「忘れていた感覚。」はちどり(2018) ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れていた感覚。
もう遠い昔になるけれど私にも14歳のときがあった。
共働きの両親と団地に住み、うまくいかない友人関係に悩み、大声で泣き叫んだこともあった。
今思えば大したことのない日常だったけどその時は何かに苦しんで仮病を使って学校を休んだこともあった。
ウニと同じ程度のワルさもした。
親に反発したこともあったが当時の親の年齢をとうに超えて、親だって普通の人間であり完全ではないことはとっくに理解した。よく夫婦喧嘩していたけど最期は深く愛しあっていた素晴らしい両親だった。
そんなことを思い出させてくれた作品。
兄の涙はああだったのかな、先生はこういうことだったのかな、とこちらに委ねられているので今も余韻に浸りながらあれこれ考えている。
大声で泣き叫ぶことなど今は全くないし、これからもないだろうな。
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