エルヴィスのレビュー・感想・評価
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さすがはバズ・ラーマン監督 ド派手にキメた!
バズ・ラーマン監督の世界感は本当に良い!大人向けハードおとぎ話よろしく、ド派手なゴージャス感が日頃のストレスを吹き飛ばしてくれる(笑)
撮り方がすごくきれいで小気味良くスタイリッシュだし、役者陣の好演技も見ものだ。特に、エルヴィス役のオースティン・バトラーを初めて本作で意識して観たわけだが、いやぁ~最高にシビれました!同姓の私でも思わず叫びそうになったほど刺激的!キャ~(笑)
世代ではないため今までエルヴィス・プレスリーをあまり掘り下げたことはなかったが、本作により興味津々になるほど影響力抜群の作品だ。そしてエルヴィスの光と影が心に刺さる。ラストのアンチェインド・メロディも良かったなぁ。
映像・演技・音楽・ストーリーのどれをとってもド好みで、本作は迷わず満点評価だ。
寵児か翻弄か
少年エルヴィスが黒人音楽に出逢い、42で非業の死を遂げるまでが描かれていますが、特にマネージャーのパーカー大佐(トム・ハンクス)とエルヴィス(オースティン・バトラー)の関係が軸になっている印象でした。以前、ドキュメンタリーで観たエルヴィスは、人間的な魅力に溢れ、一瞬で魅了されてしまいましたが、今作ではそういった感じよりもショウビジネスにおける光と闇に焦点が当てられているように思えました。彼をスターダムの座に導くお膳立てをしてくれた名マネージャーであり、金の亡者のような人物に絡め取られてしまったエルヴィスの半生は、観ていて辛かったです。死の6週間前に収録されたコンサートで「アンチェインド・メロディ」を本人が歌うシーンのオーラに圧倒されました。「ボヘミアン・ラプソディ」(18)でもラストに出てくるフレディーの映像がすべてをもっていくような印象でしたが、カリスマ的人物の伝記映画の宿命のように感じました。
エンタメ作品として面白い。
エルヴィス・プレスリーは世代ではないのでほとんど知らない。それでも全く関係ないほどに面白かった。
もしかしたらプレスリーを知らないからこそ楽しめたのかもしれないと思うほどに、実在の人物ではなく映画の中のキャラクターとしていきいきしていた。
バズ・ラーマン監督は良作が多いけれど、その中でも「ムーランルージュ」は印象的だ。高いエンターテイメント性で内容の悲しさと離れたところに楽しさがあった。
その「ムーランルージュ」をそのまま持ってきたかのような娯楽性が本作にも存在した。
実際は「ムーランルージュ」ほどの勢いがなかったので比較するならば「ムーランルージュ」に軍配が上がるけれど、それでも充分に楽しめるエンタメ作品だったと言える。
そもそも伝記系の作品はハズレが多いからね。当たりだったというだけで価値を感じてしまう。
ミュージシャン系は歌うからその分面白くなりやすいのかもな。
キャスティングに残念感が…?
成功に溺れて破滅していくパターンは多いが、彼の場合は違う。 夢はあ...
大佐ムカつくー
エルヴィスはいい映画に決まってる
最近よく世界超有名人物の伝記的なものが多くて、グッチのやつとか、黒人の女の歌手のとか(題名「リスペクト」)見ましたが、比較になりますが、展開が早くてやや頭が追いつかない場面もありますが、エルヴィスのそっくりさんがよくできててすごいです。
だいたい麻薬とか酒とか女とかで、人生が早々に終わってしまうことが多くて、それに似てはいたが、人種差別と闘っていたんだな。自分は白人なのに。
あと謎のマネージャというかプロモータがエルヴィスを見い出して、有名になっていく過程には、彼の力によるところも多かったんだな。最後はエルヴィスに嫌われてしまったけど。
展開が早すぎなところを、少しわかりやすくしてくれたら★5にはなります。
あの男さえいなければ・・・
お腹いっぱい&大満足
骨盤
タイトル「パーカー大佐」じゃダメだったのか?
トムハンクスの大佐っぷりは、想像していた本人そのものだっただけに、作品タイトルもパーカー大佐で良かったような気がする。オースティンバトラー扮するエルビスは、どうしてもモノマネ感が否めず終始集中できなかった。
エルヴィスプレスリー
夢は人生歩む道のりを照らす灯台のようなもので、決して到達点ではないのだよ。
好きにならずにいられない
ピンクのキャデラック
主演男優賞の可能性もあるもんな~などと、アカデミー賞授賞式直前に観ておこうと思ってwowowで視聴。そんな授賞式前夜、なんとトム・ハンクスがラジー賞ワースト助演男優賞を受賞という不名誉な・・・これでオースティン・バトラーがオスカーを掴めば善と悪の両極端映画になってしまう。
音楽伝記映画として、かなり珍しい構成。感動的なライブデビューのシーンから栄光の日々が描かれるものの、真逆であるかのようにギャンブルに嵌まってしまい借金だらけのマネージャー、トム・パーカー大佐をも描く。
ロックンロールというのはゴスペルやR&Bから派生した音楽。反骨精神が無けりゃ魅力を感じない。その点、エルヴィスの生い立ちや南部で育った環境からみても当時最強のロックンローラーだった。男性ファンを増やしていれば、もっと偉大なミュージシャンに成り得たに違いない。
もっとエルヴィスの人となりを早くに知っていれば、ファンになってたかなぁ。モノマネ芸人がスタイルだけを真似してるイメージがこびりついていたのも原因か。
と、書いていたときにファンヒーターの時間延長サインであるメロディ「ラブミーテンダー」が流れてきた。
挑発的な反骨の象徴が、契約に雁字搦めにされていたというアイロニー。
「キング・オブ・ロックンロール」エルビス・プレスリーの生涯をバズ・ラーマンお得意のポップでゴージャスな映像で映画化。
全編奇をてらった作り方。
まずはロックンロールだけでなく、大方ヒップホップとのミクスチャーミュージックが彩るという、エルビスを描く上で常識に囚われない音楽面での大胆不敵なチョイス。少し違和感を感じたものの、ロカビリー自体R&Bとカントリーのミクスチャーであると考えれば、なるほど現在に映画化するのであればこれはこれで面白い。
またプレスリーを搾取し続けてきたマネジャー、トム・パーカー大佐の回想というプレスリーと反対側からの主眼で、プレスリーの人生を語らせていく。50年代の保守体制への強烈なカウンターカルチャーであるロックンロールのカリスマが、商業に飲み込まれて行く様がつぶさに描かれる訳だが、挑発的な反骨の象徴が、契約で雁字搦めにされていたというのは哀しく、皮肉的でもある。ただそういった悲劇的な面を強調して描くあまり、プレスリーの内面の描写が弱いと感じた。電光石火でプレスリーの人生を駆け抜けていくスピード感は悪くないが、もう少しドラマ的な引っ掛かりが欲しいところ。
プレスリーを演じた、オースティン・バトラーのなりきり振りは鳥肌もの。ルックスはそこまで似ている訳ではないのに、話し方、歌い方、佇まいでプレスリーが蘇ったかのような錯覚をさせる大熱演。だからラストでプレスリーの実映像が出てくるのは完全に蛇足だろう。
片やトム・パーカーを特殊メイクでブクブクに太ったトム・ハンクスが嬉々と演じる。狂言回しでもあるので、その辺りはハンクスの安定感のある演技と表現力が物を言っている。
ハデハデな映像絵巻とミクスチャー音楽が彩るコミックのような作品で、伝記ドラマとしての見応えはかなり淡泊。エルビスの人生を観るというよりも、バズ・ラーマンの作家性が過剰に出過ぎた印象の作品だ。
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