劇場公開日 2020年4月3日

「音楽の力で人々の心を動かした瞬間」白い暴動 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5音楽の力で人々の心を動かした瞬間

2024年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.7
経済破綻化で巻き起こった白人至上主義と、それに立ち上がったRARの活動を記録したドキュメンタリー。
当時劇場で観れなかったんですよね。
タイトルにクラッシュの「白い暴動」が挙げられていますが、クラッシュのドキュメンタリーではありません。
しかしながらあの時代背景から、パンクバンドが台頭し、そこに生きる若者の熱量はすごい伝わってきます。
そしてこうゆうときに、ヨーロッパでは必ず現れるスキンヘッズ(ナチ主義)なんでややこしくするんでしょうね。
また当時のジョーストマラーやジミーパーシーのインタビュー。
そして懐かしむトムロビンソンも見られます。
作品のクライマックスはデモ行進。
人種差別に反対する若者たちが参加し、その終着地では音楽フェスも開催されます。
その参加者は500人想定だったライブ、しかし集まったのは約10万人。
主催も出演するバンドもすごい驚いてました。
ここでのクラッシュのステージがすごい。
バンドも客もピークのような盛り上がりようがとても伝わってきます。
また、この作品のタイトルが「白い暴動」であるのが良くわかりましたよ。
音楽の力で人々の心を動かした瞬間を捉えた、とても意義のあるドキュメンタリー作品でした。

白波