「タイトルなし」17歳の瞳に映る世界 えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
タイトル原題をそのまま邦題にできなかったかなと思った。冒頭の歌がパンチがあり、ヤジの「雌犬」にも深い意味がある。DVの相手は誰かはわからないが、質疑が深まっていくシーンは圧巻。
ニューヨークで知り合う男の子も、性的関係なしに友達として助けてくれることはないんだと思うと、本当に女性にとってこの世界は絶望的。
パンフを読んで、アメリカでは、ハートビート法によってもっと追い詰められていると知り、戦慄が走った。
他の映画評は、女性の日常的な暴力や痛みにいまいち鈍感な印象を持つ。でも、世界が敵対的であるからこそ、このちょっとした旅の冒険性は輝いているし、連帯や痛みの共有や助けてくれる人の行為も輝く。
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