐かしさを感じる造り。
大人も子供も普通の暮らしを営んでいるように見えてもそこにあるのはやはり統治下の生活。監視とか弾圧が激しい社会なんですよね。
そんな社会のなかで自分達のアイデンティティを守ってゆくために奮闘する彼らの姿が時に勇ましく、時にほっこりとさせてくれて、
途中からその姿に涙が止まらなくなり、涙につられて鼻水も垂れ流し状態になるほど心揺さぶられました。

この作品、「タクシー運転手 約束は海を越えて」の脚本を書いたオム・ユナが初監督し脚本も担当。
「タクシー運転手」も笑いを盛り込みながら人々の連帯する姿と事件をきっちり描くところが素晴らしかったですけど、本作品でも人々の助け合いの気持ちやいたわる気持ちから生まれる連帯感が上手く描かれていて脚本の良さを感じました。
脚本の良さに加え、役者さんたちが素晴らしい。
パンスを演じるユ・ヘジン、相変わらずインパクトのあるお顔なのに色々とカッコいい。ほんとユ・ヘジンありがとうって言いたくなりました。
パンスの子供のスンヒちゃんの笑顔がまたたまらないんですよ。癒されたなぁ~
「愛の不時着」で北朝鮮の村の人民班長役だったキム・ソニョンも大切な役だし、「パラサイト」のイ・ジョンウンもちょいと出てくるし、たくさんの役者さんを見ているだけでも楽しめます。
自分、割りとよく泣くほうなのでバスタオルが必要でしたけど、タオルとまでいかなくてもちょっと厚めのハンカチは必須じゃないかと思います。

とみまる