劇場公開日 2020年10月9日

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「絶望が連れてくるのは希望」望み 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0絶望が連れてくるのは希望

2020年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

生きていてほしい。
たとえ犯罪者だったとしても...

潔白であってほしい。
その時は生きていないだろう...

どちらにしても
絶望が希望を連れては来ない
暴風雨が吹きすさむ家のなかで
家族のできることは
ただ信じて待つことだけなのかもしれない。
どんな結果であれ、受け止めることしかできない。

そして嵐が去ったあと
遺された家族は結束をより強くして
前を向いて歩き出さなければいけない...

ヒトは信じた想いを裏切られたくないから
都合のいい情報だけを取捨選択しては
右往左往と立ち回ってしまっている、のでは...
と、考えるととても怖くなりました。

堤幸彦監督の過去作『人魚の眠る家』でも思いましたが
家族の心情を“家”の外観や
室内の光が醸し出す雰囲気で
表していたことが印象的でした。

野々原 ポコタ