「親の狂気から日本社会の狂気へとこの映画は昇華する。」望み マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
親の狂気から日本社会の狂気へとこの映画は昇華する。
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言うまでもなく、親の狂気。
『経済的な障害から犯罪が生まれる』と言う日本映画の定石を外している所がキャッチーだと思う。
誰が犯人だとか、誰が悪いとか、警察やマスコミはどうするんだ。そう言った事がこの話の主題ではない。
どんな理由やあったとしても、被害者が惨殺された事が問題。事件をタブロイド的に捉えて、狂気そのものに描いているが、強烈なデフォルメ。鑑賞する者は『犯人だ』と言う者と『犯人であってもらいたくない』と言う者に二分すると思うが、誰一人惨殺された少年に対する冥福を祈る者がいない。
『被害者の事を』と最近叫ばれる様になったが、冥福は祈るべきだ。
『続 望み』と言う映画があれば、見てみたいものだ。
さて、誰が犯人だ!!
そうか!やっぱり日本映画ですね。続編が出来ない訳が分かった。
日本映画のど真ん中でした。
死して名を残す。殉職見たいな物。
先ずはこれはフィクションだと見るものは理解すべきだ。現実は加害者である可能性が高い。ご都合主義な映画だ。
作られたご都合主義なのは兄妹がいる事だと思う。つまり、この夫婦の救いは妹がいる事。
まぁ、偽善だ。
でも、そこまで計算に入れて作られた商業映画?
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たなかなかなかさんのコメント
2023年11月29日
マサシさん、コメントありがとうございます♪昨今の日本映画は説明過多にすぎるというのは私も常々思っています。わかりやすいものほど多くの観客動員を見込めるという事なのでしょうが、もう少し余白が欲しいですよねぇ…。
「現実のリバース」、そういう捉え方もあるのですね〜。