劇場公開日 2020年8月7日

  • 予告編を見る

「彼女は正しかった・・・」ジョーンの秘密 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0彼女は正しかった・・・

2020年8月29日
PCから投稿

80代の女性が数十年前のスパイ活動容疑で逮捕され、取り調べで回想する形で話が進む。1938年ケンブリッジ大学で物理学を専攻するジョーンがユダヤ系ロシア人の同級生ソニアに従弟を紹介され、付き合うようになる。卒業後、原爆開発を研究している教授の研究室で秘書の職を得て、じきに彼女の優秀さを教授が評価するようになる。その一方で恋人からは原爆の設計図をソ連に提供してほしいと頼まれて板挟みに悩むが、拒む。そうしているうちに広島、長崎に原爆が落とされる…。その惨状を知り、これ以上の一方的な原爆開発を止めるべきだと判断したジョーンは、ソ連側に原爆の設計図を渡す。
結果的にそれが、軍事的衝突を避けられた冷戦につながった。スパイ行為が正当化されるのは明らかにおかしいけれども、ジョーンの判断は理に適っていたのではないかと思う。
ジュディ・デンチの若い頃を演じたソフィー・クックソン、誰かに似てる…と思ったら、横山めぐみ!

コメントする
ミーノ