「完成度の高い、実話の映画化」SKIN スキン garuさんの映画レビュー(感想・評価)
完成度の高い、実話の映画化
KKKのような白人至上主義集団は、差別を軸にしてつながっている思想団体だと思っていた。 この作品に登場するヴィンランダーズという団体に限って言えば、 思想はともかく、その暴力性からして、ほとんどマフィアやヤクザと同じである。
組織の一員である主人公が改心して人生をやり直そうとしても、組織がそう簡単には脱退させてくれない。 最後はハッピーエンドなのだが、そこに至るまでの一悶着二悶着のエピソードが、なかなかにリアルだ。
実話の映画化とのことで、かなり事実に忠実に描かれているのだろうと思う。 この物語自体に人を惹きつける力があり、それが、脚本の完成度や役者の演技の良さを引き出したのではないだろうか。
事実は小説より奇なり―を見事に映像化した秀作である。
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