「なぜ理解できなかったのかがわからなかった」泣きたい私は猫をかぶる CAINさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ理解できなかったのかがわからなかった
そこまで考察する方ではないので、間違っているかもしれないですが、
この映画の心情や理由がわからないと評価するのはないかな、と思ってしまいました。
美代が賢人を好きな理由は、家に居場所がないと感じていた所に出会い、本編で言っていたように二人きりで甘い時を過ごしたからでしょう(美代は猫でしたが)。
賢人が美代を好きだったのは、最初からだったのではないかと思います。
大切なものに失うまで気が付かないと本人も言ってました。
そんなに立派な人間ではないと気づかれたくないとも。
どうして好きなのかは美代が一生懸命だからでしょうね。
自分のために悪ガキに喧嘩売るくらいですから、あそこでもかなり心を許した感じがしました(その後、美代+悪ガキの行動で一時的に台無しになってしまいましたが・・・)
あと自分にはできない、言いたいことを言えるところかな(少し勘違いだったようですが)。
賢人が猫にも「(美代の事が)好きだ」と言ってましたし、上記のことに気が付かなければ唐突に好きになったようにも見えるかもしれないですね。
猫店主(お面屋)が美代を猫にしたい理由はもっとわかりやすいです。
本人が欲しがっていたように、寿命です。
猫の寿命は短いからですね。いつまでも生きていたいのでしょう。
ところで、美代という名前は、
ドラえもんの美代子さんから来ているのかなと思いました。
あちらは、月が出ていないときは猫になってしまう魔法でしたが・・・人間の言葉を喋るのも一緒です(翻訳こんにゃく食べてですが)。
美代の謎の行動が許せない人は一定数いそうな気はしますが、
あそこまで謎行動も家族の影響がありそうでしたし、不安な子供時代というのがよく表現されていたのかなと。
個人的には、恋愛はもう少し引っ張ってほしかったですが、映画1作だけだと仕方ないですね。
思っていることを言えない(素直になれない)のは恋愛についても同じだったのでしょう。
主人公ふたりの成長物語なのだと思います。
総評として、私は結構好きな作品でした。