「挑戦することに時間は関係ない。勇気を与えてくれる作品。」GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
挑戦することに時間は関係ない。勇気を与えてくれる作品。
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フランス映画祭2020横浜にて鑑賞。
幼少期に教育を受ける事ができず、夫も亡くし今は子供と沢山の孫、ひ孫に恵まれた94歳のゴゴ。
ひ孫らが教育を受けない事を自らも率先して学校に行き、教育を受ける大切さをひ孫らに、そして学校に通う全生徒達に身をもって教えてくれるドキュメンタリー作品。
とにかくゴゴは94歳とは思えない程若々しい姿をこの作品では終始見せてくれる。人は何かに挑み、そして学び続ける事がこうも輝かしいものだと改めて実感させてくれる。
ただ映画作品としては少し退屈に感じてしまったというのも率直な感想である。撤退して彼女のありのままの姿を追っている為、大きな変化やドラマ性には欠ける。
もちろんそれがこの作品の良いところではあるのだが僕自身は少しその辺りを退屈に感じてしまった。
またこの作品で印象的だったのはゴゴ以外の生徒だ。
とくにひ孫の女の子はゴゴと楽しそうに学び、そしてゴゴから受ける言葉一つ一つを真摯に聞いている姿が度々見受けられる。
そしてこの学校の生徒たちの多くがゴゴを受け入れて、彼女の存在を理解しているところだ。
彼らくらいの年齢だあれば非常に多感な時期であり、自分と異なる存在、異質な存在を理解共生するのは決して簡単な事ではないだろう。それを理解し、尊敬し合い一緒に生活していく姿は、あらゆる年代が存在しあうこの社会の理想でもある。
エンドロールではまだまだ億単位で教育に恵まれない女の子達が存在し、そしてゴゴ自身も学校を卒業できてない現実が紹介される。
恵まれない子供達が一人でも多く教育を受けられるよう、そしてゴゴ自身も健康で無事卒業して欲しいと強く思う。
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