エルヴィスのレビュー・感想・評価
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エルビスプレスリーを再認識
ドラマとして凄い、トムハンスクはやっぱり良いね👍
エルビスプレスリーは好きだけど、こんな裏のドラマがあったとは、見た後考えさせられる。栄光の影の苦労や夢が破れたり、家族が離れたり。
オースティンバトラーの神がかり演技に舌を巻いた
エルヴィスは好きなのですが、オースティンバトラーをあまり知らず、彼に演じられれかな、なんて思っていてあまり興味がなかったのですが、友達に勧められ観て、ビッグスクリーンで見て正解でした。 神がかったような演技、エルヴィスが乗り移っていましたね。 ボヘミアンと異なり、一部オースティンバトラーが実際に歌っているとのこと。 あるインタビューでは、年代により声色が代わるエルヴィスを見事演じ分けているとのこと。3年もかけて役作りしたらしいですが、さすが。見た目はこそまでエルヴィスに似てないですが、最後はエルヴィスにしか見えませんでした。 エルヴィスと同じく、オースティンも幼くして母を亡くしているようですね。共感が役に人間らしさや厚みをもたらしたのでしょう。 トムハンクスの怪演もお見事。 華々しい人生の裏にはこんな悲しいドラマがあっただなんて、知らなかったです。 映画化してくれたパズラーマンありがとう。 ジョナサンリースマイヤーズが出ているエルヴィスより数段良かったです。 また黒人の運動やケネディなど、当時の情勢にからめたのもよかった。 ブラックミュージックからそこまで影響を受けていたのも知りませんでした。 こんなにも偉大な人の早すぎる死を想い、最後は涙せずにはいられませんでした。 また劇場で見たいです。 トップガンも好きでしたが、私はそれ以上に本作が気に入りました。 オースティンバトラーには是非アカデミー賞取ってほしいです。
もっと音楽が聴きたかった。
エルヴィスの映画と言うか、エルヴィスとマネージャーの映画ですね。
ちょっとマネージャーが前に出過ぎていて、肝心のエルヴィスの影が薄くなってます。
音楽シーンも少なかったけど、映画のシーンはほぼ無しでした。
エルヴィス役のオースティン・バトラーは良かったけど、マネージャー役のトム・ハンクスは悪目立ちしてました。エルヴィスの映画なのになぁ〜。
オースティン・バトラーがカッコイイ!
もう少し色んな曲を長めに聴きたかった感はある。
とにかくオースティン・バトラーはかっこいいし、トム・ハンクスは流石だと感じる映画だった!
それにしても上映時間長いわ^^;
エルヴィスプレスリーの…
エルヴィスプレスリーという存在は、知っていたけどどんな人とかは知識が無く見始めました。
映画が始まるとすごい影響力を持った存在だなと改めて感じた。それは、この映画もそうだけどこの人に似ている日本の歌手とかも多い様なって感じだからです。
自分の家族の為に一緒懸命な姿とても誠実でかっこいい。だけど、その人気を利用しようとするマネージャーがとても悪い存在であったのがエルヴィスの悲しい末路に繋がってしまうのかと思うととても残念な気持ちになったな。
真っ直ぐな存在だからこそ人の欲望の中で翻弄されてしまう。
フレディとは、また違った映画であったけど、音楽と人物像がとてもかっこいい映画であった。
金と名声の為に苦しみながらも男としての生き様を見た様な気がした。
個人的には、幕末の武士達の様な自分の信念を通してそれでも無念さを残す様な所を感じたかな。
あと、マネージャーのトムハンクスが全く気づかずにみていてエンドロールで驚きました。
パーカーが居なかったら本物のKING of Rock'n Roll…になれたかも
僕はElvisは神様と思っているけど、それはやはり50年代にRock(ロカビリー)というジャンルをポピュラーにしたのと、サンレコード時代のなんとも艶っぽい歌(Xmasアルバムもゴスペルぽくて好き)は唯一無二と思うから。MLKもまだ活動してない頃から黒人音楽に心打たれ、畏敬の念まで持っていたところも尊敬できる(白いとんがったシーツの団体発祥の州でだ)
その辺りはとても分かり易く映画にしてくれてるんだが、一曲だけでも良いからこれぞElvis!て曲をじっくり見せて欲しかった。Elvisをよく知らない若い人も感動する様なシーンを。
ただね60年代後半のステージはRockとは呼べない…大金持ちが金持ちの為に歌うElvisショー。やはり Rockに金持ちは似合わねえなあ。
南部の秀でたミュージシャンは悪魔と取引してたから早世してしまうのが悲しいが、Duane Allmanはもっと生きていて欲しかったけどElvisは…どうだろう…いやElvis本人が一番辛かったかもしれない。
PSプリシラがあんなに良い奥さんだったと知れたのも収穫。
素晴らしかった
若くて何もない時期からスターに上り詰めていく時の熱狂ぶりが最高だ。ビリビリダンスもいいし、女の子が発狂するさまがすごい。
エルビスが現役の時がうっすら記憶にあるのだけど太ったおじさんで、石原裕次郎も当時太っていて二人に共通するものを感じていたら二人とも若い時はすごいかっこいい。ひらひらのついた衣装がかっこわるいと思っていた。亡くなった時は特になにも感じなかった。食パンにバナナを載せてピーナツバターを塗ったのが大好物でそれを食べすぎて太ったと言われていたので、そのパンを爆食いしている場面を待っていたらなかった。
音楽ときらびやかな演出が素晴らしくて長くても全然飽きない。エルビスの曲を字幕付きで聴けていい。特にクリスマス特番の文学的な、厳しい現実とそれでも希望を持ち続けようというような内容の曲が歌詞が分からないと全然ピンとこないだろうからよかった。
キングオブロックンロール
エルビスの曲が歌声が感動的、そんな内容を期待しながら鑑賞したが全編曲は流れるのだが大佐の語りが耳障りに思えるほど曲が心に入って来なかった、ストーリー的には歌手と個人マネージャーの関係性はいつの世も何かあるんだがここまで貪り続けていたとは思わず。
実話ではあるがまだまだトムパーカー大佐という人物を深く描かれて無い気がする、トムハンクスが憎らしく思える程ハマり役だが大佐の鬼の部分は隠されているような気がする、でなければ42で命を落とす事も無かったのではないかな、大佐がスターダムに押し上げたのは事実だがマネージャーが違う人物でもゴスペルやR&Bに感化されたエルビスは黒人音楽を世に広めたのだからスターになっていただろう公民権運動など人種差別が問題になっていたこの時代にふさわしいヒーローだった
エルヴィスの人生と音楽性の起源を辿れる映画
エルヴィス・プレスリーがいかにして音楽の才能を育み、いかにしてトップスターに駆け上がり、そのなかでどれだけの苦悩を抱え、いかにして生涯を終えたのか。それを辿る映画です。
そして、プレスリーを語るうえで欠かせない剛腕マネージャーの存在。その関係性にもスポットライトが当てられています(むしろこちらがメイン)。
クイーンの『ボヘミアンラプソディ』に近い構成ではあるものの、ライブをメインに据えた『ボヘミアン』と比べ、どちらかといえばプレスリーの人生とマネージャーとの関係性にスポットライトが当てられた構成になっています。
自分は、過去の映像でしかプレスリーを見たことがない世代ですが、この映画でプレスリーの人となりを知ることができ、個人的にはすごく楽しめました。
(以下ネタバレ含む)
個人的には、マネージャーとの関係よりもプレスリーの人生と音楽性の起源、プレスリーが生きた時代背景を辿れたのがすごくよかったです。
プレスリーは白人でありながら、家庭の事情で幼少期から黒人社会で育ち、ゴスペルやR&Bに慣れ親しみ、それが彼の音楽的なバックボーンになっています。
まだ黒人差別が根強かったアメリカで、白人であるプレスリーが黒人の音楽を歌い、さらに性的魅力を前面に押し出し、世の女性を魅了してスターダムにのし上がる。
それに対するアメリカ保守層の猛烈な反発と抵抗。
一時はその圧力に屈し、路線変更や俳優業への転身を試みるもうまくいかず、原点回帰して自分の道を突き進み、見事再ブレイクを果たしたプレスリー。
そして、そんなプレスリーを利用しようと周囲で蠢く金の亡者たち。その代表格が剛腕、強欲マネージャーのトム・パーカー。彼がいかにしてプレスリーを操り、金儲けの道具として搾取し、追い詰め、死に追いやったのか。
馬車馬のように働かされ、薬漬けで痛々しいほど心身共にボロボロとなるプレスリー。最期は薬の影響と思われる心臓発作により42歳の若さで亡くなります。
なんとも後味が悪く、胸糞悪い展開ですが、それでもプレスリー個人の魅力とその音楽性、パフォーマンスは多くの女性を魅了し、男性の自分でもその圧倒的な存在感と魅力に引き込まれました。
日本人が好む『等身大で、身近で、手の届きそうなアイドル』ではなく、『特別な才能を持つ選ばれしスター』が持つ圧倒的、かつ唯一無二の存在感はやっぱり伊達じゃないです。
Black+White=💞ELVIS💞
オースティン・バトラーがとにかく良かった。歌声、歌い方、話す声、眼、ヘアメイク、衣装の着こなし、ステージ上の動き、表情、涙。どれだけのプレッシャーと緊張の中でエルヴィスと向かい合ったのか。ブラック音楽に対する感性とオープンで自由な態度。そして家族、特に母親への愛。ピンク・キャデラック登場!オースティン=エルヴィス、最初から最後まで息子を見守り祈るような気持ちで映画を見ました。
兵役でドイツへ行ったいきさつは映画の通りなんだろうか?エルヴィスのドイツ語による歌:"Muss i denn, muss i denn..." ビロードのように柔らかで深みのある甘くて艶のあるエルヴィスの声。ドイツの民謡なのに、エルヴィスが歌うとまるで別物になる。もう行かなくちゃ、旅に出るからという歌詞だから、映画の中でもその歌は聞きたかった。エルヴィス、どれだけ世界ツアーをやりたかったろう。
エルヴィスの影響力はすごい!映画「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」で東ベルリン側に居た男の子(主人公の子ども時代)は西からの放送を聞いてロックンロールを聞きまくってはママに叩かれてた。エルヴィスのようなダンスもしてた。
編集がとても良かった。保守とリベラルがせめぎ合い、63年のケネディ大統領暗殺、68年のキング牧師暗殺、カウンターカルチャーの台頭と60年代の合衆国がリアルに伝わってきた。オープニングとエンディング・クレジットを飾るキラキラはアメリカの女の子たちの胸をときめかせたエルヴィスそのものだ。エンディングにはエルヴィスがジャンプスーツに使ってた(と思う)ベルトや飾り(ギター🎸やピアノのモチーフ入りもあり)が両脇を飾っていて美しかった。
映画「ナイトメア・アリー」同様、ショービジネスの根本は見世物だ。大佐は音楽のことは何も知らないと言っていたが、儲けるための見る目はあった。海千山千のおじさんに見込まれ結局訣別できなかったのが、エルヴィスの運命だったが大佐が彼のマネージャーをやってなかったら?
迷子のエルヴィスの出口は悲しいけれど離婚後も妻が彼の支えとなり繋がりがあったのは救いだった。エルヴィスを超えるミュージシャンは出ないだろう。字幕監修に湯川れい子さんの名前を見て安心!
おまけ
コディ・スミット=マクフィー(「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のピーター役)が出ていてびっくり!相変わらず細くて不思議なオーラがあった。劇中、エルヴィスに感化されてメイクするようになった変化(似合ってた)が面白かった。主役オースティンと共にこれから注目していきたい!
この映画の撮影はオーストラリア。そこでトム・ハンクスはコロナ陽性になったというニュースを聞いて心配したことを覚えている。ハンクスはナレーション上手い。特殊な顔&ボディメイク、凄かった。
ファンからの愛を一身に受けた。
ロックの神様エルヴィス・プレスリーとそのマネージャーとしてエルヴィスの手網を引く男の話。
まず、この映画のエルヴィス・プレスリーがずっと"スター"として画面の中に居続けていたのに感動した。ステージ上の足つき、ダンス、ファンサービス、プライベートにおいてのスマートさ、何から何まで完璧にスターのエルヴィス・プレスリーを演じたオースティン・バトラー最高。そしてめっちゃかっこ良かった。
個人的にBBキングに会いに、黒人街に車で来て街の人にファンサービスしながらバーに入っていくシーンがめっっちゃカッコ良かった。あのシーン全部の仕草が全て完璧、スマート。
最近の同じような音楽伝記映画、『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』はスターの本当の顔をスターではない普通の人として描こうとしてたのに対して、本作はエルヴィス・プレスリーはずっと手の届かないスターだった。エルヴィスを搾取し続けた大佐ですら、エルヴィスにずっと手が届いていなかったような気がする。
私自身ジャニーズが好きなアイドルオタクとして、本人の幸せが1番と思えど、アイドル(偶像)としてのその人が好きなのは十分分かっている。エルヴィスのダンスに熱狂するファン達はその一瞬生まれる実態のないなにかに歓声を上げているようで、それを一身に浴び続けることはドラッグよりもハイになる瞬間なんだろうなぁ。
あと、バズ・ラーマン監督の映画を初めて劇場で見まして、とてもこの大袈裟でありながら徐々に悲しい結末へと向かっていく不穏さがたまらんね。
素晴らしい!
IMAXで観ました、ステージの再現も、各国の物真似さん以上カンコピ!トムパーカー大佐が憎たらしくマジにイラつくほど良く描かれた、残念なのはもう少し音楽シーンをいれてほしかった、黒人女性の歌唱シーンは良かったBBキングとの繋がりのシーンは改めてエルヴィスの原点の一つ黒人音楽を認識しました、最後のエンディングロールはファンとしてエルヴィスを流してほしかった、勝手にオンステージの映像流れたらなと、去年から思い込んでたので😃昔梅田の大スクリーンのシネマでオンステージ観た記憶蘇り今度はIMAXでオンステージ観たくなった!
ショー•ビジネスの光と闇
エルヴィスに関しては、ハイスタのカバーで知った程度で、予備知識はほぼありませんでした。
パーカー大佐の語りが多く、W主人公に近い形で描かれたことにより、伝記的な側面よりも人間ドラマの色が濃くなっていたように思います。
それ故か、売れる前のことはあまり語られず、明確なクライマックスもありません。
しかし、(必然的に比較されるであろう)『ボヘミアン・ラプソディ』のライブ・エイドのようにスケール感のある山場が事実として無い以上、これも一つの正解であるようにも感じます。
また、独白のない構成は勝手な決めつけをしない誠実さとも捉えられ、個人的には好感触。
パーカー大佐も単なる悪人ではなく様々な解釈が出来る描き方だった。
当時の映像とクロスオーバーさせる演出なども面白く、オースティン•バトラーの動きは最高でした。
ロックは衝動であり、動きながら歌っているのではなく、歌っているから動いてしまうのだという事も、画面からしっかり伝わってきて、こちらも身体が動いてしまう。
妻子への愛情の描写がもっとあれば、後半の悲哀がより深まったであろう部分は惜しかった。
差別が酷い時代 音楽でも…。
時代が時代だけに ロックって大変!
ロック好きな自分は、好きな映画。
前半の現在と回想のシーンが 見にくいのが残念。
ゴチャゴチャした感じだった。
内容としては、あ、そうだったんだ!っと
知ること出来て良かった。
まぁ 世代では無いけど…。
彼とそのファンへの侮辱
IMAXにて鑑賞。
アメリカの濁り狂った時代の最中、「自分のしたい音楽を表現する」ことで''異端児''として扱われながらも、世界中から愛される「キングオブロック」として、その短い生涯を終えた男エルヴィス・プレスリーの半生を描いた作品。
私は小学五年生の頃に、ディズニー映画「リロ&スティッチ」の影響で彼の音楽に惚れ、初めてレンタルCDショップで借りた彼のベスト盤の中の「アメリカの祈り」を聴き
、幼きながら涙し、そこから10年以上彼の素晴らしい歌声と曲を愛し、ファンとして生きてきた。
なのでこの映画が作成予定だとニュースの小さい記事で発表された時からずっとこの映画の公開を待ち望んでいた。
そんな私が思うに、この映画は正直に言えば満足に至らなかった。
勿論冒頭から「アメリカの祈り」をフルスクリーンかつライブサウンドで聴けたこと、伝説のテレビ放送の「If I can dream 」を聴けたことは最高に興奮したし、主演のオースティンバトラーの声が、なんといってもエルヴィスそのものであり、そこは高く評価出来るので、星は2.5。
ただ、それと同じくらい文句がポンポン出てくる。
まず、どうして1曲1曲をしっかりフルで聴かせてくれないのか?
ボヘミアン・ラプソディのような映画を期待していたのが悪かったのか、どれもダイジェストばかりで、ずっと歯痒い気持ちにさせられていた。
特に「If I can dream」だけは、、、!
あの1曲だけでも彼の偉大さと愛される理由がわかるような、大事で個人的にも一番好きな曲だったのに、やっと聴けると思ったら、まさかのダイジェスト。
エルヴィス並びにそのファンをバカにしてるようにしか感じなかった。
エンドロールの曲も酷い。
名曲に余計な現代風アレンジを加えてあったり、カバーとか聴きたくない。
彼の歌声で幕を閉じて欲しかったのに。
そして、これはビジネス映画ですか?
主演か?と思うくらいトム・ハンクス演じるトム・パーカーに焦点を当てすぎているし、エルヴィスをどうプロデュースしていくかについての映画を見たかったわけじゃないのだけれど、テーマが「金とビジネス」かってくらいその辺の話を長たらしく描き過ぎてるし、途中から見てて腹が立ってきていた。
冒頭でトム・パーカーが「エルヴィスを殺したのは誰か?私ではない!」と豪語する。そんなに言うからには、本当の死の真相みたいなものが見れるかと思いきや、「彼を殺したのは愛だ」。
は?
いやいや、どう考えてもお前やん!!
ちゃんと全部見終わった上で思いました。お前だよ殺したのは。
自分の借金返済の為に、彼が築いたものを全部利用して、親ヅラして、縛り付けて、やりたいこともさせず、休ませもせず、寄生虫のように血をずっと吸い続け、やっと彼が全てを知り、切ろうとするも、「あそ、じゃあ金返せよ」と手のひら返しをして、死ぬまで利用し続けたわけだ。
愛?どこが。お前しかいないわ。
しかも、彼の奇抜なダンスや曲調、マネージャーの意向を無視し、アメリカを思い亡き偉人の為に歌ったりする行動を、どうしてあんなに悪行のように描くのか。
そこが彼の良さであり、世界中から愛される魅力なのに、
製作サイドが意図的に悪者に描いているようにしか感じなかった。
話もどんどん暗くなっていくから、見終わって全然スッキリしなかった。
同じテイストのボヘミアン・ラプソディも、同じくフレディの死にて幕を閉じたが、最後はスッキリと気持ちよく終わらせてくれたから良かったのに、あれじゃ最後までトム・パーカーの操り人形じゃないか。
彼は煙草もお酒も女遊びもしないのに、落ちぶれていく様をわかり易くしたかったが為にあんな風に描いて。
しかも序盤の彼のテレビ初出演での女性の発狂シーンも、はっきり言って変です。
劇的に見せたいが為にそういう演出にしたんだろうけど、わざとらしく発狂してるせいでなんか宗教っぽく見えちゃう。
彼が女性から熱狂的な支持を受けていたのは勿論わかっているが、それにしてもあそこまで発狂はしてないと思う。
この映画を通じても、エルヴィスは製作サイドの好きなように描かれて、客引きの為に利用されるという壮大な皮肉を表してるのかな?
ずっと前から楽しみにしてきたのもあって、とても残念だった。
ただ、やはり作中でも彼のパフォーマンスは物足りないものの、とても素晴らしかったので、もう一度見るとしてもサブスク解禁後でいいかな。
良かったら何度でも映画館へ足を運ぼうと思っていたのに、本当に残念でならない。
正直タイトルから手抜き感が否めなかった。
私だったら「If I can dream」、邦題は(あまり好きな名前ではないが)「明日への願い」にするかな。
そんな名前にするまでもない作品だけれど。
ここまで長々と読んで下さりありがとうございました。
とても彼を愛しているので、ついつい熱くなってしまいました。
日本に来たかったんだね。 泣ける映画だった。
数年前にクイーンの映画がヒットしたが、同じ感じ。いい意味。
天才エルビス、黒人音楽を取り入れ、独自のパフォーマンスでスターになる。
マネージャーは酷使する。
ドラッグ、家庭崩壊、死亡。
リアルに知らない世代で、映像として観たので新鮮だった。
史上最強音楽アーティスト伝記映画!!
最初に書いておくが、俺は滅多に満点など付けないし、むしろ厳しい採点の方が圧倒的に多いだろう。
「ボヘミアン・ラプソディ」「リスペクト」の様に、本作もエルビスの絶頂期と思われる、あの場所、衣装、スタイルでの千客万来、拍手喝采な初演で終わり、それ以降のことは字幕で済ませればいくらでも感動的演出も出来ただろうが、そうはせず、家庭的、金銭的に苦しい時にも容赦無く当てられたフラッシュやライトの如くしっかり描いているのがまず素晴らしく、その上で本来の映画的感動とは違う感慨深い感動を感じとることが出来る新たな傑作伝記映画だ!!
俺は決してエルヴィスファンという訳ではないが2013年当時、ピンク映画ファンには有名なエルヴィスマニア池島ゆたか監督が絶賛していたので極音リバイバル上映「エルビス・オン・ステージ(1970年)」(立川シネマシティ)を観に行ってみたら確かに高音響でのライブ映像が物凄くて鳥肌立ったものだが、今作クライマックスでの再現度は全く同様の鳥肌モノ!!
脚本、演出、そして演技に至るまでエルビス本人への深いリスペクトがあったからこその完成度なのだろうと、見終えて30分経過した今しみじみ噛み締めながらレビューを書いている…
7/8 丸の内ピカデリードルビーシネマにて再鑑賞
現行上映システム最強画質は、あのきらめきライブ映像はより眩しく、薄暗い舞台袖で沈む様子も輪郭、仕草なども判るほど映写され、ドルビーアトモスサウンドは劇場内を駆け回り、それはもう拍手が起きた程素晴らしい!!
ドルビーシネマは追加料金¥500~600かかるから本作では最初で最後の鑑賞だが、通常シアターではまだまだ観る気満々なのでまた追記します!
エルヴィスと呼んでくれ!
なぜ題名が「エルヴィス」なのか気になっていたが、彼がプレスリーと呼ばれてエルヴィスと呼んでくれというシーンがあった。プレスリーに似た発音の英語が気に入らなかったのか。
エルヴィスを学ぶには最高の映画だったと思う。幼い頃から黒人街に住み、黒人の子たちと遊び、R&Bやゴスペルがバックボーンにあったということは知らなかった。それにしても、凄まじい黒人差別の時代。プレスリーの斬新な歌い方や曲が黒人の影響を受けているというだけで、TVでの演出制限やライブで警察に監視される状態。それでも彼は信念を曲げず踊り狂う。
懲罰の代わりに兵役につくプレスリー。その後は畑違いの映画俳優に。歌の世界に戻っても全盛期の勢いはなく、新しい若いスターが出てくる。しかし次第に再ブレイクして全世界的なロックスターになっていくが、その要因は彼の実力は勿論だが、完全にヒールだがパーカー大佐の力も必要だったのではないか。
最後は42歳という若さで亡くなったプレスリー。映画を見る限り、薬物依存からの心臓発作が死因だったのか。しかし晩年は歌わせる為に薬物を与えているシーンがあったが、取り巻きの意向もあったが本人もそれを望んでいたのではないかと思わせた。彼はファンの前で歌い、喜ばせることに依存していたのではないか。ショーがない時に、不安で薬物を摂取してるシーンが印象的だった。プレスリーはファンを愛し、家族を愛し、人種も関係なくひとを愛したひとだったんだなあ。ラストに本物プレスリーの最後の歌う過去の映像。立つこともできない状態でピアノに座り歌うが、歌声と声量は全く衰えておらず、感動で寒気を感じた。まるで最後を意識してたような。彼が望んだ海外ツアーは出来なかったのは残念だが、後々のアーティストに大きな影響を与えた偉大な人として永遠に歴史に残るのは間違いない。エルヴィス役のバトラーは若い頃から、全盛期、晩年まで本当に年齢を重ねたような役作りをしていい雰囲気だしてました。ハマり役というより、よくエルヴィスを研究して寄せていたし、演出も見事でした。また古きアメリカの建物や衣装、セットも良かった。特に古いアメ車。
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