「望まぬ真実」L.A.コールドケース MARさんの映画レビュー(感想・評価)
望まぬ真実
90年代に発生した未だ未解決の2大人気ラッパー殺人事件を元に、解決を目指し独自で調査をする元刑事のプールと、記者のジャックの奔走を描いた作品。
このような史実があったとは知らずに鑑賞。
まさにアメリカの闇といった事件ですね。
有名な空耳曲をよそに、序盤に見せられる白人警官による黒人警官射殺事件。そしてそれがラッパーの事件に絡んでいるのではと睨むプール。さらに、そんなプールに対してイマイチ協力の姿勢を見せないロス市警。
謎が謎を呼ぶ展開や、プールの単身乗り出す危険な調査は非常に見応えがある。
登場人物はどこか皆怪しげ。敵対者なのかと思いきや実は・・・な緊張感を孕んだ序盤から、次第に存在を疎まれるプールの姿。
やはり何かしらでロス市警は絡んでいたのかな・・・。
治安を守るのが警察なんだから、そんなことは考えたくはないが。。
内容が内容なだけに非常に難しいし、ノトーリアス・BIGも複数の呼び名で呼ばれたりするから人物相関がごっちゃになりがちだったり、史実通り残念ながら未解決のままだし・・・
と言った中にも、「友人です」には少し心が救われたり、難しさやりきれなさの中にも心がアツくなる良作でした。
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