「【素敵な寓話】」宇宙でいちばんあかるい屋根 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【素敵な寓話】
僕は書道をやっていたことがあって、見本通りに書くのも難しいが、字に気持ちを乗せるのは、もっと難しい気がする。
悲という字に、悲しい気持ちを乗せて書くなんて普通はしないからだ。
最後の水墨画を見て、カラフルな色を少し淡い色調で乗せるのも良いものだなとちょっと思った。
宇宙でいちばんあかるい屋根は、きっと空だ。
おのおのが大事な家族や人と暮らす家の屋根も暖かい屋根だが、それを覆う空が、実は、宇宙でいちばんあかるい屋根のような気がする。
明るいとは、輝度のことではなくて、希望のことだろう。
繋がりたいと本当に願う人と繋がることが出来たり、繋げたいという願いを運んであげたり、思いもよらないところに繋がりがあったり。
大事なものに目をそらして生きていたら、自分にも目を向けてもらえなくなるとか、後悔は行動してからとか、ちょっとした金言もあって、好感度の高い作品だ。
ところで、桃井かおりさんには、ちょっと樹木希林さんのような独特な気配を感じる。
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