劇場公開日 2023年12月22日

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ファースト・カウのレビュー・感想・評価

全116件中、21~40件目を表示

4.0最高だった……!

2024年2月23日
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JYARI

4.0牛はかわいいんです。

2024年2月18日
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あんな始まりだったとは。終わりまでひたすら伏線回収を意識しゆるりとした歩みに焦ってはならない。。開拓時代の一攫千金を夢見、ちょっと欲かいちゃったねバーン!な話だが何とも厚い友情に可愛い牛ちゃんが静かな自然と共に目元に流れてくる。

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chargedpillow

4.0無常感漂うが、それだけにとどまらない余韻を残す一作

2024年2月14日
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開拓労働者として先の見えない生活を送る二人の男が、ふとしたきっかけで出会った一頭の乳牛を使って一旗上げようとするが…、という物語なのですが、その帰結が明らかとなった現代から、時間軸を過去にさかのぼって事の次第を語っていく構成であるため、彼らがどうなってしまうのか、ある程度察しがついた状態で観進めることになります。そもそも他人の乳牛を無断拝借している時点ですでに綱渡り的な状況な訳ですが。

ある程度先が見えているだけに、自分たちの夢を追って懸命に働くクッキー(ジョン・マガロ)とキング・ルー(オリオン・リー)の姿は、生命力を感じつつもどこか無常感が漂っています。筋立てによってはピカレスクロマンやコメディーにもなりそうだけど、そうした要素はほとんどないので、それらの方向性を期待すると、もしかすると期待外れ、と思っちゃうかも。

クッキーとキング・ルーの間には、明らかに友情を超えた絆があるんだけど、彼らが心情を吐露する描写はごく控えめ…、というかライカート監督はそもそも人物の関係性を微に入り細に入り描く作家ではないので、その機微にはぜひともご自身で想像を巡らせてほしいところ。

またライカート監督はどの作品も生活描写が非常に卓越しているんだけど、本作でも、例えばぼろぼろにすり切れた(でも大切に扱っているであろう)衣服の質感、隙間だらけの住居、使い古した食器など、「時間」と「生活」を感じさせる映像はいずれも非常に印象的です。それらにさらに繊細な音遣いと美しい自然描写が加わって、鑑賞中は西部開拓期の世界に入り込むことができます。

屋内の状況と小窓で切り取られた屋外の情景を一つの画角に収める画面構成を多用するなど、さりげないんだけど意匠を凝らした構図のみごとさも相変わらず。しかも単に面白い構図、なのではなく、そこにはちゃんと状況を伝えるための必然性があるので、映像の美しさと語りの巧みさの両方を同時に体感できます。

開拓地において苦しい生活を送る人々が金持ちを出し抜いて成り上がろうとあがく物語として、本作はテレンス・マリック監督の『天国の日々』(1983)とも通じ合うものがあります。単に物語の筋が似ている、というだけでなく、逆光や斜光を活かした風景描写など、本作は至る所にマリック監督の影響を感じ取ることができるため、本作を興味深く鑑賞した人は、『天国の日々』も面白く観ることができるかも。

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yui

3.0ほっこりする分、儚くて哀しい

2024年2月11日
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悲しい

単純

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かばこ

5.0対等で居心地の良い友情

2024年2月8日
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主人公のクッキーがとにかくピュアで朴訥とした人の良い男で、でも誰かの後ろを着いて行くだけじゃなかったり、言うこと聞いて従うだけじゃなかったり、そういった性根の強さが、最後までキング・ルーを責めたりしなかったところに垣間見えて、対等で居心地の良い友情ってこうだよなあ〜と、じんわりとハートが熱くなる映画でした。クッキーはだいぶちいかわっぽかったです。

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OSHIO

4.5西部劇だけど

2024年2月8日
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単純

知的

中国人と料理人の友情です。

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こえん

4.0鳥には巣 蜘蛛には網 人には愛情

2024年2月8日
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栗太郎

2.0低音ボイスは眠たくなる

2024年2月7日
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寝られる

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みき

4.0どん詰まりの世界に生きる男たちの思いと挫折

2024年2月7日
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「西部開拓時代の原風景」とか「男たちの友情物語」とかキャチフレーズがついているけどちょっと違う。
舞台はオレゴン。流れる大きな川はコロンビア川だろう。オレゴンの一番北になる。通常想像する開拓時代の西部の風景とは違って森と川、湖ばかりの土地でこれは今も変わらない。冬はとんでもなく寒く、森の中は害虫、害獣だらけ。当時はさぞ過酷な環境だったろうと思う。
地図を見れば分かるけどオレゴン州は太平洋べりで最早、西には海があるだけ。
アメリカには最初はイギリス人、ついでアイルランド人、東欧系、イタリア人、ロシア人と様々な国から移民が入り押し出されるように順に西を目指した。オレゴンはどん突き。一方、中国人はサンフランシスコに上陸し西を目指した。北に来たキング・ルーは変わり種なんですね。
だからこの映画は、吹き溜まりのようなこの土地で生きる糧を探す男たちの物語である。
吹き溜まりというのは統治者も同じ。オレゴンが合衆国に統合され33番めの州になったのは1859年。それまではイギリスとアメリカがこの地を共同統治していた。実質的な支配者はイギリス資本の毛皮商社で、先住民に睨みを利かすためにつくられた砦のイギリス兵が後押ししていた。だからトビー・ジョーンズ演ずる仲買人は毛皮商社の重役で砦の隊長ともどもイギリス人です。ロンドンやパリを懐かしみ、僻地にいることに苛立っている。だから犯罪者や自分たちに従わない人間に必要以上に過酷だったりする。
ミルクを盗むくらいでも命懸けなんですね。
クッキーとキング・ルーの関係は「友情」といったありきたりな言葉では説明できない。確かに出会いのときから気が合う二人ではあるが、クッキーは心優しく、キング・ルーは山っ気がありタイプが異なる。二人ともこの行き止まりの世界で生き抜きたい、できれば脱出したいという思いがあるからこそ連帯したのでしょう。
そして彼らの作戦は失敗し挫折に至る。この監督は極力、暴力表現を使わないのですが殺されたことは分かる。彼らの無念は骨になって、100年か150年後に伝わっていく冒頭のシーンとなる。
最後に一つ。この映画はスタンダードサイズです。ヴィスタやシネスコに比べ撮影深度が深く奥行きがよく表現できる。そこで監督は登場人物の前後の動きを増やしてスタンダードの良さをよく活かしている。最近、なんちゃってスタンダードの作品が多くなんのためにスタンダードにしているんですか?って言いたくなるのですが、久しぶりに意味のある使い方の作品を観ました。

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あんちゃん

3.5オレゴン初のドーナツ屋か

2024年2月1日
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伊勢丹だったか、出かけた時にやたら目に付くフライヤーがあってめちゃくちゃ気になって鑑賞
ユーモラスな映画なのかと思っていたら西部開拓時代の友情物語だというからますます興味深い

冒頭に「鳥には巣、蜘蛛には網、人には友情」という言葉が出てきて始まるのだが、テンポがかなりゆったりとしていて、画面も暗く牛が登場するまで残念ながら睡魔と闘いながらになってしまった
ドーナツ作りを始めてからはアメリカンドリームに向かい始めるのと同時にスリルと隣り合わせで盛り上がっていく
こういう時に思い出すのは海女さんに女性しかいないのは男はもっともっとと欲張ってしまい、命を落とすんだっていう話
ラストシーンは色々な示唆があったのでどのような結末だったかは観客に委ねられている気もしなくはないけど、どちらにせよ2人の間に信頼が出来ていた事は確かだろう

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moto

4.0切り取られた見事な借景のような映画

2024年2月1日
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泣ける

寝られる

情報を必要最小限に抑え、セリフでなく演者の表情や風景で表現する。この映画が4:3の画角なのも含め見事な借景を思わせます。
最小限だからこそ、二人の友情は美しく際立ち、ファーストシーンからクライマックス、ラストに至るまで本当に素敵な映像です。
最小限ながら、映像から得られる情報は多く、おそらく観る度に新しい発見があるでしょう。次回はウイスキーに甘いドーナツをあてにゆっくりと観てみたいですね。
とても良い映画でした。

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濁河さかな

3.0途中飽きて寝そうになった

2024年1月31日
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だいず

5.0搾取の代償と、人生の豊かさと。

2024年1月28日
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sow_miya

2.5出オチ。エンディングの余韻の持たせ方が最高なA24。

2024年1月26日
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冒頭は出オチ。
そこから、なんとも時間の流れがゆっくりで、実に牧歌的な世界観
一方で、西部開拓時代の生活の過酷さも画面から伝わってきます。

主役のふたりの友情&せこい商売(ファーストカウから乳を盗み搾るあたりが)だけど
なまじうまくいってしまうがゆえに、ボロが出てしまうという
なんともせつないけど、いや、ちょっと考えればバレるのわかるやろ!?とツッコミを入れたくはなる。

エンディングはきっちりオープニングにつながる終わり方をしているけれど、
空白というか余韻は残るつくりになっていて、
監督の手腕に見事だなと思いました。

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ひでちゃぴん

3.5寝てしまった

2024年1月26日
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吉泉知彦

4.0終わり方が三宅唱のようで相変わらずセンスがいい。冒頭と円環する様が...

2024年1月24日
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終わり方が三宅唱のようで相変わらずセンスがいい。冒頭と円環する様が 人間とは、を表現している、のか。

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kazuyuki

3.5【もうはまだなり まだはもうなり】

2024年1月24日
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ジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life」原作&現代米映画界で最重要作家と評されるケリー・ライカートが手掛けた作品。

”もうはまだなり まだはもうなり“、儲け話から引際を見極め無傷で巧妙に逃げ仰すのは難しい…。

エンディングの追っ手からの逃避行中での2人のしばしの休息シーンが、インパクトのある冒頭シーンに見事に繋がる。明瞭に描かずとも観る者に汲み取らせる心憎い脚本に編集。

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Chang Koh

4.0ケリー・ライカート作品初見。静かな、でも決して穏やかではない、かと...

2024年1月24日
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ケリー・ライカート作品初見。静かな、でも決して穏やかではない、かといって張り詰めてもいない空気感がいい。その空気感とジョン・マガロの所作が見事にマッチ。不思議な傑作。

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ghostdog_tbs

4.0 牛は高貴な家畜だったみたいですね。

2024年1月24日
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楽しい

知的

寝られる

未開拓地の地で一攫千金を夢見る友情の物語、雄大な大自然を川や原野を上手くロケ地に使っていたと思う。
自ら招いた不安と恐怖が男たちの友情を深めることになって行ったのでしょうか。
冒頭とラストシーンの結びつきを観客に委ねてるみたいでした。

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倭

3.5アメリカンドリームのアンチテーゼ

2024年1月22日
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泣ける

悲しい

 西部開拓時代の物語だが、いつの世にも通じる普遍性が感じられるドラマで、観終わった後には色々と考えさせられた。

 貧困に喘ぐクッキーとルーは、いつか自分のホテルを持ちたい、いつか中国に戻って事業をしたいという夢を持って商売を始める。しかし、これが彼らの首を絞めることになってしまう。

 劇中でルーも言ってたが、何かを始めるということはリスクを背負うものである。確かに彼らは商売をするにあたって、些細な罪を犯してしまったかもしれない。しかし、この世に罪を犯さない人間などいるだろうか?人は生きるために動物や植物の命を奪っている。それは罪にならないのか?これでは貧しい者は一生貧しいままでいろと言わんばかりである。クッキーたちが辿る運命に憐憫の情を禁じ得なかった。

 そして、これは貧富の格差が広がる現代社会にも通じるドラマのように思った。今から200年も前の物語であるが、今見ても自身の身に引き寄せて感じられる作品ではないだろうか。

 監督、脚本はケリー・ライカート。原作は盟友ジョン・レイモンドで、彼は脚本にも参加している。
 これまでライカートの作品は何本か観てきたが、興味深いのは過去作との共通点が幾つか見られたことである。

 まず、映画の冒頭は現代から始まる。一匹の犬と女性が登場してくるのだが、これを見て自分は「ウェンディ&ルーシー」が思い出された。また、西部開拓時代という設定には「ミークス・カットオフ」が、二人の男の友情というテーマには「オールド・ジョイ」との相似も感じられた。

 物語はいたってシンプルながら、二人の商売が危機的状況に追い込まれていくクダリなど中々スリリングに観ることが出来た。決して派手さはないものの、しっかりと抑揚はつけられていたと思う。

 ただ、現代から始まる構成は賛否あろう。ここで物語の結末が明かされてしまっている。その後の展開は決して退屈するようなことはないのだが、どうしても予定調和な感は否めない。このオープニングなければもっと面白く観れたのではないか…そんな気がした。

 ライカートの演出は今回もリアリズムに徹している。全体的に丁寧に撮られており、破綻するような箇所もほとんど見つからない。

 また、今回は雄大に流れる川や森といった風景が作品に一定の風格を与えている。ライカートは基本的にスタンダードサイズを好んで採用するが、今回もほぼスタンダードの画面である。それでも冒頭の巨大タンカーが流れていくシーン、それに呼応する形で描かれる雌牛の登場シーンなどは、映像的なダイナミズムが十分に感じられた。

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ありの