劇場公開日 2020年6月13日

  • 予告編を見る

「ファイト!」なぜ君は総理大臣になれないのか ともひろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ファイト!

2021年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう。ファイト!

中島みゆきが聞こえてきそうだと思いました。

熱意に満ちた誠実そうな32歳の若者が政治家をめざし、17年でどうなっていくのか。
ドキュメンタリーとしてめちゃくちゃ面白かったです。

こんな誠実な人も政治家にいるんだと、びっくり嬉しくなりました。同時に、誠実さ、正しさでは選挙にも勝てないし出世もしない。世界も変えられない。
強者に作られたガチガチのシステムの中で翻弄されて声も届かず負け続ける。
そこにちょっと絶望感を感じました。が、、

3世で地元新聞社のオーナー一族で、大臣やってて、平井さん強すぎワロタって、感じ。

まぁ、政策の話とかは出ないし、小川さんが政治的にどういった仕事したのかはわからないので、
本当に小川さんが素晴らしい政治家なのかは分かりません。もっと言えば、世襲だろうがクソ野郎だろうが、国益のためになることができるならそれは素晴らしい政治家だとも思うし。
なので、「こんないい人が日の目をみない政界は腐ってる!」ってことでもないかなぁと思いました。

政治はただの多数決ではなく、51:49で勝った51が、49の意見もちゃんと考えることなんだ、との言葉がすごく心に残りました。めっちゃいい事言うなぁ。

応援演説の経済学者さんが演説上手すぎて笑える。

みんな喋るの上手。

政治って面白いなとも思えるし、エンタメとしても観れるしオススメな映画です。

余談ですが、
YouTubeで、小川さん、監督、田崎さん、記者さんのトークを観ました。
そこで小川さんは、国民に選択肢を与えたい、自民以外の選択肢になり破綻しかけてる今の政治システムを健全化させたい的なことを仰ってましたが、同時に、自分が正しい事をできれば、総理大臣になれるかなれないかは関係ないとも仰っている。いや、そこは大望のためには細かいこだわりは捨てて、ギラギラと出世を目指して欲しいけどなぁと思ったり思わなかったり。

ともひろ