エルヴィスのレビュー・感想・評価
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こんな裏側があったなんて。
これほどまでに搾取されてきたのに、なぜ、弁護士が側近にいなかった?
ナイトショーの紙ナプキンに書いたコントラクトが成立するなんて、信じられない。
あれほどまでに才能があるのに、ただの世間知らずのように映るのはなぜだろう。
結局は、だれと出会うかによって人生は変わっていくんだろうな。
あるいは、才能以外の生きていく感性みたいなもの?
親なのか、側近なのかな。
お金が絡むと難しい。
エルビス役が、とにかく素晴らしい。
歌もうまいし、エルビスの癖をよく捉えているように見えた!
家に帰って、大音量でエルビスが聴きたくなりました!
あっという間!
ざっくりしているのは本人の視点からではないからだっ!!
『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマンにとって、初の実在人物の伝記映画ということで、アート系監督が、どう料理するのかが気になって仕方なかった本作。
見事なまでなエンターテイメント・ショー、そして紛れもなくバズ・ラーマン映画でありながら、自伝映画の新境地ともいえる作品になっていたのだ。
単純にエルヴィス・プレスリーの伝記映画として観ると、物足りなさやざっくり感をどうしても感じてしまうだろう。しかし、今作はエルヴィスの自伝ではなく、マネージャーであるトム・パーカーの視点で描かれている、少し俯瞰から見た伝記映画という特殊構造であることから。ある言い訳が成り立つようになっている。
それは、「本人ではないからっ!」ということ。
そうじゃなければ、エルヴィスという偉大なアーティストを2時間半で描ききることはできないし、4時間のバージョンも存在しているといわれているぐらいだ。
近いところでいうと、ジェニファー・ハドソン主演でアレサ・フランクリンの半生を描いた『リスペクト』も本人の視点だからこそ、ざっくりしていることに不満が残ってしまうし、『ドリームガールズ』のようにエンターテイメントに振り切ってしまうとドラマ性が薄くなってしまう。しかし、近しい人物の俯瞰的なものだとしたら、どちらも網羅していて、伝記映画の難点をどちらもカバーできているのだ。
本人ではないから、従軍していたことや、結婚、子どもの誕生、離婚、母の死、父との距離感、ドラッグ依存……といった、エルヴィスにとっての分岐点や印象的な出来事というのが、ざっくりと描かれていている。
今作は、トム・パーカーの目から、エルヴィスという人物はどんな存在だったのか……を描いたもの。
だからこそ、トム・パーカーにとっての印象的なシーン。エルヴィスのステージを初めて見たとときのインパクトだったり、契約を交わした日の会話、商品としか思っていなかったはずの相手に思わず感情移入してしまったときなどが丁寧に描かれている。
そうはいっても、エルヴィスを演じているオースティン・バトラーがまさかの吹替えなしで歌っているのはかなり衝撃的である。今までのエルヴィスの伝記映画『ザ・シンガー』やテレビ映画『 ELVIS エルヴィス』も吹替えだったというのに、ほとんどのスタージ・パフォーマンス(アーカイブシーンのちょっとした歌はエルヴィス本人のものだが)をオースティンが歌っているのだ。それだけでも凄いことである。
バズ・ラーマンによるエンターテイメント要素もりもりのカロリー高めな作品ではあるが、2時間30分の時間は全く感じない。休憩さえ入れてくれれば4時間バージョンでも観てみたいと思わせてくれる。
体感値が要るかも
エルヴィス•プレスリーの一代記、想いの詰まる160分 (長い)
世代的に直接は知らないけど、アメリカ国外では実は一度もライブやったことないとかプロデューサーのアコギさとかを知ってる人にはなお刺さるんだろう
テネシーはメンフィス、独特の圧があるアメリカ東南部
バリバリに人種隔離政策が施行されてた時代、家の事情で、ホワイトつまりカントリーミュージックと、ブラックつまり R&Bの世界の狭間を生きてた、だからそこにロックンロールが産まれた
アイコンとしての作り込みが凄い、酷く格好よくそして儚い
昔ならではの結構エグい差別表現が出てくる
欧米の現在のコンプライアンスって宗教教義の上に人道的な調整がなされてきた軸感がありそう、な一方、わが国だとそういう土台がない中でになるから社会正義みたいな歪みやすいものに依っちゃうもんだから徒に去勢側に振れがちなんかもとか思ってみたりして
期待した
…ボヘミアン・ラプソディを超えるかと。
でも、そうでもなかったな。
そもそもエルヴィスとは時代を共にしたはずだが、当時は興味がなかった(それはクイーンも同じだが)せいか。
彼の生い立ちとか、成功までの道典とか、いまひとつわからなかった。
そこは冗長になり過ぎないようにしたのかもしれないけど。
トムハンクスが彼を最初に、ちゃんと見るまでのシーンがもどかし過ぎておかしかった。
最初のステージシーンはやはりすごい。当時の女性達が次々と興奮しちゃって(笑)男性達は??
そこは鳥肌ものだった。
いろいろ知らないことばかりで、映画が真実かどうかはわからないけど、興味深かった。
ただ、それほど感動とかはなかったなぁ…なんでだろう。
トム、お前も悪よのぉ…って相当悪徳だったけど、素直なエルヴィスは何も気づかず歌うだけ?アーティストはお金の計算には疎いのか。気づいたら…ってね。
せめて母親が生きてたら違っていたのかな。父親もダメダメだし。
アイノカタチ
まぁ、好きですねアメリカは。此処ぞとばかりにミュージシャン伝記映画を作りますな。大好きなんですけど。今回のエルヴィス。世代では無いのでほとんど詳細は知りませんが、音楽史において大きな名を残した偉大なる人物ということで、鑑賞。せっかくなら映画館で〜です。期待は半々ぐらいだったけど、かなりよく出来てました。
何が面白いかって、伝記映画とは思えないくらいストーリーが壮絶で骨太なんですよね。
本作は、エルヴィス・プレスリーとそのプロデューサーであるトム・パーカーの2人を追った作品。それもあって、かなり濃密で見応えがあります。
その2人で起こる出来事が、これ本当に現実で起こったの?レベルで衝撃的。エルヴィスのことを何も知らなくとも、グイグイ引き込まれてしまいました。こんな人生、頭おかしくなっちゃいそう。
そして何より、テンポが超絶いい。が故に、手荒になっていて駆け足になっているのは少し残念。結構話がぶっ飛ぶから、心情の変化とか活躍度、人気具合があまり描けていない。伝記映画というよりも音楽映画として重点が置いている気がした。伝記映画を見に来たという意識が強かった私にとっては少し不満だったが、それでも、走り出したら止まらないテンポの良さのおかげで、158分という長い尺を感じさせず、余すことなく楽しませてくれました。
「魅せ方」を非常に拘っている本作。
煌びやかで美しく、華麗で魅力的な演出に心奪われます。テンポの良さと通じる部分が、場面切り替えの演出。オシャレを存分に詰め込んでいます。エルヴィス・プレスリーという人物が世間にどれほどの衝撃を受けたのか、これが画面越しでも分かるほど最高の演出で魅せてくれます。この人の人生は愛でいっぱい。音楽への愛、妻への愛、娘への愛、ファンへの愛、そして自分自身への愛。その異常なまでの愛に漬け込んだのが、トム・パーカー。このプロデューサーも異常な愛の持ち主です。...えげつない。
もちろん、音楽のカッコ良さも凄まじい。
欲求的な話ではないが、拍手をするとか歓声を上げるとかそんなレベルではなく、叫びたくなるような音楽だというのは十分にわかる。轟音上映とかで見たかったな。そして、エルヴィスを演じたオースティン・バトラー、パーカーを演じたトム・ハンクス共にとんでもない演技。もうこれに関しては、見てからお確かめ下さいとしか言いようがないんだけど、本当に完璧に良かったです。ナイス配役。
不満点が強く残ってしまったので、★4.5寄りの★4.0で。個人的にはボヘミアン・ラプソディより好きでした。最高の音楽映画。ケネディ射殺事件を通して、そして今回の射殺事件を通して、こういう時だからこそ音楽だと。勇気と希望の光を与えるのは、いつだって音楽なんだから。
音楽に対する感度はどうだ。
バズ・ラーマンのことはあまりにガチャガチャ、ゴテゴテしているセンスが愛せないなという評価だったが、予告編でこの映画を知り、エルビスとバズ・ラーマン合うんじゃないかと期待していた。このラーマンのセンスで、ここ最近のシングにハマりすぎて音楽映画に厳しくなるという症状も直せるかもしれないと期待していた。画面もコテコテなら、音楽もコテコテのマッシュアップ感覚に疲れてくる。これに比べるとシングは音楽に対して、真っ正面から向き合った作品なので、やっぱりシング燃え尽き症候群を直せない。バズ・ラーマンでも直せなかったか。トム・ハンクスがめちゃくちゃ怪しくて芸能人にたまにあるヤクザのつながりじゃなくて、のんやオセロの中島みたいな年長者によるコントロールかな。トム・ハンクスが音楽的にセンスが鋭いならまだしも、そこのセンスは全然なのも素人には不思議に見えてしまう。BBキング兄貴へのキャリア相談とか、あれは本当にあったことなのかな?
日本でそろそろ加山雄三や小林旭の映画を作っても良さそうな気がしている。
もっと泥臭い正面から音楽を愛している映画をみたいかも。どうやら予告編でやっているワン・ピースの映画も音楽映画らしい。
That's All Right!
すごく良かった。エルビス・プレスリーというよりブルースの魅力をこれでもかと発掘して再認識させてくれる大画面の音楽エンターテイメントである。鑑賞中終始足がリズムを取っておさまらない。私がその昔リアルタイムの衛星中継で観たラスベガス公演のエルビスはぶくぶく太った醜い中年演歌歌手的ロッカーでしかし画面ではそんな彼に熱狂する観客の姿が謎であったのだがこの伝記映画を観て全てが腑に落ち解決した。メンフィスなのだブルースなのだそれで「That's All Right」に完全にやられた。オースティン・バトラーが素晴らしいのだが彼はやせっぽちで晩年はアーカイブリアル映像で押しまくった演出とピアノ弾き語りのラストソング「Unchained Melody 」をほぼノーカットで見せたことに感謝。守銭奴マネージャー役のトムハンクスが素晴らしいことは言うまでもない。
共に歩む大佐とは
人生において共に歩む人とは?
この物語、プレスリーではなく共に生きたパーカー大佐の視点を色濃く反映してるためパーカー大佐の半生である様に思え、プレスリーという人生に大きく影響を及ぼし、大金を掴むに連れ共存から搾取することに溺れていく大佐という人間の欲望の深さを感じた。
そして観終わって思ったのはプレスリーという人物の視点から描き、彼が花火の様に輝いた瞬間をメインに持ってきて欲しかった。
自分的にはちょっと残念
トム・ハンクスを嫌いになりそう。
サクセスストーリーの影の部分を描いた映画。
エルヴィスを演じたオースティン・バトラー、色気がありますね。ステージシーンも圧巻でしたし、役にハマってました。
強欲でペテン師マネージャーのトム・パーカー、自分のことしか考えていないイヤな奴でした。演じていたトム・ハンクスのことを嫌いになりそうなくらい。ということは、それくらいトム・ハンクスが演じきっていたということですね。さすがなのです。
華やかな世界ですが金の成るところに人が群がるショー・ビジネスの汚ない部分、そしてブラック・カルチャーに対する当時のアメリカ社会の反応に人種差別の側面も描かれていました。
とても面白かったですか、2時間40分はちょっと長い。
思いの外、楽しめた
アラフィフの僕らの世代でさえ、エルビス・プレスリーって、曲や映像は見聞きしてきたけど、やはりデフォルメされたまさに「キャラクター」であって、かなり悪い意味で「イジラレ」の典型だったので、今回実際にチケットを買って劇場で席についても、どういうスタンスで観るべきかフワフワしていた。
でも、観て良かった。
メンフィスという街に象徴される様々な出来事が、彼のキャリアともしっかりリンクしていて、白人を主人公に置きながら、しっかり人種差別への批判も訴えている。
音楽も現代風のアレンジがしてあって、テンポの良い細かなカットと盛りだくさんの情報で畳み掛けてくる演出のおかげで、比較的長い映画だけど、飽きずに観ていられた。
現代のポピュラー音楽に多大な影響を与えた一人のミュージシャンが、実は一人の悪徳マネージャーによって飼い殺しにされていたという事実。
実際のマネジメントはその多くが的をハズレていたのに、エルビスの才能の発露によって最後には成功に終わるものも多かった。
そんな、類い稀なる才能や夢や栄光が、個人の欲望と時間の流れに呑み込まれていく切ない話。
でも決して湿っぽい悲劇ではない。
パフォーマンスシーンの熱量も圧巻で、主役も脇役もすごい。
若い女性たちが我を忘れて叫び出す最初の舞台、「踊るな」と言われて立った彼が小指を立てるあのステージ、クリスマスのテレビSPなど、そのすべてがワクワクする。
ほとんどがどこかで聞いたことのある曲だし、エルビス・プレスリーを知らなくても、音楽映画として、またアメリカ社会を語る映画として楽しめる。
冒頭、ラストにも現れるエルビスのロゴや金色で万華鏡みたいなラインストーンビカビカの装飾ギミックも気持ちがいい。
役者陣も好演。
主役もいいけど、やっぱりトム・ハンクス。
何も知らないエルビスを「出口に連れていってやる」といって連れ出された場所が「金色の牢獄」だったという皮肉も、このおじさんの人懐っこい笑顔と合わせると、怖ささえ感じてしまう。
知られざるエルヴィス
稀代のエンターティナーは孤独だったんだね…
家族や取巻きもたくさんいるけど、何だかひとりぼっちの孤高の音楽家に私には見えた。そして、体制に逆らう反骨心があって、自分の音楽を大事にしていて、観客を喜ばそうとしていることも… 映画が始まった途端、ギンギラギンのタイトルバックで内心大丈夫だろうかとその内容が危惧されたが、思いの他まともな作りで安心した。伝記物は、その人の一時期しか描かない作品も多いが、この映画は生まれた時からではないが、子どもの頃から死ぬまで描かれていた。観る前は、どういう風に始まるのか、子どもの頃から順に描いて行くのか、それとも死ぬ前の回想かと思っていたら、意外な形で始まった。昔、オマセな友だちに誘われて、「エルビス・オン・ツアー」を観て、すてきだなと思っていた。映画は駄作ばかりということだが、音楽は良い曲がたくさんある。映画を観に行く前から、なぜか「好きにならずにいられない」を口ずさんでいた。でも、彼の人生はほとんど知らなかった。エルヴィスのすごいところは、黒人を差別していなくて、純粋にすばらしい音楽を愛していたところだと思った。そして、家族や友人を大切にしている、めっちゃいい奴だってことも。マネージャーには全く恵まれなかったけれどね… オースティン・バトラーは、いわゆるそっくりさんではないが、雰囲気が出ていたし、初期のモノクロ録音の曲は口パクではなく、自身で歌ったということなので、がんばっていたと思う。トム・ハンクスは、現代のジェイムス・スチュアートと思えるくらい善人役が多かったのに、今回は狡賢い悪役を付け鼻までつけて、さすがの演技力でねじ伏せていた。プリシラの助言に従って、静養すればよかったのに、もっと生きていてほしかった。マイケル・ジャクソンは50歳で亡くなったが、エルヴィスは42歳。若すぎる!
ひたすらカッコ良い
世界一のアーティストの栄枯盛衰を描く
エルヴィス・プレスリーは1954年から1977年まで活躍したアーティストであり、「キング・オブ・ロックンロール」と称され、ギネスブックに「世界で最も売れたソロアーティスト」と掲載されるほどに絶大な人気があったそうです。
彼の活躍の裏にはトム・パーカー大佐という悪評高い敏腕マネージャーが大きく関わっていたというのがファンの間では知られているそうで、本作のストーリーのメインはエルヴィスとパーカー大佐の関係性に焦点を当てているように感じました。
映画としては良く出来ているのだけど、、
エルヴィスも闇を抱えていた
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