「間が悪い」わたしのお母さん だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
間が悪い
とてもテンポが遅い映画でした。まとめたら60分、もしかしたらもっと短くなるかと。
行間を読むような映画は好きです。この映画でも、セリフだけでは分からない微妙な気持ちが描かれています。目線や、歩く距離感、壁に映る影とか、とても繊細な映画です。
そしてラストシーン、、、予想外ではないのですが、とても切なかった。「お母さんが嫌い」という感情と同時に、「お母さんが好きになりたい」という気持ちが感じられて切なかった。「お母さんが好き」とは違う、とてもリアルな親子愛や家族愛が感じられました。
とくにお母さんがムカつくことムカつくこと。自分で何度と地雷を踏んだり、時には踏みにじった上で踏んた事に気が付かない、私もとっても嫌いな人種です。悪気が無く反省すらないので。
だけど、、、、というところですよね。
ただ、とにかくテンポが悪い。ほぼ全てのシーンに「間」があります。30秒とか60秒くらい意味の無い映像が続きます。全てのシーンに意味があるという訳ではなく(たぶん)、とても集中できません。映画館でみると良い映画ですが、映画館以外では意識がそれて分からなくなると思います。
いくつかとても重要で切ないシーンもあるので、強弱というか、テンポの早いと遅いが混じると良いと思います。悪い言い方をすれば演出のマスターベーションなのだと思いました。
ストーリーはとても切ないので良いのですが、残念でした。
お母さんも演出も間が悪い。
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