薬の神じゃない!のレビュー・感想・評価
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このように強烈に働きかけない限り薬価って下がらないのか
・メガネ長髪男の自宅におよばれし、小さなダイニングテーブルを3人で笑いながら囲んで食事をし ている光景に「真の幸福」をみた。
・主人公がauCM「金ちゃん」役の濱田岳に似てる!
・最後は涙が。 あちこちから鼻をすする音。
・なかなか長い。 一代叙事詩。
↓
「病は一つしかない。“貧乏”だ。」
この言葉がグサッとささった。 なぜなら私も現在難病と闘っているから。
薬価が数万とかなり高い。 でも打たないと症状が進行する。。「命も金次第」という言葉を身をもって体感中だ。
「こんな状況やっぱりおかしい! Noだ!」
これを突きつけて主人公たちはついに現状を変えた。
マシュー・マコノヒー主演の「ダラス・バイヤーズクラブ」とオーバーラップする。
勇気をもらえた。
が、一方で「彼らのように強烈に働きかけない限り薬価って下がらないのか。。。」と気付き、軽い絶望感も味わっている。
中華製には稀有な社会派医療ドラマ
貧しい白血病患者を救うためにインドの安価なジェネリック薬品を密輸販売する業者の物語、中身は2014年の「陸勇事件」の実話に基ずく純粋な社会派ドラマなのだが主人公を美化しすぎることもなくコメディ要素も加えて上手に仕上げていました。
主人公を演じるシュー・ジェンさんはどことなくムロツヨシさん似に思えて好感が持てました。
どちらかと言うとこれまでの中華映画は国威高揚的なイデオロギー的な側面から胡散臭く苦手だったが本作を観て考えを改めました。
国が医療政策の非を認め、庶民の力が国を動かす余地があることを示した点では、よくぞ世に出た作品と驚き半分、監督官庁と製作陣に拍手を送りたい・・。
人命救助が違法であってはならない…
確かに密輸は違法だが、そもそも薬価が法外で死を待つのみの状況打破のために必要に迫られて行ったもの。しかも金儲けではなく、人助け。逮捕される危険性があるにもかかわらず、現代の義賊。笑いあり涙あり、バランスが取れた良作だった。減刑3年も長いとは思うが中国の司法制度も中々のものと思ってしまった。主演が奥田民生似でどこか憎めない、好演だった。
法律は誰のためにあるのか
だらしない生活を送り、売れない滋養強壮剤を販売する貧乏だった男が、ひょんなことからインドから白血病患者のためジェネリック医薬品を密輸することになり、患者の現実に直面する。
仲間集め、手にした成功、にわかにうまれる友情、そして逮捕の恐怖と離散…、最初は金儲けのためにとビジネスを始めた男の心境の変化もあわせて、話はスピーディーに展開し一級の娯楽品に仕上がっているが、忘れてはいけないのがこれが事実をベースにしているということで、社会の現実を問いかけてくる。
薬は患者を助けるために開発されたのではないのか?
法律は市民を助けるためにあるのではないのか?
ほんものの病気は貧乏であり、それは治せないという痛烈な皮肉めいた台詞もあったが、否、病気だからこそ貧乏になる側面もある。そして貧乏だから病気になることも。誰もが病気にならない保証などない、というのはまさにその通り。
開発費回収のためつり上がる薬価。
ビッグファーマはいつもこの問題が俎上にあがる。
開発の利益を守りたい製薬会社と現場の医師と患者の構造は、そのまま権力の構図に変換される。
法が市民を助けないのなら、法そのものが間違っているのだと一石を投じないと、政治も社会は動かないのだとこの映画は伝えるが、当局の締め付けの場面がやや緩いのは、無事公開されるように忖度したのか?と思うと、少し興醒めでする部分もある。
それにしてもチョンを取り巻く登場人物のキャラが際だち、共通目的のため悪事(という名の善行)に手を染めていく様が、オーシャンズ11のような犯罪組織もののようで、とてもスリリングでおもしろい。
チョンの義理の弟が刑事で捜査に葛藤したり、インドの不法医薬品生産会社の社長とチョンがビジネスをこえ連帯感を共有したりと、すみずみまで胸熱の演出も。
話には関係ないが、刑事役が小栗旬にみえてしかたがなかった。
正義とは
警察なら法を守る=ルールを守るのは当然だろうが、サッカーの試合とか見てると、ユニフォームを引っ張ったり、見えないところでのファウルはスルーされていたりする。同じように、法で認可されていない薬を販売して人を救うのは、「ルールブックに追加されていない項目」だから反則とみなされ、ジャッジ(警察)からしたらファウルなのだろう。
人を傷つけることがファウルで、傷つけないことはファウルじゃない。そんなシンプルなルールなのに、あるとき急に見失い、わからなくなる人間。。。
薬の販売を手伝ってた若者が、主人公を助けようと車を走らせて警察を引き寄せた結果、事故死してしまい、主人公が警察に向かって「まだ二十歳だぞ!?何の罪がある!?」と激高するシーンには胸を打たれた。
人間の全部が詰まっている映画。正義とはなにか。その答えがある映画。
当局的にはセーフなのね
インドは特許制度が微妙に違っているので、ジェネリック医薬品が(早く?)作れるのだとか。製薬会社が膨大な研究開発費をかけているのはわかるが。
鑑賞前はあらすじをパッと見て「『ダラス・バイヤーズ・クラブ』まんまじゃない?」と思ったが…。
最初はほんと最低のダメ親父だったのが、渋々行っていくうちに、という大筋はそうだが、途中捻りを入れてきたり、キャラの立った脇役陣の配置で、問題の色々な側面を見せたりしてくる。ラストとかちょっと人情噺により過ぎかなとも思いますが、総じて楽しんだ。
タイトルも前半と後半では意味合いがちがってくるように思えて、うまい付け方。
日本の医療制度は恵まれてる。
日々薬に関する仕事に携わっているため、本当にあった事件というのを読んで、他国の医薬事情も知りたくて気になって観ました。
中国の医療制度が未成熟なために起こった事件で、まず日本の医療制度は中国に比べてかなり恵まれてるって事を感じました。日本では基本的に、高額な医療費は上限以上は保険で負担される。お金が無いから標準的な治療が受けられないって事はまずほとんど無い。一部負担金が払えないくらい困窮している場合を除いては。
中国という国の都合上、今後どれだけ医療制度が充実するかは、わからないが。
各キャラ付けもとても個性的で面白かった。
刑事役の義理の弟さんが、小栗旬さんに見えて仕方なかった。
どこまでが本当の部分なのか、わからなかったけど、主人公の気持ち、それをなじった金髪くんの気持ち、どちらの気持ちもわかる分、とても切なかった。
ただ、中国の警察の捜査が甘いのか、共犯のみんなは特に捕まってもいない。主人公以外は買い付けに行ったりとかはしていないけど、主人公が1人だけ護送車に乗っていて、彼らに見送られている場面は少し違和感があったかな。
ジェネリック認知のきっかけになった事件
この映画は、ジェネリックが違法とされていた頃の中国の話。スイスの製薬会社が、主人公がインドから持ち込んだジェネリックの摘発を当局に求める。
でも、まともに買うことは庶民には無理。あまりにも高価だからだ。主人公たちは、当初は札束の舞う快感に酔いしれたが、最後には利益度外視でインドから密輸をつづける。
そして、最後の字幕で、ジェネリックがみとめられ、保険の適用もされること、薬価見直しがおこなわれたことがわかった。
2000年初頭がこの映画の舞台だが、出演者の1人が
この国の1番の問題は、貧乏という病の克服だと言っていた。いま、その中国は貧困を克服して世界第2位の経済大国になった。
最近、日本でよくジェネリックはあまり効果ないからという意見を聞くし、薬の特許をさらに長く延長しようという動きもある。ジェネリックが駆逐されれば、開発した製薬会社が儲かりつづける。
なんだか、日本は逆行してる?
彼をそうさせた意識の大きさ
テンポが良く、とても完成度の高い作品でした。演技も皆さん素晴らしかったです。どちらかといえばエンターテインメントの方向に振った娯楽的な作品ですが、テーマは非常に社会的で描かれる感情も深く追求されていると感じました。
大事な息子を手放すシーンでは涙が出ることを止めることができませんでした。かつて息子を守るために犯罪に手を染め、そしてまた息子を守るために自分から遠ざける。その苦しい心内を思うと…
全てを捨てようとも感じられる自滅的な最後に、光り輝くような感情を観ます。二人の友を失った罪を感じて、一層に美しい表情をみせます。苦悩する人間に美を見出す人ならば必ず心動かされる作品だと感じました。
慢性骨髄性白血病の薬、グリベック(イマチニブ:2001年に登場)を...
慢性骨髄性白血病の薬、グリベック(イマチニブ:2001年に登場)を巡る実話かどうかは相当怪しいお話。
中国映画ですが、主人公はじめ、主な
登場人物がわりかしチャーミングで、親近感を感じました。
そのドイツの製薬会社の薬は値段が高くて買えない人がほとんど。家も売り払って、借金して自殺するくらい高い薬。その背景には、中国の外国製の輸入薬に対する高い関税と製薬会社と政府の役人や大臣との癒着があるわけです。インドから密輸した強壮剤専門の薬局の店主の主人公はある日、ひとりの患者からインド製の後発医薬品(ジェネリック)を密輸して欲しいと、顔の長いマスク三枚重の男から頼まれます。コロナじゃなくて、免疫が下がって感染しやすいからマスク三枚重ねです。国が認めない医薬品なので、個人輸入して、個人の責任で使う場合は許されるかも知れないが、密輸して営利目的で販売することは法に抵触する訳で、リスクが高すぎるわけです。でも、店は貸し店舗で、家賃を払うのもやっと、父親の医療費もままならない主人公は一攫千金を狙って、単身インドへ。
顔の輪郭とか雰囲気がムロツヨシみたいでした。髪型と目は宮本浩次っぽくもあり、あちらでは人気のコメディ俳優だと思われます。しかし、タバコ吸いすぎ。みてるこっちもニコチン中毒になりそうなぐらい。
インドの社長は小売り価格なら売ると。中国での販路を広げて、代理店契約すればさらに安い卸価格で売ってやると。そこで、依頼したマスク三枚重ね男に話すと、知り合いの患者はたくさんいる。患者が通う教会の神父さんは晩年の長門裕之みたいな感じだった。英語が達者なので、インド人との電話交渉、発注係です。幼い娘が白血病のポールダンサーのシングルマザーは堀北真希がちょっと年取った感じで、患者団体の旗頭。SNSを駆使して注文を集める。そして、地方出身の精肉工場に勤める茶髪(黄毛)の若い男が加わり、5人のチームができあがる。その結束がとてもよくて………泣けました。対する刑事役の人もまずまずイケメンで、最後は味方に。
でも、さすが中国です。彼の他にもすでにグリベックの偽物を手広く売っている偽医者?がいる。ドイツの製薬会社の中国社長が売上に支障をきたしていることから、上海警察署長に検挙を依頼する。そいつと警察の三つ巴でドラマは進んで行きます。
最初はお金儲け目的でしたが、最後は仏心、慈悲心が芽生えて、赤字覚悟で販売します。人はこうも変われるのか? と感心します。それで、邦題も、【薬の神じゃない】になったんだと思います。
チームのうち、ふたりは命を落としますし、主人公は懲役をくらいますが、これを契機に、値段は下がり、後発医薬品も認められて、5年間で3割以上は死んでいた患者が95パーセント助かるようになったとのことでした。
この時期、中国政府のイメージアップも兼ねてではありましょうが、とても良かったですよ。
ちなみに日本では、2020年現在、グリベックは1錠2200円。後発医薬品は800円です。
2001年当初は3000円以上で、3割負担でも、1ヶ月10万円ほどクスリ代がかかったみたいです。
クスリの開発にはお金と時間がかかりますからね。でも、日本のジェネリック薬品会社は大杉漣。なんか、あやしいなぁ。
複雑な気持ちになった。
・スイス製の高価な薬と、インド製の安価な薬が同じ効能っていうのに驚いたのと、人口が多いからなのかそういう物なのかわからないけと、白血病の方がすごく多くて驚いた。
・この話がつい最近までの事っていうのが恐ろしかった。
・密輸の段ボールに丁寧にロゴが入ってるのが、しょうがないんだろうけど何とかしないのかなぁと思った。
・密輸のシーンで、最初は少量なのに物凄く大変そうにやってたのが、代理店契約後はかなり大胆にやってて、やる前の絶対無理だろ感なんだったんだろうと思った。緩いなぁ、と。
・ちょいちょいギャグっぽい展開、ポールダンスを男のスタッフがしたりしたけど、全般がシリアスな話だったから、ジョークに見えなかった。
・病気になったら死ぬか自殺の二択っていうセリフがとても苦しかった。中国だけの話じゃなくて日本にもいえるし。
・後半、高い値段に比べてかなり安価に密売してたにも関わらず、自責の念から卸値で販売して罪滅ぼしをしていたのが泣けてきた。その薬も在庫限りとか、救いがない中での最善の行動が、これかぁ…と思ったら辛くてたまらなかった。
・楽しかったシーンは、全般、料理が美味しそうだった。
すっごく面白い
主人公のおじさんの雑でくだけた人柄がとても魅力的で、お金をガンガン稼いでいく中盤が痛快だ。シングルマザーのダンサーの部屋に行った時に手を出さない場面は、むしろ彼女の方が気の毒に見える。宅八郎似のおじさんが亡くなる場面と若者が主人公を逃がそうとして死ぬ場面が悲しい。
アメリカでは『ダラス・バイヤーズ・クラブ』という映画があったけど、中国は行政の締め付けがアメリカの比ではないので本当に命がけだ。中国や北朝鮮などアジアでは逮捕されたくないものだ。
(゚ω゚)ガス抜き的映画
んーーーん。面白かったんだが、、、、。
白血病の患者さんのためにインドからジェネリック医薬品を密輸、患者さんを助ける話。主人公は最初金儲けのためにやるが患者さんと従業員との触れ合いの中に仕事の意義を見つけていくお話。良い話なんだが、、、、。どうも中国共産党の政治的な色合いがぷんぷんする。
結局スイスの製薬会社と人民のことを軽んずる警察が悪!!なんか中国人民のガス抜き的な映画になっているような気がしてならない。
なんとなくであるが評価高すぎ。なんか気になる。4点越えはよっぽどじゃないと出ないんだが?まさか、、、、、、、、。
エンディングの曲は暗すぎる。映画と会っていないような気がする。
あと予告見るとほぼ内容がわかってしまうのは残念。
俳優さんがいい演技しているのに残念です。
秀作。単なる美談でないのが良い。主人公も上海の下町のちんけな薬屋から”药神“になるまでを丹念に描いている。しかし、中国映画に描かれる中国の姿にはいつも驚かされる。「人民日報」とのこの違いは何?
①実際は中国の医薬改革がこの話のお陰だけで進んだわけではないだろうし、脚色も結構入っているんだろうけれど、話の進め方を脚本も演出も良く解っている。②中国人が家族を大事にする人たちだということが良くわかる。③決してハッピー一方の話ではない。観客は主要人物二人の死に向かい合うことになる。前半でチョウがショウイーの奥さんに感謝されるところは感動的だが、後半は残念ながら悲劇へと転ずる。③クライマックス、安価なジェネリック薬のことをネットを通じて全国の白血病患者に知らせ、続々と反響が集まってくるくだりは、ネット社会中国を上手く背景にして感動的なシーンとなっている。④主役のチョンを演じるシュー・ジェンが良い味を出している。リウ牧師役の俳優さんが⚪⚪⚪⚪にそっくりなのはご愛敬。⑤ぺてん師チョウの言う「世の中に病はひとつしかない、それは“穷苦(貧しさ)だ”という台詞は重い。そのチョウも最後はチョンを警察に売らなかったことで良心の欠片は残っていることがわかる。⑥(この映画に)泣かされました。
超面白いエンターテイメント映画
中国映画でこんな犯罪ものでエロい場面もありの面白いエンターテイメント映画が作られるとは。チャン・イーモウの頃から隔世の感があります。
前半と後半でだいぶカラーが違いますが、個人的にはイケイケでテンポよく進む前半が好きでした。
特に、ダンサーの彼女が客として自分のお店に行ったときに、主人公が断固として踊らせないシーンにはグッときてしまいました。
最近の中国映画は、『鵞鳥湖の夜』のような芸術性の高いものからこういうエンターテイメント映画までどんどん作られて本当に面白いです。
いいんだが
いい話です感動するし。途中まで国家が決めた法を犯す人たちの話をよく共産党が許したなと、中国も変わったのねーなんて思ってみてたら、最後は結局、資本主義にまみれた外国の製薬会社が悪銭を稼いでいたのである!我らが共産党は善意の密輸業者に温情判決を与えたのである!って感じになってちょっと冷めちゃいました。他の国の映画ならそんなに気にならないだろうけど、どうしても中国となると、うがって見ちゃうのよねー。
【”正規薬品と非正規薬品(不認可ジェネリック薬品)と何が違うのか!” 怠惰な男が、あるきっかけで難病に苦しむ人々のために真人間になって行く姿を描いた作品。前半はコミカルだが、後半は心に沁みます・・。】
ー冒頭、中国映画らしからぬインド映画の風合が色濃く漂う作品であるなあ、と思っていたら、矢張りインドがしっかりとストーリーに絡んでいた・・。-
◆強壮剤を売るチョンは、妻からは離縁状を申し渡され、離婚調停中。愛する息子は懐いているが、万事が上手く行かない。だが、ある日、白血病に苦しむ謎の男リュに誘われ、インド製の白血病に効く薬を密輸するところから、彼の運命は大きく変化していく・・。
■感想
・チョンの最初は”息子を手元に置きたい、病気の父を何とかしたい”という思いから、金もうけのため、インドに渡り白血病のジェネリック薬品を密輸入する辺りまではコメディ要素が強く、ストーリー展開もやや粗い。
・白血病の娘を持つスーフェイ(夜は健気に怪しげな上海のダンスバーで踊り子をしている)の白血病患者のネットワークを駆使し、一儲けした後、チョンは当時は非合法だった薬品密輸から手を引き、リュ、スーフェイ、”黄髪”(彼の存在が良い)、神父たちとのチームが解散してしまう辺りから物語は面白くなる。
・大金を得たチョンは縫製工場を経営するようになるが・・・。リュの妻からある事実を告げられ・・。
ーチョンの悩みながらも、ある決断をする辺りから顔つきが”漢”になる。離れて言った仲間も徐々に戻り・・。特に”黄髪”や、別れた妻の弟の刑事との関係性が良い。-
・最後に流れるテロップを観れば、この映画がある意味、中国の”今ではちゃんとやっていますよ・・”と言うメッセージ(人によっては、プロパガンダとまで言うかもしれない)が気になった事は事実である。
が、逆に考えれば、"かつてはこの様な国だったのだ"と私達は知ったのであるし、ジェネリック薬品と、正規薬品との値段の違いと、"その背後にある事"は日本でも厳然として、存在する。
テーマ性としても非常に面白いので、私はこの作品を”是”とする。
<惰性で生きてきた男チョンが、あるきっかけで多くの白血病患者を”命懸けで救った行為”は崇高であると思うし、彼が護送車で送られるシーンの道の両側に立つ多くの白血病の患者たちが、マスクを外し、感謝の意を示すシーン(その中には、亡きリュ、”黄髪”も穏やかに笑っている姿も・・)には、グッと来てしまった作品。>
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