「映画半分くらいで離脱しました」泣きたい私は猫をかぶる どうしても批評を述べたい映画のみを批評さんの映画レビュー(感想・評価)
映画半分くらいで離脱しました
どうしてもこの映画についてコメントしたいので、映画.comに登録しました。
ネタバレを含まないと、なぜこの映画の評価が星一つなのかを説明できないので、ストーリーを話しつつ、批評します。
主人公はムゲ、という女の子で、ケント君に想いを寄せています。
ムゲちゃんの家庭は、母親が継母という複雑な状況で、それを解消してくれるのが、ケント君という存在のようです。
真面目にアタックしても避けられてしまうので、人の言葉をしゃべる化け猫に、猫の姿にしてもらい、猫の姿でケント君のもとに会いに行く、というのが前半のお話です。
まずですね、ムゲちゃんがケント君に避けられてる意味が不明なんですよ
ムゲちゃんはめちゃくちゃケント君に「スキスキ」アピールしてるのに、ケント君は迷惑そうにしてます。この理由が分からない。
よっぽどブスでない限り、女の子にスキスキアピールされたら諸手を挙げて喜びますよ、普通の男子は。
次、ムゲちゃんがなぜ猫に化けてケント君に会いに行こうと思ったか分からない。
人前でスキ~アピールを平気でするような陽キャな娘が、内気な性格の娘がしそうな「猫に化けて会いに行く」なんてことをしようと思ったのか?人目につかないように手つなぐくらいのことができそうな性格のムゲが、なんで化け猫と契約してまで、猫になったのか?不明すぎる。
それに加えて、ケント君が、猫になら心を開く理由について、なんの説明なくてダメ。
次、ムゲが継母にたいして、作り笑いで対応するシーンが謎。
前述のとおり、ムゲは人前でケント君にアピールするくらい、裏表のない娘です。
なんで、継母に対してだけそんなに素を隠すの?
いや・・・寧ろそういう演出で、継母が嫌いなのを分かりやすくしたのでは?というそこのアナタ
しっかり見れば、やっぱりこの部分の違和感はぬぐえないんですよ。
思いっきり拒否る、例えば「アンタなんか本当の母親じゃないくせに!」とか叫んでくれるくらいがちょうどいいんですよ。
なのに、ムゲは継母を軽い感じでいなしてるのが、やっぱり違和感、感情移入ができないんです。
次、ムゲが二階から飛び降りるシーンで、ケント君がムゲに惚れるシーン。
なぜ???今までさんざんアピールされてもなびかなかったのに、なんでそこで惚れるの?
ここまでで、主要メンバーのムゲ、ケント君、どちらにも感情移入はできなかった・・・。
だって、どっちも不可解で違和感しかなくて、支離滅裂なんだもの・・・
破天荒な主人公でも、絶対に心理的には、観客が共感できるようにしとかなきゃだめ
これは、どんな映画でも鉄則にしてほしいくらい、重要。
とにかくここまでは、登場キャラクターについての不満でした。
次に世界観。
他の作品の名前を出すのはいかがなものかと思うので、出さないが
色々な作品の世界観を、少しずつ摘まんで、固めて、お出しされている感覚。
すると、どうなるかというと…どうにもならないんです
その、いろいろな作品を良いとこ取りしても、全部中途半端になって表現されます
こんなことになるなら、独自の世界観で作ってほしかった。
実際、この映画のレビューで、既視感を感じた方も多かったみたいですね
ここまでが前半。
後半は猫になった主人公が、家を抜け出して、ケント君のもとに…いったいどうなるのか?
というところで我慢できずに離脱しました。
もう無理です。
続きどうでもいいし、今後キャラクターがどんな言動をしても、共感できないであろうことは必至です。
どうせ、あの猫はムゲだったのかー好きだ―みたいな展開になるのがオチです。
全部見てないのに評価下すのは、この作品のファンは納得しないかもしれませんが、後半見たところで、ぜったい評価は揺らぎません、★1つです。
なんなんでしょうね…スポンサーにジブリみたいなの頼むって言われて作ったんですかね?
それくらいとってつけたような脚本と世界観でした
後半は今後見ることはないでしょう。
後悔するのが目に見えます。
これ以上、この作品に時間を割きたくないので、レビューは以上となります。
最後に一つ、ムゲにとって興味ない人間が、全員案山子に見える演出、
主人公ムゲが、すごく嫌な人間に見えるからやめた方がいい
醜男は全員、人と見なしてませんよって言ってるようなもんだ。