エルヴィスのレビュー・感想・評価
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ちょっと物悲しさが残る映画だった
エルヴィスとパーカー大佐の物語
今更ですが見てきました。
エルヴィスが生前だった頃、まだ小学生でしたが名前だけは知っていました。強烈な音楽も。
突然の訃報と葬式の映像。流石に衝撃過ぎて覚えています。
キングオブロックンロール、生きる伝説みたいな人でも若くして死んでしまう。ショックでしたね。
楽曲含めそれが私のエルヴィスでした。
他の事は全然知りませんでした。
この映画で初めて知りました。
ロックンロールが聞いちゃいけない様な音楽、下手すりゃ逮捕。
黒人は差別して白人と分けるべき、とか
今の世の中では違法になる事を当時は堂々とやっていた。生まれる前の遠い時代の出来事、でもキング牧師暗殺の時代もまだそうだった。
何も知らなかったが既に自分は生を受けていた。
エルヴィスは少年時代黒人少年達とも遊んでいたり黒人達が歌う音楽も好んでいた。
白人だの黒人だの気にしていなかった。
良いものは何でも良いものなんだ。
そんな音楽の行き着く先がロックンロール。
しかしそれが若者に受けても頭の硬いお偉いさんには受け入れられず良い子として徴兵も受けた。
それでも世間の目が厳しいから音楽では無く映画に転進していたとは知らなかった。映画は音楽プロモートの一つだと思っていた。全然違っていた。
エルヴィスは音楽ができず葛藤していたんだと。
その後ロックンローラーとして復活。
まさか命を削る程の状態だったとは。
それとエルヴィスを見出したパーカー大佐。
軍隊の大佐では無かったけど辣腕ぶり
守銭奴ぶりでのあだ名らしいが彼のマネージャーぶりは詐欺師一歩手前と言うか
想像を絶する口八丁手八丁であっと言う間に
スターダムに乗せて大儲けしてみせた。
やり過ぎな面も強欲な面もあり人間臭いと言えば良い言い方だが、もっとドロドロした物を感じる人物だ。
確かに凄い人ではあるが汚い人でもある。
それを見事に演じ切ったトム・ハンクスは恐るべし。
そんな二人の関係性の物語。持ちつ持たれつではあるが、ちょっとエルヴィスの方が可哀想に見えるかな。まあエルヴィスも散財しまくってたからあまり人の事を言えないかも知れないが、若すぎる死が余計そう思わせるのかも知れない。
何にせよこの映画は音楽だけでは無く時代性も絡んでいて今では想像もできない世界で音楽を通じて新しい時代を切り開いた一人の男とその相棒の伝記見たいな映画だった。
そうか、ラーマンの派手な絵作りは、プレスリーと相性ぴったりなんだ、と気づかされる一作
バズ・ラーマンの名を世界に知らしめた『ダンシング・ヒーロー』(1992)を想起させる、若さの熱狂ときらびやかな舞台装置、そしてスピーディーなカメラワークが堪能できる一作。
ラーマンの作品は基本的に、主人公然とした主人公が話の軸になる、という物語的な明快さがあるんだけど、本作は題名となっているエルヴィス・プレスリーではなく、そのマネージャー兼プロモーターで、一般的には悪名で知られるトム・パーカー(トム・ハンクス)の目を通した物語、という点で少し変則的な作りとなっています。
エルヴィス・プレスリーという不世出の天才が登場した瞬間の、言葉にできない、見ることも許されていないような気がする、でも目が離せないし、身体の奥から突き上げるような衝動が沸き上がっている、という興奮状態をこれ以上ないほどに見事に表現しています。もちろんプレスリー(オースティン・バトラー)の切れのある動き、激しい音楽とカメラワークがその興奮を十二分に表現しているんだけど、一番印象的なのは、得も言われぬものに遭遇して言葉を失っている女性たちの「眼」です。この演技、表情がその場の熱狂をスクリーンの外に溢れさせています。
トム・パーカー視点で描いているから、何か定説とは違ったパーカー像、プレスリー像を見せるのかと思ったら、基本的に評判通りの悪徳プロモーターだったという!このあたり、本作の制作にプレスリー家がかかわっていることも関係してそう。
ほぼスクエアのパンフレットも内容豪華で、劇中曲の解説まで掲載しているのはありがたいです!
普通の音楽映画ではないです。
心が揺り動かされた。
単なる音楽映画ではないです。
すごい内容の深い映画です。
「エルビィス」の歴史と「アメリカ」の歴史が交差するように描かれています。
アメリカの黒人差別排除運動、キング牧師暗殺、ケネディ大統領暗殺、
激震の歴史に、リズム&ブルースとカントリの音楽を融合した「エルビィス」は巻き込まれていく。
「アメリカ」の音楽と一緒に、「アメリカ」の黒人差別の歴史が描かれた作品です。
また、一番驚いたのは、「エルビィス」が主人公ではなく、トムハンクス演じる「マネージャー」だということです。この「マネージャー」が悪者で、「エルビィス」から、金を搾取します。
音楽で光り輝く「エルビィス」,金によく深い「マネージャー」の闇。
この光と闇が絶妙に表現されている。
また、光輝くエルビィスと対象的にある差別の闇。
光と闇の対決が描かれています。
最後に勝つのはどちらか。
こういう観点で見ると面白い作品です。
時代のせいばかりではないのか
久々のイオンシネマ 火曜日はドコモカード割引
先着順で1,100円で観られるとのこと
18:15開始のために仕事を1時間早退
オラはエルヴィス真ん中世代ではないし
どちらかというと晩年の映像で
太ったダサいじいさんのイメージだった
亡くなったのは42歳だったと知り驚き
映画の最後の方で亡くなる直前のエルヴィスの
実際のライブ映像が出てくる 太ったダサいじいさん
この映像はオマケではなく映画の一部だったので
これもオースティン・バトラーが演じているのかと
目を凝らしてみた
逆にいえばこの映画でのオースティン・バトラーの
なりきりは極められていて
自然に最後の映像につながれていたということ
反骨のライブやテレビ番組は痛快だったが
結局のところはすごく悲しい話
デビューからスーパースターに駆けあがるまでは
パーカー大佐の功績は大だったのだろうが
そこから先はパーカー大佐のプロデュースに限界
ラスベガスのホテルのお抱え歌手に留まってしまった
海外ツアーやスター誕生の出演みたいな話もあったようだし
そうなっていれば…と想像してしまう
要所要所で冷静・適切に人間関係を整理し
付き合う相手を選んできた矢沢永ちゃんと比べてしまう
・アマチュアバンド
・キャロルデビューと解散
・成り上がりまで
・その後の渡米
・オーストラリア事件
エルヴィスに永ちゃんほどの自己プロデュース力と
自制心があれば…と残念でならない
まぁでたらめな時代だったということもあるのか
アメリカでは最近でもマイケル・ジャクソンとか
ホイットニーヒューストンとかの悲劇が繰り返されているので
時代のせいばかりではないのか
それこそ この映画では永ちゃんがウェンブリーで歌った
Don't be cruelが聴きたかったなぁ
(ハートブレークホテルは聴けた)
エルビスのルーツとスタイルが解決
この掴みは見事
プレスリー好きな父と母にチケットを送ったことで、自分もと思い立ち行ってきました。
まずその相性。キングの煌びやかなステージと、バズラーマンのゴージャスな演出がものすごくフィットしていたんですね。
それは息を呑むかのようで、世間が初めてプレスリーに触れた衝撃を我々も追体験しているかのようでした。
段々と増えていく女性の歓声はとてもリアリティがあり、自分も高揚してくるのがわかる程。この掴みは見事というしか無かったですね。
また主演のオースティンバトラーのパフォーマンスも素晴らしく、表情からもプレスリーの色気を感じました。
あとちょい役だけどリトルリチャードの登場は個人的に嬉しかった。結構似てたし。
ただ、彼を語る上で切り離せないのはわかるのですが、パーカー大佐にあまりにもウェイトが乗り過ぎな印象がありました。
それとラストの映像で全部持っていってしまった事ですか。
ここら辺の作りは彼の熱心なファンよりも、"名前は知っている”位のライト層の方がその生い立ちを楽しめるでしょう。
それでもやはり、序盤のステージはとても見応えがありましたね。
できたらIMAXで観たかった迫力でした。
お母さんが大好きだったんです(^ω^)
ものまね大作戦
グレイテストショーマン
もう最高!胸がいっぱい!
拝啓、ジョン・レノンをお借りして。
拝啓 エルヴィス・プレスリー
あなたがこの世を去ってから、
ずいぶん経ちますが、
まだまだ世界は暴力にあふれ、
平和ではありません。
劇中で、
キング牧師、
ケネディ兄弟のシーンがありました。
日本でも元首相が凶弾に倒れました。
僕があなたを知った時は、
ブルース・リーと同じように、
あなたはこの世にいませんでしたね。
あなたや、ビートルズ、ストーンズを聴かないようにして新しいもの探してた時に、
ピストルズ、クラッシュ、ポリス、パンク、ニューウェーブの波は台風のように通過していきました。
ラストのあなたの歌声に場内からは拍手喝采でした。
映画館で、です。
あなたの声はやさしい。
あなたの声を聞いて、
雨も風も太陽も、
時間も、
身体中にめいっぱい感じながら進んでいきます。
キラキラエルヴィス
エルヴィス・プレスリーがブラックミュージックに影響を受けた、というのはどこかで目にした。しかし、私が洋楽を聴く頃には、彼はすでに亡くなってたし、もみあげを強調した芸人のものまねくらいでしか、耳にすることがなかった。あと、晩年の過食症でむっくりした印象しかなくて、若い頃のことはまったく知らない。なので、歌も振りも曲も、全てが新鮮だった。ほんっとにキラキラでノリノリ! 今「A little less conversation」がお酒のCMで使われているけど、あの曲もかっこいい。
黒人しかいない教会、そこでグルーヴに身をゆだね、恍惚となる少年エルヴィス。これは肌の色がどうこういうより、本人の元々のリズム感が、シンクロしたんじゃないだろうか。別の子が同じことしても、何も感じなかったかもしれない。これが運命ってやつなんだろうな。
パーカー大佐は確かに他人を操るのに長けている。エルヴィスの父まで骨抜きにした。ビジネスの交渉はうまかったが、結果的にエルヴィスを消耗させた。アメリカ国内だけでも稼げたのは確かだが、働くにも夢や目標がなければ、やりがいはない。それでも観客がいる限り、薬を使ってでもステージに上がるエルヴィス。夜中にピーナッツバターサンドを食べて、薬飲んで…うう、かわいそう。しかし、この時代は、観客との距離が近いねー。よく無事だったよねー。
娘のリサ・マリーは、20年あとにマイケル・ジャクソンと結婚して、MVでイチャイチャするなんて、パパは想像できなかっただろうな。エルヴィスも悲劇的だが、同じように不憫な(と勝手に思う)マイケルの映画ができるのは、まだまだ先になるのだろうか。アメリカの芸能界、闇が深すぎ…。
世界情勢が不安な時こそ、音楽が必要。「If I can dream」には泣けた。right now…願う平和を。
彼の事はよく知らなかった
本人の映像に勝るものは無い。「ゴースト」で有名になったアンチェインドメロディーに涙。
バズラーマン、好きな監督だけど、ぶっちゃけ劣化したなぁ〜という失望。
結局は、映画の最後の最後で、本人の映像が出て来るんだけど、
Unchained Melody を聴いただけでもう、涙が出てきた。
立てない、ピアノに座ったまんま。
顔はふくれている、デブの顔だ。全盛期の顔じゃない。
...
ところが、歌はまったく劣化していない。
もう、この本人の映像の前では、オースティンバトラーとかいう役者の演技なんて、
ど〜でもいい、と感じてしまった。
と同時に、バズラーマンの限界を感じた。
そう、そうなんだよ。。。
音楽ものなんて、本人の映像と本人の歌、演奏が至高であって、
男優や女優が演じてもクオリティーが落ちるだけなのだ。
...
音楽ものの映画ばっか見るのは、音楽そのものに魅力があるから。
この映画は、ラスト15分だけ見りゃいい.
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