劇場公開日 2020年6月26日

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「相手役のキャスティングが絶妙」SKIN スキン ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0相手役のキャスティングが絶妙

2020年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

白人至上主義の組織を運営する夫婦に育てられ、自分もレイシスト集団を創設し運営している主人公が、そこから抜けようと思ったきっかけはあるシングルマザーとの出会いで、ベースにその女性と3人の娘との絆が描かれる。組織は自分勝手な信念とともに暴行、放火殺人などをしており、裏切り者に密告されるのを防ぐために本人だけでなく女性と娘たちにまで及ぶ脅迫が続く。映画はそのストーリーを追いながら、同時に全身に彫られた主人公のタトゥーを消す痛々しい施術を順に描く。
育ての母親がヴェラ・ファミーガというのも興味深いが、相手役の女優がかなりぽっちゃりした、アメリカの一定以下の層に多くいそうな体型の女優というのが、この映画のポイントになっているように思う。これが、多少役作りをしたとしてもシュッとした女優さんだとジェイミー・ベルの熱演もきっと活かされないのである。
機会があればこの映画の元となった短編の方も衝撃的で面白いので是非。

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ミーノ