3年目のデビューのレビュー・感想・評価
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イマニミテイロ→約束の卵
欅坂のドキュメンタリーとは真反対の構成だった。
欅が平手友梨奈単独だったものに対して、日向はやたらにチーム推しだったように思う。
運営の意向なのか、実際にそうなのかは分からないのだけれど、仲の良さや絆を前面に押し出した構成。
コレがブラフだとしても、どこか説得させられてしまう雰囲気があるのが日向坂の強みなのだろうと思う。
彼女達の言う「苦悩」の部分はダイレクトに語られる事はなかった。
アンダーチームから始まるサクセスストーリーが語られていく。なんか綺麗にまとまってるなぁって印象だったな。欅の時にも思ってたけど、楽曲の背景を垣間見れるのはなんだか楽しい。
「イマニミテイロ」
「青春の馬」
「約束の卵」
は特に印象的だったなぁ。
断片を繋ぎ合わせた印象操作が上手かったのかもしれないのだけれど、彼女達の表情に嘘はなかったように思う。
そう思えば、擬似ドキュメンタリーとも言えなくはないが…そもそもエンタメなので、まぁいいかってのが率直な感想。
1ファンとして、彼女達をスクリーンで見られるのは単純に嬉しい。
…観たのはスクリーンではなくタブレットだけれど。
アマプラありがとうー
3年目のデビュー
友達と行ったけど、隣で3回くらい泣いてしまった。特に最後のひよたんのシーンは、ひよたん推しの身からすると本当に嬉しかったし、感動した。しかし隣の友達は一滴も涙していなかった。私の涙腺がゆるいのか、映画が悪かったのか、私にはわかりません。ただ言えるのは日向坂46最高!!!
彼女たちをもっと好きになりました!
※宮田愛萌推し(寄りの箱推し)
日向坂46ドキュメンタリー映画第1作。
アイドル好きの友人と観ました。
長濱ねるのためにつくられたけやき坂46から始まった彼女たちの物語…。閑散としていた初の握手会、二期生の加入、武道館単独3デイズ公演など、様々な試練に直面しながら絆を深めて来たメンバーでしたが、長濱ねるの兼任解除によって、グループの存在自体が宙に浮いてしまった…
アイデンティティーの模索が始まり、日向坂46への改名を経た現在、坂道を怒濤の勢いで駆け上がっている彼女たちの軌跡を涙無しに観ることは出来ませんでした。
同じグループとは云えアイドルなんだから、メンバーひとりひとりがライバルであるのは言わずもがなだと思っていましたが、日向坂は少しニュアンスが違うのではないかな、と感じていました。「日向坂で会いましょう」を観ていると、メンバー同士本当に仲が良くて、連帯感がすごかったからです。
その感覚は本作を観て、確信へと変わりました。本作で描かれていたことが全てでは無いにしても、困っていたり悩んでいるメンバーには、先輩・後輩関係無く寄り添って全力で支えようとする。決して見捨てようとは考えない。
苦難の下積みを経験して来たからこそ、強固な絆が生まれ、「仲間がいるから自分がいる。では自分は仲間のためにいったい何が出来るのだろうか?」と云う思考に繋がって、それがグループ全体の雰囲気になっているのかもなぁ、と…。とても気持ちのいい連鎖だなと思いました。
今置かれている状況に胡座を掻かず、常に前を向いて日々感謝と精進を忘れない…。それはスタッフへの挨拶ひとつを取ってみても顕著に現れているよなぁ、と思いました。
「またこの人たちと仕事がしたい」と関わった誰もが思えるようなグループだからこそ、グループとしても個人としても、新しい仕事が巡って来るのでしょう。
ハッピーオーラを振り撒いている彼女たちの笑顔の裏には、がむしゃらになって流したたくさんの汗と涙がある…。彼女たちの口から語られるこれまで、そしてこれから。歴史の一端を垣間見られたことで、これまで以上に好きが増しましたし、もっともっと応援したくなりました。
坂道は、まだまだ上り坂。と云うか、ずっと上り坂であって欲しい…。太陽のように底抜けに明るくて、ポカポカな元気とチカラを届けてくれる彼女たちの活躍を、おひさまのひとりとしてずっと見守っていきたい…。コロナ禍のせいで、ようやく辿り着いた"約束の卵"東京ドームでのライブもどうなるか不安はつきませんが、無事に開催出来ますように…
過酷な出来事に直面したとしても、その都度挫けずに不屈の精神で立ち上がり、努力して来た彼女たちの姿を見ていると、ふと「5万回斬られた男」の異名を持つレジェンド俳優・福本清三氏の言葉が頭に浮かびました。「一生懸命やっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる」―
これから先、どんな試練が待ち受けていようとも、彼女たちならゼッタイに大丈夫。何があっても、信じてずっと着いて行こう。そう思えた尊い時間でした…
[余談]
ファンであっても呈したい苦言がある…
ナレーションと字幕が多過ぎました。そこまで明確に説明してしまうと、受け手としては感じ方が片寄ってしまうのは避けられないし、全てが押し付けがましくなってしまう…。それ以前に映画的ではなく、これではテレビ番組の域を出ない…
そして編集。グループの歴史を俯瞰すると云う意味では重要なシーンがたくさんありましたが、その分視点が散漫になり、本作のテーマであろう「アイデンティティーの模索」へ辿り着くまでが冗長になってしまっているように思えました。
彼女たちへのインタビューも、赤裸々に語っている感じは無く、今後の活動のことも考えて、何もかもを大っぴらに語ることは出来ないにしても、もうちょっと踏み込んでも良かったのではないかなと思いました。特に、卒業していったふたりについてはもっと複雑な想いがメンバーにはあっただろうし、なんだかあっさりとし過ぎているように感じました。
※追記(2021/01/22)
ディレクターズカット完全版を鑑賞して―
未公開シーンが追加された本編は「長過ぎる」と云う印象だし、テーマの散漫についてはより強調された感がありました。
ファン目線としては、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでのライブなど、貴重な映像が観られて良かったな、と…
しかし作品としてはより洗練さを欠いてしまった気がして、果たしてこれでいいのだろうかと疑問を抱きました。
ソフトを買って貰いたいがためだけの完全版か…?
例えが悪いかもしれないけれど、「エイリアン」のようにシーンを追加しながらオリジナル版より短くなった例もあるし、ディレクターズカット完全版をつくるならもっとより効果的な再編集を模索して欲しかったなと思いました。
※鑑賞記録
2021/01/22:Blu-ray(ディレクターズカット完全版)
※修正(2022/08/07)
これからの時代を象徴するアイドル
いろんなアイドルをそれなりに応援してきたが、日向坂46というのとても不思議なアイドルの印象があった。
もちろん皆可愛いのだが他のグループに比べてずば抜けて可愛い子がいる印象はなかった。
だから最初は中々興味を抱くきっかけはなかったがこの作品を見てガラリと印象が変わった。
この作品に映し出されてる姿が全てだと断言はできないが少なくともこの作品を見る限り彼女らは日向坂を心から愛し、メンバーお互いを尊重し合い、時には助け合う。
アイドルグループとは言え立派な仕事である以上競い合うのが常識という固定観念をこのグループを見ているとゼロにしてくれる。
一人のメンバーが喜び時には苦しみ時も他のメンバーが自分のように喜びそして泣いてくれる。アイドルという以前にひとつの仲間としてとても美しい姿であった。
上にも書いた通りアイドルというのは他のグループと、時には同じグループ内で競い合いながらバチバチし合うのもまたファンの楽しみでもあったと思う。
スポーツなんかもそうだが近年はそういう姿も昔ほどは薄くなり、本来はライバル関係である者同士が、あまり
意識せず互いを助け合うことも多々目にする。
時にはそれがなぁなぁな関係に見えて物足りなさを感じることもあるが、これからの時代はこういった人間関係こそが多くの人が憧れる理想の形なのかもしれない。
それらを考えるとこの日向坂のメンバーの姿はこれからの時代を象徴するアイドルとなっていくのであろう。
比較的ファンの年齢層も若いのもこの作品をみて、このグループを知る事で理解する事ができた。
こういう時代の変化を感じるのはとても興味深い時間となった。
映画館で上映した、テレビドキュメンタリー
この作品の第一印象は「映画じゃないな」。
面白い面白くないとかは横に置いておいて、映画としての必要な要件を満たしていないと思いました。長編テレビドキュメンタリーをただ映画館で流しているだけにしか感じなかったので、日向坂のドキュメンタリー映画が観られると思っていたから、個人的にはそこがかなり引っかかった部分となります。
ストーリーはざっくりと、デビュー前の苦難・人気を獲得してデビュー・卒業やスキャンダル・レコ大と紅白に出て東京ドームをめざす、というものです。
前半4分の1は『46分間の予告編』の再編集、というかこのデビューまでの前半部分を膨らませて一本の番組にしたのが『46分間』なんでしょうが。
気になった点は、裏で撮っていた映像に『セルフドキュメンタリー』の時に一緒に撮っていたインタビューをあわせて、一つ一つのエピソードを時系列順に並べましたって感じで、ストーリーに新鮮さや驚きが少ないこと。
東村と金村のプライベート(風)映像があったくらいで、各メンバーごとの掘り下げが少ないのも気になりました。スキャンダルや卒業についてはもうちょっとツッコんでくるのかと思っていましたが、さっと表面をなでて通り過ぎた印象です。
大人の事情もあるのでしょうが、個々のエピソードを広げたり掘り下げたりすればもっと盛り上がったと思います。すべてが淡々としていて、ひたすらに地味な印象を受けました。単純にいろいろやりたかったけど予算も時間もなかっただけなのかも知れません。
良かったのはラストシーンかな。ゆるい感じではあるけれど、前向きにみんなで歩んでいる姿が日向坂らしくてとても好きです。
つまらない作品では決してないので、ファンならそこそこは楽しめると思います。
やっぱ、「ひなあい」ってすごいんだなぁ…
40代のおじさんです。
「ひなあい」が好きで、日向坂メンバーのポテンシャルの高さに、新しいアイドル像を見ていました。その彼女たちのドキュメンタリー映画に、年甲斐もなくワクワクしながら映画館に向かいました。
ワクワクするのには理由があって、秋元康氏の手掛けるアイドルグループのドキュメンタリー映画がとても面白いからです。
「Documentary of AKB48」の1作目は、当時アイドルに興味のない人でもかなり話題になりました。
西武ドームのライブ中に、過呼吸状態に陥りながらも、ステージに出た瞬間に笑顔に切り替わった前田あっちゃんの姿はいまだに強く印象に残っていますし、AKB商法と揶揄されたアイドルの裏側をあえて徹底的に公開することで、彼女たちにもリアルがあることを見せた運営側の手法に舌を巻きました。
前置きが長くなりましたが、そうした前提があったため、この映画を見るのは非常に楽しみでした。
結論から言うと、これはお金取って良いクオリティではない気がします。
それは、日向坂のクオリティの問題ではなく、作り手のクオリティの問題です。
ファーストカット何で入るのかドキドキしていましたが、大して面白くもないインタビューから入り、やたらナレーションが入ってくる。現場で彼女たちが何を話しているのか、どういう物語が映像から進んでいくのかを、そうした醍醐味が一切ないままの、ナレーション、インタビュー、ナレーションの繰り返し…。
10分も経たずに、映画館を出たくなりました。
① インタビューがつまらない
まず、醍醐味と言えるインタビュー。ストーリーラインは欅坂とのいわばアンダーであるというポジションをどう乗り越えるのかというか葛藤なのに、本や雑誌のインタビューで聞けるような表面的なものばかり。こうした長尺のドキュメンタリーの場合、質問を受けてから答えを導くまでの彼女たちの表情がとても見たいものです。そういうものは一切なし。
だったら、そのインタビューに価値が無い。本読んじゃえばいいんだから。
加藤さんのインタビュー、最後語尾に必ず「はい」で終わっていましたが、そこから加藤さんが緊張していることと、聞き手が彼女と距離を詰められていない感じがまざまざと伝わりました。
聞き手は時にかなり意地悪な質問などもして、彼女たちの本音を探ろうとするものですが、そうした試みをした感じもなかったですし、信頼関係は最後まで築けなかったのかと思いました。
② ナレーションが多すぎる
ノーナレーションで突き進むものと期待していました。
レッスン中の会話、ステージを降りた時の会話、楽屋での会話、ラインのやりとりなどなど。
極端な話、彼女たちはアイドルですから、会話が無いという場面でさえ、喜怒哀楽や葛藤といった見どころのある映像になるんですが、そうしたものは一切なし。
代わりのナレーションがうざい。
ただ、これはそもそも日向坂だけでドキュメンタリーを作ることは考えていなかったとおもうので、映像素材そのものが無かったのかもと思いました。
一方で、何も考えずに現場でカメラ回してんじゃないかなとも感じました。
だって、小坂さんがセンターに選ばれた時、1期と2期という壁をいかに乗り越えていくのかという、もう一つの大きなストーリーが生まれたはず。
それがいつの間にか仲良くなっている。
だれが最初に手を差し伸べたのか、そうした映像があって説得力のある話なのに、一切なし。
想像でしかないけど、その映像があると仮定したら、実に日向坂っぽい、いい映像な気がしますよ。
でも、説明のナレーションのみ。
まあ、狙っていないなら、そういう映像撮れないよね。
柿崎さんの卒業の時もそう。
彼女の葛藤をさらっとナレーションで言っているけど、最後の楽屋の挨拶のところ、緊張感ありましたよー。そこに至るまで様々なプロセスが垣間見えたのに、一切なし。
あげくメンバーとファンに伝えた辞める理由に矛盾があるのをそのまま流すのは、いくら何でも彼女と彼女のファンには失礼なんじゃないのと感じました。
井口さんのスキャンダルの時、メンバーは明るい声をかけていますが、あの声をかけるには相当の思いがあったはず。そこのプロセスもまるっとなし。
でもさあ、このグループはみんなしっかりしているよ。そんな能天気なはずないじゃん。
そうしたプロセスをすべてナレーションで勝手に作り手が解釈するのは、日向坂のメンバーに対しても失礼なんじゃないかなと思いましたよ。
③ 漂白されたアイドルとして
と、ここまでえらそーに書いてきましたが、えらい大人の人達がそうした疑問に気付かないはずがないので、そう考えると、運営側は今回「絶対そうした負の部分は見せない」と臨んだのだろうと思います。
1期生の楽屋立てこもり事件とかもまるっと無かったのでね。
「なんの葛藤もなく、本当にいい人たちがやっているグループなんです。そのストーリーについて行ける人たちだけにファンでいてほしい」というメッセージなんでしょう。
確かに、もはや映画の中でさえ、彼女たちは追い詰められてはいけないんでしょうね。
それは運営側のパワハラ、コンプライアンスの問題にも関わってくるのかなと。そういう意味では、新たな現代のファンタジーを作らなければいけない、作り手の難しさ、厳しさも感じることができました。
そう考えると、バラエティー番組とはいえ、頭をひねりながら企画を作り、彼女たちの様々な側面や本音を引き出す「日向坂で会いましょう」の方が、よっぽどドキュメンタリーだなと思いましたね。
オジサンでもこの番組は楽しんでよさそうだし。
2年目のレビュー
いつから彼女たちに興味を持ったのだろう。そんなことを思い出してみる。始まりは「ザンビ」の舞台だった。
「ザンビ」は乃木坂46、欅坂46、けやき坂46が初共演した舞台である。
私は乃木坂46の久保史緒里を推しており、久保ちゃんが出演するならということで鑑賞した。
久保ちゃんの圧倒的な歌唱力、迫力ある殺陣に感動した。そしてもう一人印象に残ったのが、けやき坂46の柿崎芽実であった。
自宅に戻り、けやき坂46を検索する。ひらがな推しという冠番組を見つけ視聴、沼にはまっていく。
はまるきっかけは人それぞれだ。私は柿崎芽実のバク宙ザンビ(実際にはスタントマン)。
誰の推しになるか、推し変するのもファンは自由だ。
今の私は金村美玖、小坂菜緒推しである。
本作の評価は誰を推しているか、ファン歴によっても変動するし、熱量、知識量でも変わってくる。好きな曲が流れた!それだけでも評価は大きく変わる。
私個人としては、けやき坂46→日向坂46の年表−
バラエティによくある表年表裏年表を紐解く2時間は大変興味深かった。
ねるの兼任解除、武道館3日間、ねるの卒業、日向坂46活動開始、柿崎芽実の休業、卒業。
井口の休業、ひらがなクリスマス、レコード大賞(TBS映像提供ありがとう)、紅白出場。井口の卒業。
その中でも、初期の推しである柿崎の卒業は心が苦しくなる。
他にもいろんなことがあった。ありすぎた。
濱岸の復帰。DASADA LIVEの青春の馬のパフォーマンス。金村美玖をお寿司かない。
日向坂46には「日向坂」というCDには収録されていない曲がある。
グループの歴史を紐解くような歌詞であり、私はエンディング曲にぴったりと予想していたが実際は違う曲が流れた。
その曲は1stアルバム「走り出す瞬間」の収録曲である。
彼女たちの物語は、まだ始まったばかりだ。その瞬間を切り取る本作には、こちらの曲の方が相応しい。
思ったことを書き出すと、着地点の見つからない駄文になってしまった。いつからしくじりをしていたのか。なにか突破できる方法はないか。
なんて考えてると日曜日だ。深夜にTVをつけ、ピンクのベストが待たせたな!と叫ぶ。
待ってたなーと寝転びながら見る。幸せな瞬間だ。
はまるきっかけは人それぞれだ。
この映画がきっかけになるかもしれない。
恐怖人形かもしれない。舞台「あゆみ」かもしれない。
ファン向け現状把握ムービー
古いファンにとっては自分のオタク活動の思い出走馬灯とメンバーそれぞれの役割の認識答え合わせが出来る映画だった。
最近ファンになった人にとってはなりたちのおさらいと推し整理の機会になったのでは。
映画としては期待通りの重さ、面白さだったけど、期待を越えて良かった点は大事なタイミングの大事な曲はほぼフルサイズで大音量で見せてくれた点。
イマニミテイロ、約束の卵、青春の馬。
表題曲はちゃんとヒットするために作っていてカップリングにこそその時のグループの状況や意思が反映された曲があったんだなぁと気づけたことは興味深いです。
長らくけやき坂46、日向坂46が好きなオタクが書いたレビューなのでそういう人向け。
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