「容姿が及ぼす影響力」はちどり(2018) パンティさんの映画レビュー(感想・評価)
容姿が及ぼす影響力
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爽やかな青春映画だと思って見に行ったら、けっこう重い映画だった。
主人公の女子中学生はかなりの美少女なのだがストレスフルな環境に心を折られて無気力症に陥りかけている。
そんな闇をまとった危うい感じがまた魅力的に見えて、容姿が及ぼす影響力の強さを考えさせられてしまった。
これで主人公が不細工だったら、もっと陰鬱とした映画になっていたと思う。
男尊女卑が昭和レベルで見ていて辛いが、礼儀正しい感じはいいなあと思った。
思春期なんて毎日嫌なことばっかりで、だからこそ、たまにある娯楽が感動的に楽しかったわけである。
この主人公の場合マンガにハマってるわけだが、絵も下手だし多分漫画家になる確率は低いだろう。
今の時代だったら顔出し配信者としてネット界で稼げそうだ。
そういう可能性が少なく閉塞的な90年代だが、その分現代にある汚さもない。
お母さんが娘に肩を揉んで貰ってるシーンが気持ち良さそうだった。湿布の上から揉んだり揉まれりした経験はない。真似してみたい。
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