劇場公開日 2021年9月17日

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「鷹揚さ」君は永遠にそいつらより若い 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0鷹揚さ

2023年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

自分にはあまりない感情のせいか、捉えどころのない印象でした。この映画についての原作者・津村記久子さんのコメント、「自分が描きたかった堀貝佐世の鷹揚(おうよう)さは、確かに誰かの支えになるものだと、改めて信頼させてもらえた」が今作の魅力を言い得てるように思えました。思いやりとか慈悲の心とかそういう道徳的な正義と似ていて非なる感触、それが鷹揚さなのかな…。それで全てうまく事が運ぶわけでもなく、主人公は常に迷い、戸惑い、時に自虐的になりながら生きていくわけですが、でも、彼女の鷹揚さは確かに常に彼女を支え、そして、隣人を助けているという、とても不思議な感覚になりました。その捉えどころのなさを佐久間由衣さんが見事に好演してましたね。放映中の朝ドラ「らんまん」の綾役の方が個人的には好みですが(笑)。

赤ヒゲ