劇場公開日 2021年8月6日

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「山田洋次監督の映画愛がほとばしる映画で、脇を固めるのが宮本信子で抜群に上手く、彼女の若い頃を演じる永野芽郁も輪を掛けて上手いものだから、全体がビシッと引き締まり、楽しめる映画に仕上がっていました。」キネマの神様 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0山田洋次監督の映画愛がほとばしる映画で、脇を固めるのが宮本信子で抜群に上手く、彼女の若い頃を演じる永野芽郁も輪を掛けて上手いものだから、全体がビシッと引き締まり、楽しめる映画に仕上がっていました。

2021年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オープニングからしばらくは沢田研二のセリフ回しがたどたどしく、演技も過剰すぎて、これはやはり本職の役者でないとダメなのかなぁとも思ったのですが、おそらく撮影日数を重ねるうちにどんどんコツを掴んできたのでしょう。
中盤以降は自然な演技を魅せてくれました。
そこはやはりベテラン歌手の才能というのものなのでしょう。

こういう事例を見てしまうと、他分野のベテランを映画の主演に抜擢する場合には、あえて後半から撮りはじめ、十分に慣れさせてから冒頭部分の撮影に掛かるという手もあるのかも知れないな、なんて雑念を感じました。

やはり、シナリオこそが映画の命であるということを再認識させられる作品だったと思います。

お水汲み当番