「迷走するDCを象徴」ブラックアダム bionさんの映画レビュー(感想・評価)
迷走するDCを象徴
ビルを砕き、敵を秒で黒焦げにしてしまう圧倒的な破壊力を持つアダム。自分の行く手を阻むものの命は、一顧だにしない。この暴力的ダークヒーローっぷりが、最後まで続いてくれたらよかったんだけど、途中で失速しちゃうんだよね。
アダムが破壊神になりきれない要素が、バックストーリーに入り込んでしまっているんだけど、これは脚本としてのミスだと思うね。
JSAのご都合主義の正義をちょっぴり皮肉っているのはいいとしても、カンダックを実効支配している組織の位置関係がわかりづらく、ストーリーに乗りづらい。
DCの迷走がそのまま出てしまった感じでございます。
コメントする