「出来の良さがDC映画の迷走感を際立たせるという。」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 XIAN666さんの映画レビュー(感想・評価)
出来の良さがDC映画の迷走感を際立たせるという。
作品としてはとても単純明快で分かりやすく面白い。
ジェームズ・ガン監督をはじめとした制作陣の力量が感じられました。
初っ端からゴア表現ぶちかましまくりでジョークも下品。
なかなかおバカな雰囲気な中に、奇妙な絆や信念が織り成すドラマが引き立って良かった。
ただ、監督も俳優もライバルから引き抜いてやっとこさまともな作品が作れるのか...と思ってしまいますね。
まあ「引き抜く」といっても監督にはひとつのフランチャイズ専任縛りの契約はないでしょうし、俳優もMARVELとの契約満了後にオファーしているだけではあるでしょうけど、今の洋画界事情を鑑みるとやはり「引き抜いた」という印象を受けてしまいます。
なんだかジャスティスリーグ以降のDCはMARVELへの必死な対抗意識が感じられすぎてイタい。
MARVELは自作品内でDCへのリスペクトをこめてスーパーマンやバットマンの名前を出すことをするのに、DCは確信犯的に"ヨトゥンヘイム"とか言うのは許可するのに是が非でもアベンジャーズらの名前は出さないのも必死感を増幅させてる。
なんか、面白いのに、そういうことを考えてしまう作品だった。
個人的にはまあ旧スースクの方が若干好みだったかな。
あくまでも皆悪人で犯罪者だっていうアイデンティティが、今作は蔑ろだったのが残念。
あ、あとワーナーやDCからするとだからなんだって感じではあるだろうけど、日本では絶対に旧作の方が一般ウケするとおもう。
旧作の雰囲気の方が一般ピーポーも一般DQNも好きだよね多分。