「どう望むのが正しいのか」望み ネタバレNG派さんの映画レビュー(感想・評価)
どう望むのが正しいのか
タイトル通り、まさに『望み』。
父、母、妹のそれぞれの『望み』が交錯する中、息子が被害者か加害者か、それとも…
被害者・加害者の2択しかない人の表現が家族をより苦しめる。
そもそも望むという行為は、その事件には何の影響も及ぼさない。
つまりこの映画の面白い点は結末だけでなくその心理の全てなのである。
その望みの中身は今が良ければいいのか、この先の人生を考えるのか。
家族の中の立場によってもきっと大きく違うのだろう。
変わらない結末にむしろ望みなんてさっさと捨ててしまった方がいいのではないかとさえ思うが、きっと何も望まないという選択をしたとしても間違えていたと思うのではないだろうか。
どのように望めばよかったのか。
ないはずの正解を探してしまう自分がいた。
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