劇場公開日 2020年11月6日

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「オラオラがオレオレに・・・」おらおらでひとりいぐも kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5オラオラがオレオレに・・・

2020年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 日高桃子さんに大正琴、太極拳、卓球・・・と、なぜか“た”で始まる趣味の集いに誘ってくれる図書館職員。偶然だろうか?それとも図書館員が高齢者趣味一覧を五十音順に適当に誘っているだけだったのか・・・

 湿布貼りが得意だし、目玉焼きが大好きだし、「おらだばおめだ」と言うイマジナリーフレンドが3人もいる桃子さん。数年前に夫を亡くし、一人暮らしを強いられているのだけれど、悲観した様子は微塵もない。趣味は図書館で地球の歴史に関する本を読み漁り、46億年のノートを作ってるし、車だってまだまだ運転できるのだ。

 桃子さんの過去も印象的で、実家・岩手県の親からの強制的な縁談から逃げ出し、単身都会で暮らし始め、やがて運命の人と出会い結婚する。封建主義的な家父長制度に反抗し、自由を求める現代的女性になりたいと思っていたが、夫の死後は結局は封建的な家族のタイプになってしまったのではと回顧する。そして今こそが“自由”なのだと気づく・・・

 46億年の地球と生物の進化。自身が標準語に直そうと思っていたのに、なぜか娘にも東北弁が移っていたという事実にDNAの神秘に驚いたりもする。そんな桃子さんの日常をアニメーションや特殊効果を交えてユーモアたっぷりに描いた作品。高齢者問題のテーマなんてそれほど感じなかったが、一人で生きることの楽しさを教えてくれた。

kossy
みかずきさんのコメント
2023年1月12日

共感ありがとうございます。

主役の田中裕子の演技、佇まいが良かったです。
老後の孤独に、主人公らしく、自然体、泰然自若とした姿勢で向き合う姿が良かったです。

その時が来たら、あんな姿勢で孤独と向き合いたいです。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき
カールⅢ世さんのコメント
2020年11月16日

コメントありがとうございました

「言う」ことを「語る」というのが驚きでした。

もしかして、青森の弘前の人?
私の同級生にもいました。最初、すごくうざかったです。ちなみに、青森地方は訛りがひどくて、弘前の人もわからないって、自慢?していました

カールⅢ世
カールⅢ世さんのコメント
2020年11月16日

イマジナリーフレンド3人も
羨ましいですよね
3人選べるなら、誰にしますか?
普通は同性なんですかねぇ
らくだの股引きに手編みのロングカーディガンなら誰でもオーケー?
今夜はおでんにこたつミカンです。
映画はお休み。

カールⅢ世