アンダードッグ 前編のレビュー・感想・評価
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#42 『Blue』を先に見ちゃうと
噛ませ犬役の主人公が情けない弱虫に見えた。
玄関入ってすぐに寝床の部屋がある、主人公が住む小さな一軒家みたいに。
主人公と真逆の暮らしをするお笑い芸人は、同じ情けない人間でも性質が全く違う。
その2人が戦うエキシビジョンマッチが前編のクライマックス。
後編、このまま観ようかなって気になった。
映画映えするスポーツ
邦画において、近年ボクシング映画が多発している
同監督の百円の恋も含めて、
どのボクシング映画もドラマ部のクオリティはともかく、ボクシングの試合シーンは映画的にとてもカタルシスがあるし、何度でも、どんなストーリーでも観たいものだ
この映画も、やはりボクシングシーンが素晴らしい
お笑い芸人パートについて、芸人や芸能人のプライベート部分の現実はわからないので仕方がないが、
バラエティやテレビ業界のリアリティはもう少し高くなったのではないかと感じる
セコンド役にロバート山本が配役されているが、本人が芸人なため、どうしても違和感を覚える(演技は素晴らしいのだが)
しかし、ラストは不思議と感情移入し、胸が熱くなる
メイン3人の、それぞれの個性を活かした演技合戦でもあるが、やはり森山未來のリアリティと存在感は圧倒的だ
ボクシング映画にハズレなしというよりは
ボクシング映画のボクシングシーンにハズレなし
観た後に興奮と心地良い疲れが残る5時間
私の好きな映画のジャンルは数あれど、やっぱりボクシングはぶっちぎりの第一位なんです。
で、アンダードッグ。
仕方ないぐらい大好きな「百円の恋」という映画があり、それは安藤サクラ主演の人間ドラマ+ボクシングの大傑作映画なのですが…
その監督・武正晴と脚本・足立紳+スタッフ陣がまたタッグを組んで作ったのが「アンダードッグ前・後編」…!!
勿論期待値は天をも超える高さだったけど、それをあっさりと超えました◎宇宙だ笑
ストーリーは、主人公の森山未來と、北村匠海、勝地涼の3人の男達、それぞれが自分達の人生や境遇に不満や闇や不安を抱きながら再起もかけてボクシングに挑む人間ドラマ、群像劇。3人の過去と現在の生き方、生活の描き方も様々だけど目が離せない。その3人がボクシングきっかけでひょんなところやシーンで交わっていくのもめちゃくちゃ面白いよ。そこには感動や変な滑稽さも散りばめられている。試合に関しては真剣勝負のシーンも大人の嫌な事情が深まれた勝負のシーンもあるけど、怒りを覚えるところもあるけど、観てる側的には色んな意味で面白くて相当そそられます。目を背けたくなるようなトラウマ確定なシーンもあれど、目を背けちゃいけないという思いにも駆られました。
出てくる登場人物達、メインの3人も良かったし、その人らに関係する女性陣も良かったけど、それ以外の関わる人達も、みんなみんなめちゃくちゃ良かったなぁ。森山未來演じる末永晃が働く風俗店の幼馴染であり雇われ店長の木田と、そこで働く兼子の掛け合いとか愛のあるシーン、最初は笑いながら見てたけど途中からまじで泣けたし。
オープニングというか、始まり方とか最高過ぎたよ。始まり方が最高な作品って、結局作品自体も最高というパターンは映画あるあるだね。
そそられたしセンスあり過ぎた。
森山未來の演技はもう国宝級とか呼んでも良いレベルですね。今回の役ももう末永晃にしか見えなかった。今この感想を書いてる時は日本アカデミーのノミネートが発表されてしまってるからあれですが、私にとっちゃ2020年は最優秀主演男優賞は群を抜きに抜きまくって森山未來ですね。
好きなボクシング映画、「どついたるねん」「キッズ・リターン」「百円の恋」「あゝ、荒野前後編」、で、「アンダードッグ前後編」も加えて現時点でこれをベスト5とします。順位は…難し過ぎる!!
アンダードッグ、前後編同時公開で、観に行った時は5時間ほぼぶっ続けで観たけど、最初っから最後まで駆け抜けられる面白さで凄く心地良い疲労感が残る最高に重圧・胸熱な作品でした。足立紳× 武正晴の功績凄いなぁ。
タバコは吸うな!
2部作の前編で、ある意味勝地涼の物語。夢を諦められないが、ずるずるとかませ犬の試合に甘んじているプロボクサー末永晃(森山)。児童養護施設出身で末永のことをよく知る若きボクサー大村龍太(北村)。そして2世タレントで合コン芸人として鳴かず飛ばずの宮木俊が番組の企画でプロテストを受け、末永と対戦することになった。
3人の男たちのそれぞれ過去を綴った物語でもあり、ラストの末永・宮木戦にてクライマックスを迎える内容だった。二人とも中途半端な生きざまで、夢を賭して、また認めてもらい人生のターニングポイントとなる試合に昇華させるのだ。
末永はかつて日本チャンピオンをかけた試合で敗れたが、その試合は伝説とまでなっていたことが興味深いし、その後の人生をも左右したものだった。そのネタで近寄ってくる大村も謎めいた存在だったし、デリヘル運転手のバイトで知り合った明美と、その常連客となっていく車いすの男・田淵(上杉柊平)の存在も面白い。まるでボクシング映画+「フルーツ宅配便」。
その他、怒涛の後編へと繋がるデリヘルの風景や人物紹介的なエピソードもあるが、勝地涼演ずる宮木の生きざまが心に響いてくる。父親に認められたい一心でボクシングに賭ける男。チャラいようでいて、人生そのものの勝負といった鬼気迫る姿には思わず涙がこぼれてしまった。ゾンビのように何度でも立ち上がる宮木。それだけ末永のパンチ力が足りないことも物語り、ライバルでさえも末永の失態に捨て台詞を吐くほどだった。男を上げたのはどっちだ!?と、勝負は単なる勝ち負けではないことを訴えてきた。末永目線で見てしまうと、明美の誘惑に負けたり、夫婦のよりを戻すことにも負けてしまってる気がするほどダメダメっぷり。エンドロール後の一瞬の対戦で期待で胸膨らむという仕掛けもいい。
ロバートの山本さんが勝地涼さんを引き立てた。
ザラザラしてるー‼️
生々しさ限りなし。夢追う者達の極限の戦い!!
【賛否両論チェック】
賛:1人1人が激動の人生を背負いながら、それぞれの理由で試合に挑む主人公達の運命が交錯していく様が、非常に感慨深い。ボクシングシーンには、思わず圧倒される。
否:露骨な性描写が多いので、苦手な人には向かない。物語も淡々と進む割に上映時間が長く、後編へ続いていくのもネックか。
不完全燃焼で夢を追い続けていた末永と、野心に燃える若手の大村、そして自堕落な人生を変えようともがく宮木。三者三様な激動の人生が、やがて次第に交錯していく様が、非常に淡々と赤裸々に描かれていくのが印象的です。その試合シーンはまさに毎回圧巻。どの試合のシーンでも、観ているだけで思わず手に汗握ってしまいます。
ただ如何せん過激なラブシーンが多いので、観る人は選びそうな作品でもあります。また、上映時間が長めで、しかもまだ後編があるので、惹かれないと観るのがかなりしんどいと思います。
とはいえ、波瀾万丈な人生を歩んできたボクサー達の魂がぶつかり合う瞬間を、是非ご覧になってみて下さい。
最高すぎる星5!
まだ続けたがる、だけの勇気があり
勝地涼のダメっぷり
男のロマン多過ぎ問題
ボクシングは「男のロマン」だってさ。
いやぁ、もう「冬山」も、「大空に舞い上がる」も、「音速の壁を破る」も、男のロマン。「美女との探検」、「宇宙探索」、「地底探検」、「エベレスト」「K2」「アイガー北壁」、「世界一周ヨットの旅」、etc。
男のロマン、多過ぎひん?
もうね、何でも「おとこのロマン」って言えば済むと思ってるバカ多過ぎでしょ?
と。自虐でしかないですけどねぇ。
ボクシングは男のロマン?
いやぁ、なんか違うよなぁ、って思いながら見てたら、やっぱり違ってた。
「世界チャンピオンはボクシングをやってる男のロマン」
であった。
まともな感想文は後編に続く。って事で。
なんで、この映画が話題にならんかなぁ。
って不思議に思ってたら、まぁ、内容がエロっぽいってのもあるけど、abemaだったw
丁寧だが
ふぅ~ ずっと握りこぶしで観てた
勝たせ犬、咬ませ犬
記念すべき今年100本目!去年は40本だったのに今年は2倍以上見てしまいました。自粛期間もあってより一層映画が大好きになれた気がします。過去の映画はもっと見てかないとね。レビューに戻ります
北村匠海出演で前編後編に分かれている映画ということで鑑賞。予告もそこまで見ずに、期待もそこそこで。
面白くはありました。
けど、結構退屈で間延びしていた。
これ前編後編に分ける必要あったのかな...
かつて掴みかけたチャンピオンの夢を諦めきれずに咬ませ犬としてリングにあがり続ける末永晃(森山未來)。
児童養護施設で秘密の過去を持っている将来有望天才ボクサーの大村龍太(北村匠海)。
大物俳優の二世タレントで番組の企画でボクシングの試合に挑戦することになった売れない芸人の宮木瞬(勝地涼)。
前編でメインとなるのは末永の過去と宮木との戦い
役者はもうカンペキ。
森山未來は今作で初めてだったが、ものすごい俳優だなと思った。クズっぷりといい、思い詰めた表情といい、どうしようも無い男なのに何故だか惹き付けられる。
勝地涼は頼りなさとみすぼらしさを好演。当て書きされたのかと思うほどハマっている(褒め言葉だからね?)。だが、共感出来ず好きにもなれず。
B級映画で薄味のイメージがある武正晴監督だが、今回は本気を出したなと感激。彼の代表作である「百円の恋」はボクシング映画なので、見るのを躊躇っていたが今作を見るとそんな思いはどこかに消えてしまった。実は武監督はこういった系統の映画を作る人だったんだな、百円の恋も見てみようと思います。
だが、前半はかなり退屈。
送迎して過去を掘り下げてボクシングをするという、別に1時間もかけて話すような内容でもない。それなら子供時代をもっと描くべきだったのでは?見どころ無し
ラストのボクシングシーンは1.2.3ラウンドはかなり胸熱で興奮したが、4ラウンド辺りからわざとらしく見てて辛かった。確かに宮木が抱える思いを拳に込めてぶつけているのはかなりグッときたが、とても勝利したようにも見えなかったし末永が何をしたかったのか理解不能。わざと負けたのか?本気で負けたのか?
それでも前編としてはなかなか良かったのかな?後編、気になったし。
さて、前編より尺が長い後編。面白さはいかに...。
言葉数が少ないのに力強い映画
確かな熱量…けど言いたいことも?
あゝ、負け犬人生?目指せ和製ロッキー!ボクシングは人生。やれるか?やめるか?監督 × 脚本 =『百円の恋』のコンビが再び贈るボクシング映画。特に原作脚本の足立さんにとっては、複数の主人公という点でも、そのキャラクター達の仕事や背景などにおいても、自身の集大成的な意味合いが強そう。故にこの熱量。だけど、そうした細かく広がる部分の詳細がとにかく見えにくい。恐らく書いた本人や、武監督また演じ手の中にはきっと色々あったのかもしれないし、後半見たらより繋がったりそれぞれのキャラクター達に共感覚えたりできるのかもしれないけど、それらが(少なくとも前半だけでは)全く回収しきれず様々な要素だけが散らかっている印象を受けてしまった。
にしても本編中劇伴とか基本使わない方針なのかと思っていたのに、終盤の試合シーンでそれっぽい曲流れ出したとき一気に白けてしまった。役者が頑張っているのは嫌というほど伝わったけど、宮木瞬パートにそんな感情移入しなかったり揺さぶられなかったの僕だけですか?元々軽い感じのイメージがあった勝地涼が遂に本家オリラジ藤森にと思ったけど、芸人としてこれはつまらない。意図的だからか、芸人じゃなく脚本家が書いたものだからか、とにかくつまらなさすぎる。作中でもネタにして保険かけているのかというほど周囲に"つまらない"と指摘・述べられているけど、実際虫唾が走るほどつまらないのだ。しかもクソみたいな下ネタ。新手の拷問か何かか。
そう、日本の金かかった話題作はとにかく性を搾取しがち。と、最近『今際の国のアリス』とかいうドラマを見てイライラしたところだからより一層思った。本作のそれには(ぼくが見えていないだけで)もう少し作品のテーマとして意味があったのかもしれないが。あと、芸人はじめ実際のボクシングの人など多種多様なキャスティング。現代日本を代表する濡れ場女優(?)瀧内公美さんは良い。
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