エルヴィスのレビュー・感想・評価
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おススメです!
「ボヘミアン ラプソディ」のヒット以降乱発される音楽映画。一定の水準に達していないのも多々見られますがこれは大成功!
昔はプレスリー!プレスリー!言うてましたが、今はエルヴィスなんですなぁ。この映画、ミュージカルではなくちゃんと音楽映画です。突然歌いだしたりしないので安心してください。バズ・ラーマンの凝った編集は、要所要所でテンポをら生み出すので2時間半有りますが全く飽きないエンターテイメント作品に仕上がりました!
マネージャーから見たエルヴィスからスタートしますが視点はどんどん変わるので飽きません。
主人公を演じる俳優さんのエルヴィスは、声の出し方や動きもそのまんまで良かったです。若い頃はちゃんとかっこよくて後半のサングラスにお腹が出ちゃったプレスリーは、今の時代に見てもダサい。でも、それを全力で見せちゃうところがかっこいい!ビジーフォーのモノマネの意味が分かりました。
所々当時の時代背景も分かるのでそれがエルヴィスにどんな影響を及ぼしたのかとか、エルヴィスの苦悩のキチンと描いているあたりアーティストであり、いかに彼の存在が世の中で革命的だってのかも理解できます。そして一番の話の中心は口の達者な曲者マネージャーの存在で彼を成功に導きますがその存在がいい意味でも悪い意味でも影響を及ぼし、やがては悲劇を生んでゆくのです。嗚呼。マジ、トムハンクスがムカつきます。
エルヴィスの曲は知ってても生き様を知らなかったのでとても立体的に知れて勉強になりました。
後半のライブシーンは圧巻!
おススメです。
加山雄三さんがライブの引退を発表された今年、
なんの因果か、公開される大スターの物語、
しっかり受け止めたい!
主役は大佐かも
試写会で拝見。
華やかなショーの世界のドロドロした裏側を描くのは、さすが『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督。
プレスリーの幼少期(1949〜1950)と、デビューの1955〜亡くなる1977年の、政治、世相、風族を映すアメリカ史の側面もありつつ。
歌のシーンはかなりのパフォーマンス。
自分はジャケットなどの写真ではともかく、動きある映像では、薬漬けでブヨブヨ中年のビジュアルでしかプレスリーを知らなかったので、若い頃のイメージで配役されたであろうオースティン・バトラーがどれだけ似ているかはわからないものの。
元マネージャーのトム・パーカーの回想の形で物語は進む中で、トム・ハンクスの怪演が濃すぎる。
だから、歌やステージはともかく、あまりプレスリー個人のパーソナリティが記憶に残らないのだ。
主役はトム・ハンクスだと思いました。
ただし、最後の最後にプレスリーの生前のライブ画像がそのまま使われていて、そのトム・ハンクスも薄まるほど、すべてを持ってっちゃうんですよ。
本物の迫力に勝るものなし。
最高!
真の意味での“信用できない語り手”
まずはエルヴィス役のオースティン・バトラーに拍手。容姿は似ていないが声質や仕草がかなり本人に寄せている。エルヴィスのモノマネは一歩間違えたらギャグになりがちだけど、そう感じさせないギリギリのラインを保っていた。
そしてトム・パーカー大佐をトム・ハンクスが演じると聞いて、本作は彼をストーリーテラーにして進むんだろうなと思っていたが、案の定その通り。エルヴィスの晩年は様々なメディアや検証本などで語られているが、本作では“信用できない語り手”をパーカーにする事で、エルヴィスとの関係性にサスペンス性を高めている。「誰が彼を殺したのか」と宣伝コピーにあるのも、そういった要素を意識したと思われる。
ただ、そうした煽りが逆効果になってしまった感ありで、パーカーが考察した(というか脚本&監督のバズ・ラーマンが)エルヴィスの死亡要因がイマイチ呑み込めない。主役はエルヴィスだが、陰の主役といえるパーカーの出自や人物像なども掘り下げて欲しかったところ。多分これがエルヴィス視点での伝記ものだったら、母親への愛情をメインに描いていたんだろうなあ。
ただ、エルヴィスの熱唱シーンはさすがラーマン。特に「サスピシャス・マインド」の使い方には唸らされた。
にしてもトム・ハンクスはイイ人役や独りぼっちになる役が多いけど、『クラウド アトラス』でも見せた狡猾な役も上手い。
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