「暗い気持ちになった。」望み あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)
暗い気持ちになった。
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この作品が問いかけるのは、家族が「有罪(加害者)だけど生きている」か「無罪(被害者)だけど死んでいる」かの二択だ。母親は、有罪でもいいから生きていて欲しいと願い、父親は、死んでいても仕方ないから無実でいて欲しいと願う。
しかし最後に、母親は後者で良かったのだと心情を吐露する。
視聴者は、何となくこの二択以外の結果を期待しながら観るのだが、結果云々より残された者の意見のぶつかり合いが、この映画のテーマである。あるはずなのに、結果がわかった後で家族は沈黙してしまう。そこをもう少ししつこく描いて欲しかった。何となく、母親が記者に話すことで観客を救われた気持ちに持っていったつもりか。
実際の、加害者家族も遺族も、もっと唐突で残酷なのだろうと思うと、胸糞悪い、何とも暗い気持ちになった。
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