劇場公開日 2021年11月12日

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「トム・ホランドの童貞演技がいい」カオス・ウォーキング kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5トム・ホランドの童貞演技がいい

2021年11月17日
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鑑賞方法:映画館

原作は未読。
自分の考えていることが相手に伝わってしまうって、「サトラレ」を思い出してしまう。しかもこの「ノイズ」って能力(現象?)は男特有のもの。なんて恐ろしい世界!
初めて見る女性・ヴァイオラに出会ったトッドの驚きや喜びはそりゃすごいだろう。それでも妄想してしまう行為がかわいいレベルですんだのはトッドの童貞感がなせるもの(自分の思考を隠す能力も身につけられるみたいだけど)。
でも、大人の男性たちもあまり男の欲望丸出しの思考が漏れている感じはなかったことは不思議。トッドの育ての親といい、同性愛に進んでいく社会ということだったのか?
B級SF映画の感覚で鑑賞したのだが、宇宙船や武器やバイクといった出てくるマシンが意外とちゃんとしていて楽しくなってしまった。でも、中途半端な終わり方だなと思ったのもたしか。原住民(異星人)や他のコミュニティとの関係、地球の現状、ニューワールドの今後の方向性といった諸々の事柄がちゃんと片付いていない。いや、そもそもヴァイオラとトッドの関係だってちゃんと片付いていないじゃないか!
こんな話なのか?と原作のことが気になったのでネットで少し調べると、原作は三部作なのか!あれ、そしたら続編ある?いや、難しいか。でも、できるなら観てしまうんだろうな。

kenshuchu