「この破壊力!」ブラックアダム ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
この破壊力!
ロック様がDCのアンチヒーローに…?こんなん楽しむしかないでしょ!の勢いで鑑賞。迫力満点のぶっ飛ばし劇にロック様のゴリゴリマッチョ体型から繰り出されるシュールなボケに笑いも誘われて大満足の一品でした。
正直中身はあまりないと思われます。原作を読んだことはないのでどうなのか分かりませんが、遥か昔に力を得た神が封印を解かれ現代に復活し、とりあえず目の前の敵っぽい奴らを全員ぶっ飛ばしまくる作品でした。
ブラック・アダムを讃える市民と一家たちがいるのもあって、アンチヒーローの割には悪に見えず、ゴリゴリマッチョのおとぼけさんに見えて笑えてきます。軽快な音楽を鳴らしながら容赦なく人を殺していく様子を見ていると、どうにもアサイラム製の映画たちがチラついてしまいました。アサイラムがしたいのはこういう映画なんだなと再認識させられる作品でもありました。多分ロック様なら現実でもやれるだろうなと思ってしまうのもまたツボです。空中浮遊したり、空から兵隊を落としたり、機体をぶっ壊したり、消し炭にしたりとバリエーション豊富なので視覚的に全く飽きませんでした。
敵対関係とまではいきませんが、JSAのヒーローたちがとてもカッコよく、空中を飛びまくり、モーニングスターを武器とするホークマン、ベテランの風格を漂わせており、架空世界を見せつつ未来予知までできるドクター・フェイト、風を操る天才ハッカー、茶目っけのあるところもまたいいサイクロン、少し抜けているところはあるけれど正義感の強い巨大化できる(マスクやスーツがデップーと似てた)アトム・スマッシャーとなかなかの粒揃いのヒーローでした。しっかりと見せ場があるのも良かったですし、ワイワイガヤガヤしてるのも微笑ましかったです。JSA結成の話を映画で見たいなと思うレベルには好きなヒーローたちです。さすがDC。
最終的にはJSAとブラックアダムが協力して、街を支配していた兵隊たちや組織をまとめてぶっ潰しにかかって苦戦はしつつも、大逆転劇で幕を閉じるというのもヒーロー映画の王道でしたが、スッキリしていてよかったです。玉座をぶっ壊して自身のヒーロー名を呼ぶところでエンドロールに突入するのもシンプルながらカッコ良かったです。最後はスーパーマンからの勧誘というMCUスタイルで終わるのもお茶目さんで好きでした。
単独作重視に切り替えたDCが新たに作るユニバースも気になりますが、単独作で面白いものを量産していくDCも好きなのでこれからも追い続けますよ〜。
鑑賞日 12/3
鑑賞時間 12:15〜14:30
座席L-7