「言霊SF」カオス・ウォーキング bionさんの映画レビュー(感想・評価)
言霊SF
三部作と言いながらも第1章と言ってもいい『心のナイフ』をどんな風に料理するのかと思っていたが、良くも悪くも鑑賞チケット分のSFに仕上がったって感じ。
ノイズの映像化は成功していたと思う。思考が音(ノイズ)となって漏れてしまうだけでなく、まさに言霊として相手に見えてしまう。プレンティス首長が、ノイズを操ってヴァイオラを追い詰めるシーンは、映像ならではの見応えがあった。
地球を旅立って新世界という名の植民惑星で先住異星人スパクルを追い払って安住の地を切り開く。このプロットは、イングランドを捨てて新大陸に渡った清教徒が、先住民のインディアンを迫害していくアメリカ暗黒史そのものだが、スパクルを虐げる内容は、バッサリ切り落とされている。
太陽系外の惑星に馬を連れて行く発想は、日本人の僕には思いもつかない。やはりキリスト教原理主義者には、馬は特別な生き物だとみえる。馬がいた方が、追走劇の迫力が増すからいいんだけどね。
コメントする
talismanさんのコメント
2021年11月13日
bionさん凄い!ドラゴンタトゥー、本からなんですね!私は映画見てから。だけど本を読まなきゃ、読んでよかったってこの映画に関しては真底思いました。
talismanさんのコメント
2021年11月13日
ひぇー!そんなにお高いんですね。よく考えます。映画で多分全部読んだきっかけはドラゴンタトゥーです。これは全部読んでSweden版の映画(配信?)も見ました。それで色んなことわかりました(わかった気になりました)。ハリウッド版もSweden版もすばらしい。