宇宙でいちばんあかるい屋根のレビュー・感想・評価
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清原 果那を愛(め)でる作品です。物語としての内容はあまりないと思う。
清原 果那を愛(め)でる作品です。 NHKドラマの「透明なゆりかご」で初めて見て演技がとても上手な女優さんと印象をうけました。 今作品でも思春期の女の子を上手に演じています。 物語としての内容はあまりないと思う。 ファンタジー風の作品で幽体離脱ものはこれまでにもあったはず。 つっこみどころは一杯あっていちいちあげつらうのも野暮だけど、足を負傷した人を連れまわすのは例えリハビリ兼ねているといっても拷問に近いと思うぞ。 物語としての内容はあまりないと思うけど、「行動してから後悔しろ」という言葉は若い人向けに素晴らしい言葉だと思いました。輝く未来のある若い方向けの作品かと。
癒されます
疲れたサラリーマンのお父さん方、 ぼぉ~と画面を見つめてください。 きっとこの映画が気持ちを癒してくれると思います(余程のへそ曲がりは除きます)。 まず、画が綺麗です。 主人公の女の子、超絶可愛いです。 小さな心の揺れ動きがリアルでいいです。 そして 心が擦れてなければちょっと涙が出ます。
ほっこりとするファンタジー
ほっこりとするファンタジーながら、藤井道人監督の正直でまっとうな世界観が心に響く感動作である。 ファンタジー映画らしく悪い人間は登場しない。 どの場面を切り取っても愛情があり思いやりがある。 特に桃井かおりの星ばあと主人公つばめのシーンがいい。 思わず笑みがこぼれるような楽しさと温かさがある。 清原果耶は同じ藤井監督の「デイアンドナイト」で初めて見て、若いのに存在感のある演技に感心した。役名の大野奈々で歌った「気まぐれ雲」を聞いて歌の上手さに驚かされもした。本作品でも主題歌を担当して伸びやかな歌声を聞かせてくれた。歌の上手い若手女優と言えば上白石萌音だろうが、上白石萌音が愛くるしいタイプなのに比べて清原果耶にはどこかミステリアスなところがある。小松菜奈に似たタイプだと思う。 本作品では主人公つばめを全力で演じているのが伝わってきて、その健気な演技に先ず感動した。つばめは思春期らしい迷いと思春期らしい吸収力で、変化する状況を受け入れ、そして乗り越えていく。決して優しさを失うことはない。主役らしい堂々たる演技だった。 桃井かほりは名人の域に入ったかもしれない。演じた星ばあは、キュートでシャイでシニカルでエスプリに富んでいてどこかアンニュイという稀有なキャラクターである。桃井かほりはこの役がとても気に入ったのだろう、本当に楽しそうに演じていた。 吉岡秀隆と坂井真紀の夫婦は優しさに満ちていて、つばめの優しい性格がこの二人の努力の賜物であることがわかる。いい子はいい親が育てるのだ。 鑑賞中ずっと微笑んで観ていられる映画で、ささくれた心が癒やされた気がする。邦画のファンタジーとしては出色の作品だと思う。
清原果耶ちゃんで星四つ
清原果耶ちゃんの清涼感で最初から最後まで引っ張っていっている。 表現が難しい中学生の心境の表現が素晴らしい。 屋上のシーンはロケで撮影してほしかった。 撮影のコンディションが難しいかもしれないが、逆に季節感を出した方が良い。 共演者は舞台系の俳優を使った方が良いと思う。 見たことのある演技で新鮮味がなかった。 (伊藤くんは除く。)
清原果耶ちゃんが良い。
14歳のつばめが恋や、血の繋がらない母親にもうすぐ子供が生まれることで悩んでいる所に、星ばあっていうおばあちゃんと知り合って打ち解けていく話。 . つばめ役の清原果耶ちゃんがとにかく良い。良い意味で普通の女の子。浜辺美波と同じような部類なんだが、浜辺美波ってすごいアニメ感あるじゃん?. . 浜辺美波が出てくるだけでファンタジー感が凄いというか、そこが良いとこでもあるんだけど。その反面清原果耶ちゃんは等身大のの女の子の等身大の姿が自然で良いなと改めて思った。 . 清原果耶ちゃんがやることで、星ばあとの友情も説得力あるし、2人で水族館行くところは普通に女子会みたいで楽しそうだった。 . こういう映画苦手分野だから特にこれ以上語ることは無いんだけど、赤ちゃんのベットの色を水色からピンクに変えたのはこの家族に新しいメンバーが来るっていうことを視覚的に表してたんかな。 . 水色は家の壁が元々水色(確か)だし、部屋の基調としてる色が緑でその中にピンク?ってアンバランスっぽいけど、まさに家族に新しいメンバーが入ることで調和が崩れる、でもだんだんと馴染んでいくっていうことなのかな。 .
清原果耶ちゃんの"言葉すら不要 目の動き一つ全て伝えてしまう仕事"
この作品には作られた伏線はない。でも、必然がある。SFチックな作り物語のはずなのに、確かに登場人物がこの世界に存在して、この世界でもがき苦しんで、この世界で成長したに違いない。そう思わせてくれる丁寧な脚本と演出、そして何より清原果耶ちゃんの演技に魅了される一本でした。 思春期の中学生が、自分の生き方を模索するという点では、最近「はちどり」といういい作品を見ました。感受性の豊かさや進む道の危うさを経験したからこそ、最近こういう映画に感情移入しがちになってしまいます。本作は、父親と血のつながっていない母親と3人で暮らしていたところに、子供が生まれお姉ちゃんになるということだったり、年上の男の子への恋心だったり、どことなく不安げで、自分の立ち位置を下げて"見上げる"ような毎日を送っていた主人公に、桃井かおりさん演じる星ばあと出会い、心を通わせ、人生の先輩から説教臭く聞こえるようで温かいメッセージを受け取ることで、地に足がついて"対等"な目線、さらに"見下ろす"目線も覚えていくというお話かなと思いました。 この"視線"の演出が、この作品の肝だと思います。映画の冒頭では、見上げるシーン、自転車で転んで空を見るシーン、坂道を上がっていくというシーンが多くあります。その後、星ばあとかかわっていくことで、伊藤健太郎演じる恋する大学生に対し、対等な目線で話せるようになります。その後、とあるシーンをきっかけに、お世話をしてあげる、つまり対等から見下ろす目線になっていきます。その頃には、これから姉になるという自覚が芽生えていたり、星ばあを物理的にも見下ろすシーンで成長を示唆しているのではないかと思いました。見下ろすというのは、見下げるとは違います。相手を良い意味で引っ張るというイメージ、またはあらゆるものを客観的に見れるというイメージです。これはあくまで一つの解釈でしかありませんが、すごい演出だと思います。 星ばあとの直接的に最後にするやり取りも、間接的に最後にするやり取りも、非常に良いシーンで印象的です。直接的に最後にするやり取りでは、星ばあは見下げる、つまり主人公にあらゆる意味で地に足をつけさせる役割を担い終えたことを確かめるように踊り合います。そして、魂を継承するかのように数々の言葉を主人公に授け、今度は自らの未来を悟っていくかのように坂を下っていきます。涙なしでは見られない名シーンですし、清原果耶ちゃんと桃井かおりさんの最高の芝居合戦だったと思います。 間接的に最後にするやり取りですが、いわゆる"感動の押し売り"監督だったら星ばあの言葉を添えると思います。あえて、星ばあに語らせず、でも確かに主人公は星ばあからメッセージを受け取っているだろうというシーンに感動しました。 "感動の押し売り"監督だったら繋がりでいうと(そんな繋がりはありません)、主人公が家族といわゆる言い争いをするシーン。あのシーンでそういう監督なら主人公は父親か母親に叩かれるのがお決まりというところで、本作の監督は父親に主人公の髪をなでながら「謝りなさい」と諭します。本当に素晴らしいと思います。ちなみに、父親から髪をなでられただけで思春期の女子は嫌がるだろうという指摘もあるかもしれませんが、この主人公は父親にも母親にもどこか負い目を感じつつも心底尊敬しているんだろうなと思わせるシーンがそれまでに何か所かあるので、自分は気になりませんでした。 絵本のような美しい映像は本当に映画館で見るのが一番だと思いました。そして、何よりも主演の清原果耶さんの演技が本当に素晴らしいです。レビュータイトルはCreepy Nuts×菅田将暉の「サントラ」から拝借いたしましたが、視線を複雑に使い分け、何種類も涙の出し方を使い分け、何種類も口元のとがらせ方を使い分け、何種類も表情筋を使い分け、とことんリアルな演技をしているのがすごいと思いました。少し気が強いキャラクターなのに、嫌な感じがしない上品さも兼ね備えていました。もっといろいろな作品を見たい女優さんです。 不満点はほとんどないんですけど、強いて言えば主人公はどうしてあの元カレを好きだったんだってことと、その元カレがいろいろなところで関わってくるところがちょっと過剰過ぎたというかご都合主義過ぎたかなと。友達関係について最後にフォローがなかったのは、彼女が覚えた"見下げる"視点で上手くこなしてくれてるんじゃないかなと脳内補完しました。 SFの短編絵本のような設定に乗れさえすれば、どの世代が見ても感動的な作品だと思います。最高でした。何度も見たいです。
これはこれで
まず、無駄なBGMがないのがすごくいい。昨今の作品はこれでもか音楽が多すぎて辟易していたので、ここですでに好感が持てた。 そしてインスタの画像加工にでも出てきそうな、 青緑の色彩が藤井監督の好みなのだろうと思うし、 清原果耶の雰囲気とぴったり合っていたと思う。 そしてキャスティングも適任が多かった気がする今作、 桃井かおりがこんな良い出汁が出た老婆を演じたのも素敵だし、 誠役の醍醐虎太郎も少ない出番で、印象に残すような演技はよかったと思う。 見せ場のない吉岡秀隆も新鮮だったし、 序列を完全に無視した演出にニヤニヤが止まらなかったりもした。 しかし適任は適任でも伊藤健太郎のいいひと役は、そろそろ飽きてきたとも感じた。悪役やらせてあげてよ。 内容はよくある話に現代っぽいものを脚色した感じがしたし、 藤井監督自らがどうしてもと思った作品ではないだろうと思ったし、 大人の事情がたくさん含まれたものだろうと思うけれど、 演者がうまくフォローしているので、これはこれで。 しかし17歳が14歳の役をやっても多少の違和感を感じるのは否めず、 それほどに多感な時期を表現するのは難しいんだなと思った。
ファンタジーのさじ加減が絶妙
あんまりファンタジーだと世界に入り込めないかも?と思って行ったけど、さじ加減が絶妙だった。世界にどっぷりハマり久々にあたたかい涙がたくさん流れた。 果耶ちゃんの透明で健気な存在感、立ってるだけで、瞬きするだけで、つばめの気持ちの動きが伝わってきて心が揺さぶられた。 そして、おどけてるけど、悲しみが時折透けて見える桃井さんの星ばあがステキすぎて。立ち方、歩き方、何もかも、素晴らしかった。 あと真役の子。ファミレスのシーン最高で。あのシーンを見られただけでもこの映画を見てよかった、と思うほど! 音もよかった。生活音ふくめ、その場にいるような包まれるような感じで、二人を目撃しているような気持ちになった。 そして、どの人物にも感情移入できたことも涙の理由かな。細かい小物にまで愛が行き届いてる感じで、すごく癒される映画だった。
エレガンスとテイクオンミー
社会派映画監督の藤井道人がファンタジックな家族ストーリーを描くとは思わなかった。それでもどこかに社会問題を問題提起いるんじゃないかと目を凝らしていたら、エレガンスやテイクオンミーに目が行ってしまった。DVというのもあったけど・・・ 注目の10代女優清原果耶が主人公で、隣人大学生・亨にほのかな恋心を寄せ、血の繋がらない母親と父の間に子どもができたことで疎外感を味わっていた。学校では誰かのいたずらで掲示板にビッチなどと書かれていたりする悩みもあったつばめ。そんな彼女の前に突如として現れた老婆「星ばあ」に徐々に心を開くようになっていく物語。 年くったら何でもできるようになるんじゃよ。不思議な婆さんを演ずるのがかつてのセクシー女優桃井かおり。彼女がこんな婆さん役をやるようになるなんて自分も年をとったもんだと感じると同時に、樹木希林の後を継ぐのは彼女しかいないなどとも感じました。 ほおずき、クラゲ、糸電話、キックボードとえんじ色の屋根。色んな伏線が綺麗に回収され、水墨画のDNAだけは受け継ぐんだと、家族の温かさと同じく気持ちいい涙があふれてきた。そして、血の繋がってない家族だって家族に違いはないという『万引き家族』にも通ずるテーマも隠されていました。 つばめのひと夏の成長物語。特に他人を思いやる気持ちは素晴らしいほど輝いていた。亨へのリハビリ手伝いや星ばあへの想い、最も泣かされたのは母親への気遣いであり、その坂井真紀の反応にダブルパンチで泣かされる。
清原果耶ちゃん目当てで見に行きました
普段であれば見ない系統の映画でしたが、大好きな清原果耶さんの初主演映画と聞いて初日から見に行きました。 元より演技力の高い若手女優さんだとは認識していましたが、今回はさらに予想を超えた素晴らしい演技だったと思います。 特に「泣きの演技」。 私の覚えている限り3回ほど泣きのシーンがあるのですが、それぞれ全く違った表情を見せていて引き込まれます。特に最後の「別れの涙」には思わずもらい泣きしてしまいました。 またいつか主演映画を務めることがあったら絶対見に行くと思います。そのくらいの可能性を感じさせる女優さんです。 桃井かおりさんの演技もさすがっていう感じです。「こんなおばあちゃんいるよね!」って感じの星ばあの再現度が素晴らしかったw
屋根の下に様々な人間模様あり…
冒頭からこれはファンタジー作品なのかなと思わせる要素があり、桃井かおりさん演じる星ばあがどうにも、樹木希林さんを彷彿させました。 ピュアで透明感のある清原伽耶演じるつばめ、隣家の伊藤健太郎演じるとおるくんが、2人ともスレた感がなく、真っ直ぐな感じがとてもお似合い。 星ばあに出会ったことがきっかけで、つばめの人生は一歩も二歩も豊かになったんじゃないのかな。なぜか星ばあにはいろんなことが話せて、たくさんの勇気をもらったし、1人だったら気付かなかったことを教えてもらったんだと思う。 1番いいなって思ったのが、育ての今のお母さんがつばめのことを本当に大事に思ってることを知った時。今や父親役という吉岡秀隆と話をしてた時間がとても愛おしく感じました。自分はちゃんとこの家の屋根の下に家族として、生きてていいんだって、存在意義を認めてもらえたってことだよね。 最初から最後まで優しい時間が流れていました。家族っていろいろだし、問題もいっぱいあるかもしれないけど、気持ちを言葉にすることはやっぱり大切なのかなって考えさせられました。
後半泣きっぱなしになりました
中高生へのメッセージ性の強い作品だと思います。何度かハッとするようなメッセージ性を持ったキーワードが出てきます。 中学生である主人公の置かれている環境は決して悪くありません。むしろ優しい人間に囲まれている恵まれた環境なのに、役者さん達の技量のおかげで、後半から泣きっぱなしになりました。まわりの方もかなり泣いていたのではないでしょうか。 解りやすいストーリーなので、小学生にも観てもらいたい作品です。
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