「堀貝の抱える劣等感は誰もが持っている。」君は永遠にそいつらより若い はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
堀貝の抱える劣等感は誰もが持っている。
自分には大切な何かが欠けていると悩む卒業間近の女子大生堀貝。明るくて友達も多そうに見えるが実際はネガティブ思考で他人と深く関わろうとしない。作り笑いでその場を繕って過ごす日々。そんな頃同じ大学の1つ後輩猪乃木と知り合い残された学生生活に色がついてゆく。
虐待という痛みを違う形で共有する2人。心の内を話せる誰かをきっと待っていた。学生という立場がもうすぐ終わり、これから背負ってゆくものの重み。生きている限り悩みは尽きない。
疲れたら休めばいい。好きな髪色にして好きな格好をしたらいい。人なんて誰もが無神経なんだからそんなに自分を卑下することはない。まだまだみんなこれからやんか。私なんかより永遠に若い登場人物達を羨ましく思った。
笠松将は強面のイメージが強かったけどやんわりとした雰囲気良かったです。でも穂峰の遺した言葉は強烈だったな。あんな風に言われると返す言葉が見つからない。
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