「職人2人がタッグを組んでの奇跡‼️」バルーン 奇蹟の脱出飛行 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
職人2人がタッグを組んでの奇跡‼️
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強圧的な政治体制とそれを維持するために自国民に手枷足かせを強いることが行政の目的となってしまう国家。
その怖さは今の香港を巡る報道がリアルタイムで教えてくれますが、現在の日本人は実体験でなく、想像の世界でそれを感じるに留まっていられることにあらためて、幸運なことだとその境遇に感謝したくなりました。
この映画で描かれた実話に基づく奇跡は、電気技師と縫い物上手な理系オタク、この2人の究極の職人技がなかったら、実現できませんでした。
縫い上げたバルーンを広げて寸法が適切か、強度や平衡バランスはどうか、実際に飛ばしてみての火力や燃料の注ぎ足し具合はどうしたら適切か、などの実験が
殆どできない、取締り当局にバレないことが必須という工程からいきなり本番です。
ふた家族8人の命を運ぶのにっ!
緻密さや根気という資質からは最も遠いところにいる私には絶対無理な計画です。どんなに追い込まれたり、切迫した状況だったとして、精神的な馬鹿力が発揮できたとしても、物づくりの部分では全く役に立ちません。
なにかしら生命に危険があるほどの逆境から生き延びるためには、何らかの〝手に職〟がある人の方が間違いなく強いのだと思います。少なくとも、肩書きや権威は何の役にも立たないですね。
コロナや災害に見舞われることの多い昨今の世の中では、パートナー選びのひとつの基準として、手に職がある人かどうか、というのもとても重要なことのように思えます。
何もない私は本当に〝青くはないけど痛くて脆い〟ということに思い至りました。
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