「死の救世主…?」ドクター・デスの遺産 BLACK FILE bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
死の救世主…?
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中山七里さん作品の映画化ということで、楽しみにしていましたが、作品的には今一つ。多分、原作を読んだ方が、真犯人に迫る緊迫感やミステリアスな事件性が、より伝わってきたのだと思う。その一番の原因は、やっぱり配役かな…。
北川景子と綾野剛は良しとしても、その他の周りを固める脇役が、あまりにも貧弱。最初の犯人と思わせる役者も、その独特の声ですぐわかるし、その後の真犯人に辿り着く場面も、他にその役者しかいないでしょ…って感じで、結末が見通せる。
また、殺人に使われた塩化カリウムの入手ルートやせっかく捕まえた事件の重要容疑者を、あまりにも簡単に釈放し、最後に犯人逮捕の場面も、あんな蹴りの一発であっけなく幕引きとなってしまうし…。突っ込みどころも満載。サスペンスとしての、緊迫感や重みは、伝わってこなかった。
残念ながら、内容的にはB級で、2時間ドラマでも十分な内容と展開だった。もっと見えない犯人・死の救世主としての猟奇性や、サイコパスな事件場面を、『クリミナル・マインド』風に、クローズアップすれば、観る者をもっと引き込んだと思う。
ただ、北川景子の復帰映画ということで注目を集めたが、子供を産んだ後も、その美しさは、相変わらず。やっぱり綺麗ですね。また、犯人役のそれぞれの役者さんの妙演は、流石と思わせた。
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