「この国の現実。」なぜ君は総理大臣になれないのか Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)
この国の現実。
かねてより、もっとノンフィクション映画が作られ、観られるべきだと考えている。
あまりにも現実が隠され過ぎていないか。
テレビを見ていても、そう感じる。
ドキュメント番組は深夜の時間帯に追いやられ、多くの人が見るニュースやワイドショーは番組構成やコメンテーターらによって、巧みに情報を操作される。
この映画は高らかな理想をもって選挙に出馬した、ある政治家の苦闘の記録だ。
国の将来を思い、政治に関わっていくはずが、些末的な事象に翻弄され、選挙を戦い、議員になるだけで息も絶え絶えに見える。
本来は彼のような善良で頭のよい人間に、この国を託したい。
だが実際は欲にまみれた魑魅魍魎によって、この国は支配されてしまっている。
なぜ彼は総理大臣になれないのか?
なぜ我々は彼のような人を総理大臣にさせられないのか?
映画としては、もう少し、いろいろな部分で突っ込んでいって欲しい気がした。
政治家、小川淳也氏もちょっとキャラが弱い(笑)。
ひょっとしたら国会質疑の方が、彼の良さが出てるかも知れない。
この映画を観て、彼に興味を持ったらYoutube等で国会質疑の様子を見て欲しい。
そして、この国の現実を、もっと知って欲しいと思う。
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