タイラー・レイク 命の奪還のレビュー・感想・評価
全52件中、1~20件目を表示
原作に改良を重ねたルッソ兄弟ブランドのノンストップ・アクション
1971年にパキスタンから独立するも、現在までアジアのみならず世界の最貧国として知られるバングラデシュ。その最危険都市である首都ダッカを舞台に、誘拐された麻薬組織のボスの子供を奪還するため、凄腕の傭兵、タイラー・レイクの決死の救出劇が描かれる。
原作は数々のMCU作品を手がけたルッソ兄弟の弟ジョー・ルッソが、2014年に発表したグラフィック・ノベル「Ciudad」(作画はフェルナンド・レオン・ゴンザレス)。ここで誘拐されるのは少女だが、映画では少年に置き換わっている。
監督のサム・ハーグレイヴはスタントマン出身、「キャプテン・アメリカ」でのクリス・エバンスの代役で知られ「ウィンター・ソルジャー」での市街戦のアクション・シーンを手がけるなどをして演出の実績を積み、MCU作品以外でも「アトミック・ブロンド」「スーサイド・スクワッド」「ザ・コンサルタント」、そして中国歴代興行収入の第1位を記録した「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」のアクション監督を務めている。
その手腕は遺憾なく発揮され、特に注目なのが中盤のカー・アクション。カメラは脱出するタイラーと少年の車を後方から追っているが、行き止まりで車が反転した瞬間、その後部座席にカメラは乗り込み、ターラーたちの会話を収めていく。それにより、今回の計画が何か大きな陰謀に支配されている事を感じさせながら、追手の激しい攻撃をも活写する。そして彼らは巨大で古びたマンションへと逃げ込む事になり、ここからは狭い室内空間を存分に使った凄まじい銃撃と格闘のアクションが展開していく。カーアクション、屋内の銃撃戦、市街での格闘ファイト、再びカーアクションと、息をのむシーンは12分余りも続く。驚くことに、その全てがワンカットで撮影されているように編集。
「ボーン」シリーズの影響などで、最近のアクション映画のカット数は増加傾向にあっただけに、意表を突かれる演出だ。救出されるのが男子ティーンエイジャーなので、手荒く扱われても気にならないところも、うまい変更点だ。
黒幕の描き方、少年との絆、タイラーの過去など、ストーリー的には唐突な展開も見られるが、それを補って余りある銃火器や格闘スキルへの深いこだわりが、高い満足感を約束してくれる作品である。
おおお!ムチャクチャやりおる!
『アベンジャーズ:エンドゲーム』のアクション監督が、同作のルッソ兄弟のプロデュースで監督デビュー。主演は雷神ソーことクリス・ヘムズワースと、マーヴェルファンには気になる要素満載のノンストップアクション。内容的には、誘拐された麻薬王の息子の救出を依頼された傭兵が、敵だらけの街から脱出を図るという非常にシンプルなもので、『ザ・レイド』とか『ガントレット』とかの仲間だと考えていい。
中盤の延々と長回し(実際には数カットを繋いでいるのかも知れない)で続く市街チェイスがアクション的には最大の見せ場で、とにかく全体的にアクションが重い。鈍い、のではなく重い。登場人物と一緒にカメラマンがビルから飛び降りるなどアクロバティックなアイデアはふんだんに盛り込まれているのだが、マーシャルアーツやパルクールを取り入れたような軽業的なスタントはほぼ皆無で、重力と痛みが刻まれたような地に足のついた描写が腹の底に響く。危険極まりない現場まで想像してしまう、力押しの快作。
長回し撮影のアクションと銃撃戦がすこぶるイカすアクション映画。内容...
長回し撮影のアクションと銃撃戦がすこぶるイカすアクション映画。内容は『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(2018)や『 コヴェナント/約束の救出』(2023)を彷彿とさせる救出物。
かっこいい女性ニック役のゴルシフテ・ファラハニは『バハールの涙』(2018)の主演の方で、コッチもすこぶる格好いい。
誘拐された麻薬王の息子を救出するために、警察組織と銃撃戦の限りを...
誘拐された麻薬王の息子を救出するために、警察組織と銃撃戦の限りを尽くす。もっとスマートで趣向を凝らした救出劇のストーリーがありそうなものだが、バトルだけが目的のような映画に終始した。そういう映画なんだから、疲れているときに見るとそれなりにカンフル剤にはなるかも。
アクション好きにはたまらない要素がてんこ盛り!
『タイラー・レイク 命の奪還』鑑賞。
*主演*
クリス・ヘムズワース
*感想*
久々にNetflixで鑑賞。主演はソーでお馴染みのクリス・ヘムズワース。
ストーリーは麻薬王の息子が誘拐されて、タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)が過酷なミッションに挑む内容で、いやぁ~アクションシーンが想像以上に凄かった!
アクション好きにはたまらない要素がめちゃめちゃ詰め込まれてた!ガンアクション、格闘アクション、カーアクション、絶妙なグロ要素、そして壮絶なノーカットアクション。個人的にはノーカットシーンがヤバい。しかも、結構長いw
タイラーが血だらけで、痛々しかった。クリス・ヘムズワースはず~っとカッコ良かった。
総じて、かなり楽しめました!続編があるみたいなので、観ます!(^^)
スゴく良かった。
それなりのものだと思って見てたら、凄かった!
クリス・ヘムズワースの代表作と
なるんじゃないでしょうか!
息子を奪還してからのワンカット(風なのかな?)の
アクションシーンは最近見たアクションの中で一番
良かった。
死を覚悟した人間は強い。
いつ死んでも良いから無敵と言う矛盾を抱えた
主人公をカッコよく孤独で切なく描いてて
見応えありました。
続編の存在を知る前に観るべきでした。
2も楽しみにしてます。
ロングカットは見事
前半にある戦闘シーンのロングカットは見事としかいい様子が無い。
最近は細かく刻んでスピード感を演出することが多いが、この作品は違う。緻密なカメラワークによる連続したアクションは見るものを没入させ、VRに勝るとも劣らない臨場感がうまれます。
話に新しさはありませんが、正当な技法に感心しました。
血だらけ満身創痍傭兵決死の救出劇
クリスヘムズワースがボコボコ血だらけになりながら1人の少年をひたすらに守り続けるアクション映画。
最高にカッコよかった!
この映画はとにかくアクション!一対一の肉弾戦、戦車での砲撃、訳分からん弾数の銃撃戦どれを取っても凄まじいシーンのオンパレードで久々に手に汗握る映画を観た。
こんなにも現実離れしてるストーリーでもしっかり地に足が着いてるのはクリスヘムズワースだからこそだと思う。彼でなければあの人数を相手にして説得力を出せない。ボコボコにされ、血だらけ、満身創痍になりながらも取り憑かれたかのように相手を薙ぎ倒す姿は恐ろしさすらあってソーに並ぶ代表的なキャラクターだと思う。
観てる最中、流石にこれは無理だろうという場面でも確実に生き残るタイラーの生命力に少し笑ってしまった。
敵か味方か分からないキャラも多く、観てて飽きさせないサスペンス要素もてんこ盛りで最高に楽しめた。
個人的にはサジュが渋すぎて最高だった。
監督デビュー作でNetflix独占配信。 インドで誘拐された子供を...
監督デビュー作でNetflix独占配信。
インドで誘拐された子供を救うために、クリス・ヘムズワースがドンパチしながら駆け抜けるお話で、めっちゃ面白いのだけど『95点だったのに凡ミスで80点』的な感じも。
ジョー・ルッソの脚本、詰め込み過ぎや~。
長回しのカメラワークはどうやってるのか?
劇場鑑賞派のオイラだが、これは、家庭のテレビで見ても迫力十分。大興奮です。
中盤の市街戦からのカーアクションは、長回しのカメラワークで、一体どうやって撮影してるのか、と感心してしまう。見事な演出です。
この手の作品は、見慣れた感があるということですが、それを上回る衝撃と興奮です。
舞台がインド、バングラデシュという見慣れてない状況がいい。次作もあるようだが、アジアでの展開じゃないといまひとつになるんじゃないかな。
長回しアクションは圧巻
あの、長回しはどうやって撮ったもんかと調べたら…
監督が車のボンネットに、縛り付けられて、
(自ら縛られに行って…)カメラを持って、挟まれそうになりながら取ってまして…
それが、監督のみならず見てる側にもよく伝わった、一個のパンチがすっごく、血生臭く、重々しい、リアルアクションでした…!
あと、ラスト、かっこよ!
クリス・ヘムズワース新境地
ある種使い古された"裏社会の傭兵物"というジャンルに
最新のCQCアクション等を取り入れて現代的なスタンスで再構築。
主演はこの手のジャンルに遅かったくらいのハマり役のクリス・ヘムズワース。
監督はデヴィッド・リーチなどと同じくアクションコーディネーター出身のサム・ハーグレイブ。
なかなか良かった!
全52件中、1~20件目を表示