劇場公開日 2020年7月10日

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「先々週の土曜日に鑑賞 この日は、 新宿シネマート→恵比寿ガ...」バルーン 奇蹟の脱出飛行 ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0先々週の土曜日に鑑賞 この日は、 新宿シネマート→恵比寿ガ...

2020年7月22日
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鑑賞方法:映画館

先々週の土曜日に鑑賞
この日は、
新宿シネマート→恵比寿ガーデンシネマ→WHITE CINE QUINTO→渋谷HUMAXシネマと4つの映画館をはしごしたせいか、ラストの本作品を観る前に疲労感が、、、
だったんですが、本作品が予想以上に面白く(時代背景や実話ベースということを考えると面白いという表現は語弊があるんでしょうけど)125分間全く飽きず、観終えたときには疲労感が爽快感に!

1989年にドイツ分断の象徴とも言えるベルリンの壁が崩壊し、翌年1990年に東西ドイツ再統一を果たすわけですが、
本作品はドイツがまだ分断していた1979年の東ドイツのお話し。
国境を越えようとして失敗すれば国境警備隊に射殺され、生活も一見自由さもありそうに見えてもシュタージと呼ばれる秘密警察や密告の目が光る時代。
同じ日に観た「マルモイ」もそうでしたけど、監視体制の下で生きてゆくことの不自由さは今では計り知れないものがあったんでしょうね。
と、少し重苦しく書きましたが、本作の主軸は別のところにあって、主軸となる部分の描き方がなかなかしびれる展開なので気負わず観られました。
決して派手さは無いんですけど、堅実な作りの中にドキドキするようなシーンが盛り込まれていて緊迫感があるんですよね。
幼稚園の先生とかホテルの部屋とか、、
後半はある意味競争でハラハラです。競い合う相手が相手だけに緊張感もあるんですよね。この相手となる方、どこかで見覚えがあると思ったら「タクシー運転手 約束は海を越えて」のドイツ人記者役を演じたトーマス・クレッチマンさんでした。
邦題イマイチ感ありますが、もう少し上映館を増やしてもいいのにと思える良作でした。

とみまる