海辺の家族たちのレビュー・感想・評価
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続編が観たい〜
海辺の小さな町が舞台ですが、家族、兄弟、老い、死、リストラ、難民、人種差別など、人生や現代においての多少なりとも逃れられない問題を、絶望から修復への一歩一歩。
なんだかんだぶつかり合うけれど、「たばこ一本ちょうだい」と、みんなで時間を共にして、修復し合う時間。
あのベランダいいなあ〜。
Googleで検索したら、レストランがちゃんとありました!あのサカナのコックの丸い看板が◎
Le Mange Tout
階段を上がったり、電車を見上げたり、足をチャプチャプさせたり、、、、行ってみたいなあ〜(*^^*)
フィッシュランチとワイン、あの場所で味わってみたい!!
と、思わせる素晴らしい映画でしたね、パチパチ!
受入れる心…
告知ポスターと予告編の静かな海辺の町…村?に引き寄せられの鑑賞…
過去に栄えた港町…そこへ父親の病気の為に何年か振りに再会したもう若くは無い3兄妹…
家族の問題は町の人達を巻き込みながら物語は進む…
油断したらコックリ💤落ちてしまいそうな
実に地味な流れに少々退屈さと期待外れ感もありましたが
さびれてしまったと言えど穏やかで煌めく入り江の町には何だか癒された…
そんな入り江からある日入り込んで来た3姉弟…
構成は違えど同じ3姉弟の面倒をみている内に
若くない3兄妹の心の歪みや痛みが溶け始めて行くのが伝わって来た
そんな僅かな希望と再生を2組の兄妹・姉弟に感じ取れた事が利になったザ・フランス映画でした
バルコニー
海辺の小さな村に住む父親が倒れ意思疎通も困難となる中、集まった家族と隣人達の話。
父親の営む小さなレストランを継いで村に残った長男と、娘ほど歳の離れた若い婚約者を連れた次男、娘を亡くして依頼20年ぶりに帰って来た女優の末娘という家族に、僅かになった昔からの住人である隣人夫婦とその息子、漁師を継いだ男の交流をみせていく。
アンジェルの抱えるキズに始まりちょっとゴタゴタしながらも打ち解け合っていく様や、新たに産まれるトラブル等、悪くは無いけれど…一応振りはあったとはいえども、山場からの展開は唐突じゃないですか?
それを気にみんなのベクトルが合うっていうのも理解出来なくは無いけれど、ちょっとそれでまとめるには強引だし。
まあ、フランス映画らしいっちゃあらしいのかな。
移りゆく優しさ
脳梗塞なのかな。突然息苦しくさを感じ倒れるシーンから作品は始まる。
その倒れた父の下に町を離れていた娘息子たちが集まる。
父は寝たきりの状態になってしまい娘息子たちは看病を強いられしばらくこの町にいる事となる。
同時に作品の舞台となる町はかつては栄えていたらしいが今は廃れた町となり久し振りに帰ってきた娘息子達は当初は戸惑う。
娘息子達もまた各々の仕事をはじめとしたプライベートにおいて壁にぶつかっており当初はギクシャクした関係となる。この町の寂しい風景と娘息子達の心情がリンクしているが、ストーリーが進むにつれて家族の絆を取り戻していくにつれてどこかこの町の優しさ、大袈裟にいえばかつて栄えていた姿の要因の一部を感じる事なんかもできたりする。
父の病気がきっかけに家族が戻りそこから会話群像劇が進む作品でありストーリーが進むにつれて愛情や優しさが濃く描かれていく展開はとても美しい。
ただ個人的には理解が追いつかないシーンも多々あり少し退屈さを感じてしまった。
マルセイユを通して描く市井の人々の絆
『マルセイユの恋』、『キリマンジャロの雪』などで、一貫して出生地マルセイユ近郊を舞台とした作品を手がけてきたロベール・ゲディギャン監督にとって、マルセイユはもうひとつの主役。
マルセイユには地中海を通って各地の難民・移民が集う。これは、彼の父親が長らく紛争地帯だったアルメニア出身である事が関係しているのは明白。終盤で登場する難民の子供達と、辛い過去と厳しい現在を抱える3人の兄妹達の出会いが、思わぬ化学反応を生む。
地味すぎるほど堅実なドラマだが、これがゲディギャン監督の真骨頂。
反響に反応。
2021年5月公開。しかし完成されたのは2017年。この制作の時代背景から4年経た今この作品を観ている、という意識をもたねばならない。すでに2017年(おそらく映画が企画され撮影されたのはそのさらに前、2015-16年ころだろう)は、相当な<昔>となってしまっている。
変わらないものと変わるもの。止まっていたもの(人生)が動き出す。動き出すことを忌避して自ら舞台を降りることも。しかし愛が続くのは、3日なのか2カ月なのか20年なのか。
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