「二人の女優の演技と存在感」君は永遠にそいつらより若い コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
二人の女優の演技と存在感
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日常に潜む様々な闇に翻弄される子どもたちというシリアスな問題を描いていて、これは今の時代だからこそ作られてよかったと思いました。
これから社会に出る大学4年生の主人公・堀貝(佐久間由衣)。
主人公と知り合った、同じ大学の3年生・猪乃木/イノギ(奈緒)。
彼女たちの演技と存在感が素晴らしかった。
己の感情を言葉にできず、責任あることからは逃げて適当に生きてきながらも、堀貝には根には優しく儚くも真摯な心が隠れていて、それが眩しい。
イノギが言う「誰もが気づかれないように隠している【痛み】や【傷】」
「それを、気づいてあげたい」という堀貝の言葉。
架空のキャラでありながら、彼女たちの「これからの人生」と、堀貝の出会う「子供たち」が気になってしまいました。
それは生き生きとしたキャラクターであると同時に、社会の闇の犠牲になっている多くの子供たちの映し身でもあるからなのだろう。
あと、若者を見守りたくなるのは、私が歳を重ねてきて、親や友人ら多くの「死」に立ち合い、報道で残酷な事件を見聞きしてきてしまったことも関係しているかもしれません。
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