「ニュー・ワールドの秘密」カオス・ウォーキング bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ニュー・ワールドの秘密
西暦2257年、世界規模の汚染によって、破滅の時を迎えていた地球を後に、宇宙へ旅立った人類。そして、辿り着いた新たな故郷・ニューワールドを舞台とした、SF・アクション・アドベンチャー作品。
出演者は、『スパイダーマン』のトム・ホランドが主演のトッドを務め、ヒロイン役には、こちらも『スター・ウォーズ』の主演・レイ役をデイジー・リトリーが演じ、敵役のプレンティス主首役には、『ファンスティック・ビースト』でもお馴染みのマッツ・ミケルセン、となかなかの豪華俳優陣。また、アクションやSF作品を得意とする、ダグ・リーマンが監督を務めているが、あまり日本では、話題に上がらなかった作品。
ニューワールドでは、男の頭の中で考えたことだけが、ノイズとなって他の者にも伝わってしまう特殊な能力が備わってしまった。その結果、女は息絶えて、男だけの社会となっていた。そこに生きる青年・トッドは、母親も含めて女性を観たことなく育った。
そんなある時、地球からやってきた宇宙船が墜落し、たった一人―の生存者・ヴァイオラと出会う。女性であるヴァイオラは、先に入植していた、男たちの主首にとって、ヴァイオラは自分達の生活を脅かす悪として、命を狙う。それをトッドが助けて、逃避行す中で、トッドのと知らなかった、ニューワールドの忌まわしき過去が明らかになっていく。
体内から発せられる靄の様なノイズが、斬新な映像として描かれているが、SFアドベンチャーとしての壮大さや、アクション・シーンもハラハラ・ドキドキさせるような、緊迫感やスピード感があまり伝わらなかった。豪華キャストとスタッフだったのに、話題性に欠いたのも納得だした。