「もうひといき。」トロールズ ミュージック★パワー ざここさんの映画レビュー(感想・評価)
もうひといき。
今作がトロールシリーズ初見です。音楽のあれこれににも疎いので全体的な映画としての感想です。
日本人には馴染みのないキャラクターデザインやトロールたちの生活などはカルチャーショックとして置いておいて、ストーリーや演出などについては
ロックで世界を征するというまっさらな悪で初手から「うおーっっ!」と唸る気持ちのいい破壊なロックを拝見できます。ロックの女王の意志が完璧な悪で、見惚れること間違いなしです。
たぶん、この意思は主人公たちによって翻るんだろうと予想はできていたので、どんなふうに言葉を連ねて彼女の意思を溶かして作り直していくのだろうとワクワクしていました。
が
反対に主人公とその仲間たちの意思がロックに比べてかなり、とても、あやふやで。ポップな国に住んでいた主人公なのにハツラツな顔が歌っている時、冒頭くらいしかなく(たぶん)、見た目の鮮やかなピンクカラーがもったいないなあと感じました。
ロックな女王を持ち前のハツラツさで受け入れお互い高め合っていって欲しかった…というのが個人的な願望でした。トロールはそんなに人間みたく、しょげしょげしなくていいのよ!!トロールだから!!
「みんな違ってみんないい」、が今作の核だとは見取っていましたがなんだか物足りない…。
決定打になるセリフや演出が最後まであやふやなままあやふやに登場し、なんとなーーくロック女王を説得し、何となーくみんなで盛り上がって最後はオールスターライブをしていました。そのライブの音楽は映画に出てきたそれぞれの音楽トロールたちのそれぞれのパートがあって「良いっっ」とはなりましたが、ロックに負けないくらい真っ直ぐなメッセージ台詞があれば、5倍増しで感動したかと思います。
結局主人公たちの言いたかったことは何だったかわからないけど、たぶん「みんな違ってみんないい」、なんだろうな、????。と感じました。
全体的にストーリーがあやふやなまま終わってしまったのが惜しいところでした。
全然文章まとまってませんが
ドリームワークスはかねてより私推しの映画会社ですが、本作は私にはあまりビビっとは来ませんでした。
ロック音楽は映像演出が安定していて映画館のスピーカーで聴くと圧倒される演出でした。