「1964年は集団就職最期だぜ!」おらおらでひとりいぐも マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
1964年は集団就職最期だぜ!
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沢山の人参を刻んでいた、田中裕子さん演じる老人が、一人夕食をしている所から映画は始まる。
・御膳の上には漬物の様なものと焼売とインスタント味噌汁と白いご飯。
・翌日の朝食はトーストと目玉焼き。
・翌日の夕食は焼き魚とインスタント味噌汁
・そして、昼間からSuperドラえもんを飲んで、日本酒のお燗を2合も飲んで煎餅とプロセスチーズ。
・翌朝作る弁当は大根のたくわんソーセージ鮭お煮しめに昆布の佃煮に目玉焼き。
さて、沢山の人参はなんの為に。メニューが75歳の老人の献立ではない。
2020年当時75歳と言う事は、団塊の世代のどストライクで、岩手から1964以前に東京へ出てきたと言う事は、所謂、集団就職の最後である。因みに集団就職は1952年頃から1964年まで続く。つまり、この原作者も映画の演出家もその実態は知らない。また、演出家は埼玉県出身で、大学も西武池袋線のとある駅。つまり、池袋と狭山の世界に限定されている。と思う。従って、地方出身者の老人の孤独ではない。そもそも、TOKIO、ダサイタマ、チバラギは田舎モンの集まり。それでも、孤独はある。がしかし、生きていくのに哀愁なんかは伴わない。団塊の世代を含めた老人は、狡猾で孤独なんて何のその。
「PLAN75なんてふざけろ!」
「オレオレ野郎かかってきな!」
「まだ、二十年は生きてやる!」
って思っている。
アノマロカリスって、1990年代に入ってから。1964年位は三葉虫とアンモナイト位。僕らの時代の科学的物差しは国立科学博物館だった。
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