劇場公開日 2022年7月1日

「エルヴィスと大佐」エルヴィス シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5エルヴィスと大佐

2022年7月6日
iPhoneアプリから投稿

できれば、プレスリーのミュージシャンとしてのストーリーを期待してたんだけど、悪徳マネジャーとのブラックな腐れ縁の両面から描くドラマでした。子供の頃にゴスペルに触れて音楽の神様が乗り移ったようなエピソードは秀逸で、その後のコンサートでの白熱のライブシーンの連続は、当時の雰囲気を見事に再現していて素晴らしいです。彼のミュージシャンとしての誠実さや情熱が感じられる分、大佐の悪辣ぶりや周囲の人間のたかり振りが凄くて胸焼けしそうです。奥さんだけは最後まで理解者であることには救われるけど、結局はお定まりのショウビズ暗黒ものになっているのが残念。役者では、オースティン・バトラーが大熱演だけど、若い時のトラボルタみたいな風貌でプレスリーにはあまり似てない感じです。トム・ハンクスは珍しく悪役だけど、プレスリーへの愛憎が混じり合った複雑な役どころを上手く演じていました。

シネマディクト
kazzさんのコメント
2022年8月1日

シネマディクトさん
コメントありがとうございます。
プレスリーの最後のステージの映像は、それが全部持っていってしまっても構わないと言わんばかりの挿入のさせ方だったと思います。
全部が布石は言い過ぎでしたが。

kazz
talismanさんのコメント
2022年7月8日

トム・ハンクス、意外でした。でも上手かったです。嫌でも彼から離れられない、という関係、よく描かれてました。

talisman